踊りつかれて

  • 文藝春秋 (2025年5月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784163919805

作品紹介・あらすじ

 首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にもう一つの爆弾が落とされていた。ブログに突如書き込まれた【宣戦布告】。そこでは、SNSで誹謗中傷をくり返す人々の名前や年齢、住所、職場、学校……あらゆる個人情報が晒された。
 ひっそりと、音を立てずに爆発したその爆弾は時を経るごとに威力を増し、やがて83人の人生を次々と壊していった。
 言葉が異次元の暴力になるこの時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷にあったお笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。ほんの少し時を遡れば、伝説の歌姫・奥田美月は週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。
 彼らを追いつめたもの、それは――。

* * *

■宣戦布告■

よく聞け、匿名性で武装した卑怯者ども。

SNSなんてなくなればいいのにな。えっ、ダメ? 余計なこと言うなって? そうだよなぁ。やっとおまえら権力者になれたもんな。炎上させて誰かが何かを諦めたときに、社会を変えてやったと実感できるもんな。そうやって表面的な正義感で研いだナイフで、悪意の塊でつくった毒で世直ししてるもんな。

やっぱり俺は週刊誌とおまえたちを赦せない。
だからやってやるよ。俺には俺の、ケジメのつけ方ってもんがあるんだよ。

これから重罪認定した八十三人の氏名、年齢、住所、会社、学校、判明した個人情報の全てを公開していく。
八十三なんて数字は氷山の一角に過ぎない。だが、図に乗ってると、次はおまえの番になるから肝に銘じておけ。

明日にはおまえたちの人生はめちゃくちゃになっている。
奥田美月や天童ショージのように。
せめて今日を楽しめ。あばよ。 

みんなの感想まとめ

現代のSNSと過去のマスコミの影響を鋭く描いた作品は、誹謗中傷によって追い詰められた人々の悲劇を中心に展開します。お笑い芸人の自殺や、伝説の歌姫の引退など、個人の人生がネットの暴力によって崩壊していく...

感想・レビュー・書評

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  • 著者の作品は初読み。
    「騙し絵の牙」は、映画を観た。

    この作品の紹介を読み、それに惹かれて手に取ったものの、読み始めると自分の早計さ、アホさ加減にすぐに気付いた。
    てっきり芸人と女優がある程度近い時期に、SNSや週刊誌によって抹殺されたと思ってしまっていた。
    しかし、80年代と現在の時間差を「ほんの少しの時」と表現するのは、私のような間抜なアホが勘違いしてしまうのではなかろうか。

    物語冒頭から序盤は、展開が早い。
    しかし読み進めると、個人的には途中少し冗長かなと感じる部分や、終盤にかけて「とある事件」を想起させるような過去回想もあり、確かに必要だろうが詰め込みすぎではないか?と感じる内容もあった。

    それでも、現代のSNSの問題と過去の週刊誌やマスコミ、芸能界などのエグさが丹念に描かれ、読後感は重かった。結局は大衆の頭の中は今も昔も大して変わっていない。インフラが変化し、まさに個の発信が出来るようになっただけなのかもと思える。人間の業のようなものを上手く炙り出した作品だとは思う。自戒を込めて、その点は非常に考えさせられた。

  •  冒頭から殴りかかってくるような激しい口調で書かれた文章が続きます。
    「宣戦布告」と題された序章は20ページまで続き、ある犯行が予告されます。

     「宣戦布告」を書いた人物は、ひとりの才能ある芸人がネットの中傷によって自殺したことを憤り、ひとりの才能ある女性アイドルが根も葉もない恋愛スキャンダルのでっち上げ報道によって引退に追い込まれたことに怒り狂います。
     そして彼は、ネットで中傷した人物や元週刊誌記者など83人の氏名・年齢・住所・会社・学校・個人情報のすべてをネットで公開したのです。

     情報を公開された人物たちの生活は、音を立てるように瓦解していきます。自宅の周囲にはスマホを構える人間が取り巻き、SNSのアカウントには誹謗中傷のコメントが溢れ、職場を追われたり、親族にまで影響が及びます。

     1か月後に逮捕された彼は、刑事弁護を京都のとある女性弁護士に依頼します。彼女は自殺した芸人の中学時代の同級生でした。。。

    調査が進められるにつれて明らかにされる人間関係の機微。
    責められるべきなのは83人の個人情報を晒して名誉棄損に問われた彼なのか、それとも。。。


    小説家ってスゴいですね~♪
    大船に乗ったつもりで小説世界の大海に漕ぎ出してください♡

    (わたしにとって)得ることがたくさんあった作品でした。
    ココロを掻き乱され、アタマを駆使して自らに問う。
    良い読書体験をさせていただきました。

     読福、読福♡

  • 妻子のある天童ショージという35歳のお笑い芸人が不倫をしてSNSによる誹謗中傷に耐えられず自殺します。

    天童ショージと、1980年代に一世を風靡したけれどスキャンダルなどで芸能界をあとにした奥田美月をかばう、元音楽ディレクターの瀬尾政夫が、二人を誹謗中傷した83人の加害者たちの個人情報を、枯葉という名で「踊りつかれて」というサイトで一斉にばら撒き、罪に問われます。

    弁護士の久代奏は、瀬尾の弁護を依頼されます。
    奏は天童の中学校の同級生でした。
    そして奏が瀬尾の生きて来た道をたどっていくと、瀬尾は美月のディレクターで二人で数々のヒット曲を生み出してきていました。
    そして、若手芸人だった天童にも瀬尾の方から声をかけていました。
    この三人には深い繋がりがあったのです。






    この作品はSNSについての批判なのかと思いながら読んでいたのですが、これは瀬尾と、美月、天童の半生記でした。

    1981年に15歳でデビューした美月は当時実際に流行っていた、松田聖子さん、中森明菜さんなどを彷彿とさせました。
    「ランキング・テン」は「ザ・ベストテン」で「歌声ヒットステージ」は「夜のヒットスタジオ」だと思いました。私は受験勉強もせずに毎週観ていたので懐かしかったです。

    美月の描き方が非常に達者で上手いと思いました。昔の明菜ちゃんの映像が頭の中でオーバーラップしました。

    瀬尾と天童にもまた深い繋がりがありました。

    ラストシーンはちょっと泣けました。

    • まことさん
      かなさん♪
      かなさんのレビューを探してみたけれど、みつかりませんでした。
      まだ作ってなかったのかな。
      かなさんも観てましたか、あの年代...
      かなさん♪
      かなさんのレビューを探してみたけれど、みつかりませんでした。
      まだ作ってなかったのかな。
      かなさんも観てましたか、あの年代を通ってきた人には懐かしい作品ですよね。学校にいくと「昨日のベストテン」の話で盛り上がった世代です。
      人間がきちんと描かれているという点ではこの作品のほうが『ブレイクショット』より上だと思います。
      2025/07/14
    • どんぐりさん
      直木賞こんなに楽しみなのは久々ですー(๑˃̵ᴗ˂̵)

      柚月さんのも読みたいですー!
      直木賞こんなに楽しみなのは久々ですー(๑˃̵ᴗ˂̵)

      柚月さんのも読みたいですー!
      2025/07/14
    • まことさん
      どんぐりさん♪
      今季の直木賞は粒ぞろいですよね!
      どれがとってもおかしくないですね。
      柚月裕子さんの作品もよかったです。
      発表が楽しみですね...
      どんぐりさん♪
      今季の直木賞は粒ぞろいですよね!
      どれがとってもおかしくないですね。
      柚月裕子さんの作品もよかったです。
      発表が楽しみですね♪
      2025/07/14
  • ★5 SNSで卑劣な誹謗中傷をした個人情報が明かされ… 被害者と加害者の人間ドラマ #踊りつかれて

    ■あらすじ
    不倫を報じられたお笑い芸人の天童ショージは、SNSで卑劣な誹謗中傷にあってしまい、その結果自ら死を選んでしまう。そして歌手の奥田美月も週刊誌にゴシップ記事を書かれ、芸能界から姿を消していたのだ。

    ある日、宣戦布告なるブログ記事が公開される。そこには現代の行き過ぎた中傷と偽善に対する怒りが吐き出され、さらに天童ショージと奥田美月を叩き落とすことに加担した83名の個人情報が書かれていた。

    その後、女性弁護士の久代奏に刑事弁護の依頼がくる。個人情報を公開されてしまった被害者の一名が、名誉棄損で告訴したのだ。奏は加害者の弁護をするため、天童ショージと奥田美月の過去を調べ始める…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    みなさん、テレビってみます?

    私はほとんど見なくなりましたねー。まだいくつか見ている番組はありますが、それもほとんどがTVerやネットで視聴します。かつてテレビはお茶の間の中心にありましたが、今や時代は変わりましたね。

    原因は色々あると思いますが、テレビから流される番組への制限が厳しくなり、魅力的なコンテンツが提供できなくなってきてるんでしょう。かつてはTVの前にしがみついていたもんですが、さみしいものです。

    さて本作は、悪意ある誹謗中傷を受けてどん底に落とされてしまった芸能人が、どんな道のりで芸能界で成功、そしてして嫌がらせをうけてきたかをひも解いていく物語です。

    帯の紹介文だけ読むと、SNSで誹謗中傷する奴らを成敗する勧善懲悪な話かなーと思われがちなんです。しかし実はそこがメインの読みどころではないんですよ。それよりも人間ドラマを楽しむ作品になっています。

    まず個人情報を公開してしまう加害者、実はすぐ序盤で明かされて動機なども語られます。その後、弁護士の久代奏が加害者と交流を深めながら事件の背景を追ってゆくことになる。

    お笑い芸人の天童ショージの苦労話だったり、歌手の奥田美月の昭和当時の業界がリアルに目に浮かぶのです。昔のTV番組の作られ方や価値観が懐かしいんですが、卑劣な裏側もあったりして、なんだがもやもやしちゃいますね。

    物語が佳境に入ってくると、奥田美月の幼年期が描かれ、さらに人と人の繋がりに深みが増してくるんです。こんなにも壮大で奇跡的な人生を歩んできたのに、心無い言葉の暴力で簡単に壊されてしまうという恐怖。どれだけ傷つくことになるのか、ひとりひとりが想像力を働かせなきゃいけません。

    また弁護士の久代奏も、この事件で人間の優しさと恐ろしさの現実を知ることになる。これまらも負けずに前向きに進んでほしいと思いました。

    そして物語の終盤…、これまでずっとネガティブ感情に埋もれるストーリーでしたが、やっと温かな空気になってくるんです。この太陽のような光を、体いっぱいで感じてください。私は自然に涙がでてしまいました。

    直木賞候補になっている本作。いつもの塩田先生とおりエンタメに描くのがお上手、冒頭から最後まで引き込まれていました。現代社会で「最も醜悪な問題」を描いた傑作です、ぜひお時間をとって読んでください。

    ■ぜっさん推しポイント
    自分のことは棚にあげて、どこかで聞いた正義を他人に押し付ける。
    たいして怒ってもないくせに、叩きつぶれるまで謝罪を強要する。

    この超ホワイト社会って、いったい誰が得してるんでしょうか?

    SNSによる監視社会、なんでも合理化、平均化することが求められる時代です。きっと弱い人や困っている人たちを、みんなで守ってあげられてるんだとは思うんですよ。悪いことばかりではない。

    しかしなんでもやり過ぎると副作用がでてくるもので、攻撃の矛先は社会から飛躍した人に向かいがちなんです。その人にも大切な家族や友人がいるということを忘れないようにしたいですね。

    • 土瓶さん
      もうスポーツとニュース天気予報くらいしか観なくなりましたね~。
      最近の芸人さんやタレントさんはさっぱりわからんです。
      もうスポーツとニュース天気予報くらいしか観なくなりましたね~。
      最近の芸人さんやタレントさんはさっぱりわからんです。
      2025/06/19
    • autumn522akiさん
      わかるー、もうバラエティやドラマはしんどいすね
      毎週土曜夜8時とか、テレビの前でわくわくしてたんだけどな
      わかるー、もうバラエティやドラマはしんどいすね
      毎週土曜夜8時とか、テレビの前でわくわくしてたんだけどな
      2025/06/20
  • 塩田武士さん著「踊りつかれて」
    著者の作品は「罪の声」「存在のすべてを」以来三作品目。

    今回の作品は凄く現代的な時事問題を軸に作品の骨組が成り立っている。
    SNSでの匿名性での誹謗中傷、よってたかってのネットリンチ。正直、現代社会においてよく見る社会現象だ。匿名性だからこそ色んな事が言えるというメリットも分かるのだが、言われた方からすればたまったもんじゃない。

    自分も小さいながら居酒屋を経営しており、googleや食べログ等で言いたい放題書き込まれている。いい評価をくれている方々の方が多いのだが、めちゃくちゃ否定的な人も複数いる。
    前日にホテルのディナー食べた方が当店に来て接客がいまいちってそれはそうでしょう。そういう店なんだから。
    本音を言ってしまえばそういう接客サービスを求めるのならばそういう店に毎日行ってくれとしか言いようがない。赤提灯の居酒屋に求めるなと。そうリプライしてしまえば炎上してしまいそうだからだんまりを決め込むしかなく、言われた方は本当に受け身でしかない歯がゆさが常に残る。

    この作品を読んでいて、ネット社会の恐ろしさを再確認。自分は「X」や「ヤフコメ」なんかは毎日日課のように色んな記事を読むが、語気が強く自己中心的な意見も本当によく見る。
    例えば1ヶ月くらい前にあった山形の「くら寿司」女子高生の「寿司ペロ事件」。
    本当に倫理観のないとんでもない事件だが、やったのは未成年者。自分の持論だが成人してもそれは年を重ねただけの成人であり、内面的には成人しきれていない若者の方が多いと思っている。要するに幼いのだ。ましてや高校生、そういった自覚に乏しかったのだと推測。
    一方ネットではその子達の学校を特定し、顔写真をあげ、親の職業まで曝す。それは流石にやりすぎだと感じる。その子達が幼さゆえに自殺、もしくは精神崩壊してしまうかもしれない。本来ならば彼女たちには自分のやった罪の重さをしっかりと認識させ、今後その重さを理解できる大人にしていかねばならない。失敗を糧に彼女たちの成長を社会が見守ってあげねばならない。
    今回のこの事件、あれだけ曝されてしまえばノーチャンスに近いのではないだろうか?

    結局のところSNSの便利さは同時に恐ろしさも内包していると認識しないといけない。いくら間接的とはいえ、いくらでも被害者にも加害者にもなってしまう。

    そう考えれば凄く嫌な世界。だがそこに依存してしまっているのも確かで、読んでいるだけだが自分も似たりよったりなのだと思う。

  • 色んな繋がりがあって途中までは楽しく読めたのですが、終盤に差し掛かり自分が期待したほどのインパクトがなかったのでちょっと残念。
    でも、現代社会に蔓延っているSNS問題に対し、身の回りにも起こり得る問題として気が引き締まる思いはしました。ちょっと作中の繋がりが無理矢理過ぎたんじゃないかなぁと思ってます。
    ここで批判的な文章を書き込むことによって、作者が傷ついてそんで社会に影響が及ぶのであればもう何も書けないなぁなんて思ったりなんかしちゃったりして笑

  • どんぐりさん、まことさん、かなさん、8さんなどなど、ブクトモみなさまの本棚でお目にかかり購入しました(*´꒳`*)
    いつも素敵な本をご紹介下さりありがとうございますm(_ _)m


    インターネットでの誹謗中傷。
    色々あるようですね(ー ー;)
    最近このようなテーマの本が増えてきた気がします。

    私はTwitterもInstagramも見てるだけで投稿はしていません。facebookは友達の自己顕示欲の強さにあてられ、退会してしまいました。mixiは匿名性があって、大尊敬していたプログラマーさんと繋がれたこともあって何とか3年持ちましたが、今は開いてもいません(-。-;
    続いているのはこのブクログだけですm(_ _)m

    というわけで、この世の中にどれほどの誹謗中傷が溢れているのかは存じ上げません(⌒-⌒; )
    見ないでいられるのは幸せなことかもしれません。



    インターネットの誹謗中傷で命を失った天童ジョージ。
    週刊誌にスキャンダルを報じられた奥田美月。

    ある日、2人へ誹謗中傷の書き込みをした83名の個人情報が流出した。



    冒頭から半分まで、ぐいっと本の中に引き込まれて一気に進みます。

    私が小中学校くらいの頃かなぁ?
    ベストテンだったり、夜のヒットスタジオだったり。私は昔から早寝だったので、夜ヒットまで起きていることは滅多になかったですが^^;

    美月は誰がモデルかわかりませんが、私は中森明菜さんを想像して読んでいました。
    中森明菜さんが大好きで、カラオケでもよく歌います♪シングルであればほぼ歌えるのではないかなぁ??

    そんな懐かしい描写がたくさんあって、昭和の人間にはニヤニヤが止まらない場面が多いかと。。。(*´∀`*)

    あとは、YAMAHAのDX7!
    シンセサイザーなんですけど、所有しておりましたよー(*´∇`*)懐かしいなぁ。。。


    結構な長編で、かなり苦しい場面も多く、途中疲れそうになりましたが、最後はとても良かったです(*´∇`*)

    このまま苦しいだけの終わりだったらどうしましょうと思いましたが、たった一つのアイテムのおかげで、私の気持ちはかなり軽くなりました(*´꒳`*)


    途中、ちょっと辛くなってしまったので★は4.5くらいかなぁ。。。

    • bmakiさん
      ぴこさん

      いえいえ。努力できる人がやっぱり賢いです(*´∇`*)
      Excelの学校ご存知でしたか♪
      ぴこさんというハンドル、ひょっ...
      ぴこさん

      いえいえ。努力できる人がやっぱり賢いです(*´∇`*)
      Excelの学校ご存知でしたか♪
      ぴこさんというハンドル、ひょっとしたら私読んでいたのかもしれませんね(*´∇`*)

      なるほど、今のお仕事でバリバリ現役で使われていたのですね。
      私は経理なのでFTPを使う場面が無くて(-。-;
      最近は家でパソコンをバリバリ勉強するなんてこともなく。只管飲んだくれているだけで( ̄O ̄;)

      Hotmailもご存知でしたか(*^^*)
      色々な共通点がありそうで、益々ぴこさんから目が離せません♪

      先ずはピアノの搬入から興味津々です (๑˃̵ᴗ˂̵)و

      2025/09/06
    • ぴこさん
      追伸
      ultraさんが、書かれているように、セキュリティ上の問題でデータが危険なので、今は職場もマシンからマシンへの転送で使うだけですね。昔...
      追伸
      ultraさんが、書かれているように、セキュリティ上の問題でデータが危険なので、今は職場もマシンからマシンへの転送で使うだけですね。昔みたいな使い方は、していません。念の為。
      2025/09/06
    • bmakiさん
      ぴこさん

      承知いたしました( ̄^ ̄)ゞ

      って言っても、経理の私に使う場がないのですけどね。゚(゚´ω`゚)゚。

      パソコン好きなのですが...
      ぴこさん

      承知いたしました( ̄^ ̄)ゞ

      って言っても、経理の私に使う場がないのですけどね。゚(゚´ω`゚)゚。

      パソコン好きなのですが、経理だと集計するくらいでε-(´∀`; )
      2025/09/06
  •  帯の一文「自身の最高作を常に超えていく社会派作家の到達点!」が、あまりにピッタリな一冊でした。1週間後の直木賞選考会、候補6作中3作しか読んでませんが、逢坂冬馬さんの『ブレイクショットの軌跡』と本作の一騎打ちかと、勝手な予想をしてしまいます。

     SNSでの過剰な非難で自死したお笑い芸人、バブル期に週刊誌の捏造記事で表舞台から姿を消した歌姫。【宣戦布告】と題されたブログには、2人を追い詰めた83人を「重罪認定」とし、詳細な個人情報がネットに晒されたところから物語が始まります。

     SNSは既に生活基盤を支える存在ですが、逆に誹謗中傷も社会問題となっています。著者は、情報を公にする責任とその重さを突き付けます。
     その問いかけ方が見事で、真っ赤に燃える怒りの「動」から、青く燃える怒りの「静」への展開と対比が見事です。"青"は冷たく見えて、実は"赤"よりも温度が高いんですね。読み手は踊らされ、痺れるようなつかれに包まれます。

     余韻に浸る…とよく言われますが、読後の衝撃が強いと、暫し酩酊状態になります。余韻はその後からじんわり湧き上がって来る感覚です。
     現代社会の歪さを鏡のように写し取り、強烈な警鐘を鳴らす傑作でした。そしてそれだけでない、大いなる人間愛を描いています。広く読み継がれる名作に違いありません。

    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
       誰でも簡単に・・・という利便性の陰に潜む人間の嫌な部分を見せつけられ、確かに恐ろしかったのですねー。
       でも、その上を行く人と人の「つなが...
       誰でも簡単に・・・という利便性の陰に潜む人間の嫌な部分を見せつけられ、確かに恐ろしかったのですねー。
       でも、その上を行く人と人の「つながり」「信頼」「支え」を感じました。塩田さん、上手いです!
      2025/07/10
    • どんぐりさん
      直木賞もうすぐ発表ですね!

      発表までに柚月さんのも読みたかったんですが
      届きそうにないですʅ(◞‿◟)ʃ

      何が取るか楽しみですねー!
      直木賞もうすぐ発表ですね!

      発表までに柚月さんのも読みたかったんですが
      届きそうにないですʅ(◞‿◟)ʃ

      何が取るか楽しみですねー!
      2025/07/13
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      どんぐりさん、おはようございます♪
      全くですー、いつも以上にドキドキしてます!
      柚月裕子さんも好きなのですが、今回は逢坂さんと
      塩田さんのダ...
      どんぐりさん、おはようございます♪
      全くですー、いつも以上にドキドキしてます!
      柚月裕子さんも好きなのですが、今回は逢坂さんと
      塩田さんのダブル受賞だったら最高!って、他の方に
      失礼ですよね? ま、ま果報は寝て待て?笑
      2025/07/13
  •  この黒い表紙に惹かれました♪というか、塩田さんもすごい作家さんですよね!あぁ~読みたい作品ばかりっ!!あぁ~もうっ!仕事なんかしないで、ずっと読書していた~いっ!!

     と、いうことで手にしたのはこの作品、ストーリーはネット上で、伝説の歌姫奥田美月と芸人の天童ショージに誹謗中傷を繰り返したとされる83人の個人情報が晒されたことから始まる…。仕組んだのは枯れ葉と名乗っていた瀬尾という男性だった…。瀬尾は自死した天童ショージの同級生である、久代奏に弁護を依頼する…。

     匿名だからといって、やすやすと他人への誹謗愁傷をできてしまう…理不尽ですよね!個人情報を悪意をもってネット上に晒した瀬尾にも相当の覚悟が必要だったと思いますし、読んでてそれを責める気にもならないんですよね…。色々と考えさせられた作品でした。

    • かなさん
      shintak5555さん
      4人進んだら、こっちなら確実に読めるのに!
      というか、蔵書が11冊もスゴイっ(゚д゚)!
      こっちでは、蔵書...
      shintak5555さん
      4人進んだら、こっちなら確実に読めるのに!
      というか、蔵書が11冊もスゴイっ(゚д゚)!
      こっちでは、蔵書2冊でも
      わ、図書館頑張ってくれたっ!って思うとこですよ。
      2025/07/28
    • shintak5555さん
      かなサマ
      東野さんとかは普通に蔵書20冊超えです。
      逆に蔵書1冊ってほぼないです。
      恵まれているのか!
      かなサマ
      東野さんとかは普通に蔵書20冊超えです。
      逆に蔵書1冊ってほぼないです。
      恵まれているのか!
      2025/07/28
    • かなさん
      shintak5555さん
      蔵書20冊越えってΣ(・ω・ノ)ノ!
      スゴイです!!
      というか、大きな図書館だと違いますねっ…
      羨ましく...
      shintak5555さん
      蔵書20冊越えってΣ(・ω・ノ)ノ!
      スゴイです!!
      というか、大きな図書館だと違いますねっ…
      羨ましく思います(*´▽`*)
      2025/07/29
  • 塩田さんの新作


    塩田さんの作品は重厚感ゆえに、気軽に読み始めてはいけないといつも思います
    今回も心して手に取りました。




    初っ端からガツンとやられました

    『枯葉』からの宣戦布告から始まります。





    芸人の天童ショージと、歌手の奥田美月
    二人の大ファンだという『枯葉』


    類まれな才能を持った2人ですが、
    天童ショージは不倫が報じられSNSによる誹謗中傷により自殺。
    奥田美月は週刊誌に嘘ばかりの記事を書かれ表舞台から姿を消しました。



    枯葉は彼らを追い詰めた人たち83人の名前、年齢、住所、学校、職場、犯した罪を『犯罪者たち』としてリスト化し、ネットにアップします。



    実際に晒される立場になってやっと、自分の犯した罪の深さに気づく『犯罪者たち』


    序盤から恐ろしさに身がすくみます。



    物語はさらに進み
    枯葉にさらされた被害者の1人が、枯葉を名誉毀損で刑事告訴します。


    担当する弁護士 久代が、枯葉の人生、また天童ショージ、奥田美月の人生を追いかけていきます。


    それぞれの生涯を深掘りすることで人間ドラマも描きつつ、苦労の末に奇跡的に得た成功を心無い言葉で壊されていった代償の大きさがより克明になっています





    ネットがとても手軽で、匿名性が高いことからこういった誹謗中傷の事件は後をたちませんね



    SNSの軽はずみな誹謗中傷が
    どれだけ人を傷つけるのかを
    これでもかと伝えていました



    姿が見えない分、相手のことを全く想像できてない現代人に、一つの作品として提示してくれているのではないでしょうか





    本編より引用


    私の頭にはいつもボール百個のドッジボールが浮かぶ。コートの中には著名人が一人。刺激を使い捨てする社会で、スキャンダル誌やインフルエンサーは百個のボールが一人に向かってぶつけられるのを承知でビジネスをしている。
    ボールの表面には残酷な言葉が記されることもあるが、大半が「キモい」「ムカつく」「この人
    ムリ」といった比較的軽い陰口だ。しかし、大きな塊となって個人に直撃すれば、恐らくその人の心は元通りにはならない。そして、実際にぶつけられる言葉の数は百どころではないのだ。





    この本はいろんな人に読まれるべきと思います


    • どんぐりさん
      かなさん

      それ、本当に怖いですよね( ゚д゚)

      執念を感じました(o_o)
      かなさん

      それ、本当に怖いですよね( ゚д゚)

      執念を感じました(o_o)
      2025/06/26
    • mihiroさん
      塩田さんの新作だ〜!
      気になってはいるんですけど、塩田さんの読むときは私もめっちゃ気合いがいります笑
      図書館では期限が気になっちゃうので、ブ...
      塩田さんの新作だ〜!
      気になってはいるんですけど、塩田さんの読むときは私もめっちゃ気合いがいります笑
      図書館では期限が気になっちゃうので、ブックオフで出回ったら読みたいなぁ٩(ˊᗜˋ*)و♪
      2025/06/26
    • どんぐりさん
      みひろさん

      やっぱりそうですよね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾笑

      心の準備をしてから読みました(^^)
      みひろさん

      やっぱりそうですよね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾笑

      心の準備をしてから読みました(^^)
      2025/06/27
  • 大作だったよ!!というか、長かったよ…!!!
    序盤が長く、重く、何度か「飛ばそうかな…」と思ってしまったが(笑)頑張って読んだ!
    そうすると、ラストに向かって色々なことが繋がって、最後はすごくよかったなあ。

    SNS。どこでも誰でも発信できる。
    だからこそ、便利に前向きに使えたらいいのに。
    顔が見えないからって、相手の気持ちを考えずに発信してもいいのか?相手はどう思うのか?
    SNSのいい部分だけを残して、人が扱いきれない部分は切り捨てられたらいいのに。
    傷付かなくてもいい人が傷ついて、世知辛い世の中だなって思う。

    • Manideさん
      すごいわかります。
      わたし、少し飛ばしてた気がします(笑)
      すごいわかります。
      わたし、少し飛ばしてた気がします(笑)
      2025/11/13
    • ねこがすきさん
      Manideさん
      仲間がいた…!!(笑)
      Manideさん
      仲間がいた…!!(笑)
      2025/11/13
  • 【後ろめたさを知らない人間は、その無邪気さが刃になることを知らない。後ろめたさから逃れられない人間は、自らを正当化する過程で正義を失うことに気づかない】

    「私たちはまだ、SNSを使いこなせるほど利口ではないんですよ」

    文中で、話す瀬尾さんの言葉が全てかもしれん…
    ネットで、めっちゃ誹謗中傷してる人らに警告!

    匿名性とか言うのを勘違いしてるけど、
     ちゃんと手続き踏んだら、
      特定されるから!!
     ちゃんと利用しないと、
      訴えられるから!!
    竹田さん良く言ってるでしょ!

    そういう人らに、宣戦布告!
    誹謗中傷してる人の個人情報晒しまくって、自分も経験してみろ!って思いなんかな…
    知らんけど…
    自身が育てて来た芸人さん自殺とか、歌手も干されて…
    でも、そろそろ、自身の行いを思い直して…(私ではないw)

    ネットは、危ないもんだと理解し出したのかSNS規制し出している国もある。健全に使うには、ある程度、歳取らなあかん?でも、ええ歳してもめっちゃしてそうな人もおるやん!(私ではないw)

    気分転換は、読書でやろ!
    闇でも、
    皆殺しでも、
    キュンキュンでも、
    なんでもあるで!

    そのうち、法律だけやなく、自分らの理性で何とかなる!!

    …かな?(-。-;

    色々な、調べによって、人の繋がりが明らかになっていくのは面白いけど、ちょっと長めやな…(^◇^;)


    「私見に過ぎないんですが・・・・・・ネットのインフラ化によって『瞬時に答えが分かり、好きなものだけを手に入れられる」という前提が浸透し、その結果『事実よりも面白いことを優先する」
    「自分が信じたい情報ばかり集める」「承認欲求を満たすために感情を吐き出す』人たちが増えたと感じています。」
    (本文より)

    そうやねん!
    そんな簡単に答えなんか見つからんねん!
    答えも1つとは限らんし!
    ずっとずっと考えなあかんねん!その先にしか答えがないねん!
    憶えとき!

    って、安易にCopilotちゃんに、スクリプトとか、SQL作って貰ってる私が言ってええんかな…(−_−;)

    ******【映画鑑賞】…(ㆆzωㆆ)ジー******

    さて、どっち観よ?裸の子のご要望で!

    「ロングウォーク」

    観て来た〜!

    戦争によって国家が分断された近未来のアメリカ。困窮する社会への光として、そしてかつての栄光を取り戻す為の一歩として、国をあげて開催される競技“ロングウォーク”。
    近未来に見ないんですけど…
    「スタンド・バイ・ミー」の時代としか思えん…

    ガッチリDeathゲームしてる!生き残るのは最後の1人!
    なので、ガンガン死にます。撃たれたり、轢かれたり…_| ̄|○
    しかし、1人しか生き残れんゲームに参加するのが、勇気というか…
    このウォークが、人生に例えてるんやろうけど、なんで、このゲームで、栄光が取り戻せるのかが分からん(根本分かってないのがツラいw)

    • ultraman719さん
      ともちん♪

      アナログでも、デジタルでも、自分が楽しめれば、何でも良いと思いますよ!
      ともちん♪

      アナログでも、デジタルでも、自分が楽しめれば、何でも良いと思いますよ!
      2026/07/06
    • yukimisakeさん
      そうそう、SNSって年齢関係なく使う人によって酷いことになりますよね…。
      ロングウォークわーい!!(⊙ꇴ⊙)ありがとうございますー!!(´▽...
      そうそう、SNSって年齢関係なく使う人によって酷いことになりますよね…。
      ロングウォークわーい!!(⊙ꇴ⊙)ありがとうございますー!!(´▽`)
      確かに予告編では近未来に見えなかった笑

      1人になるまで歩くんですよね?怖くは無いですか?
      ゲーム根本分からなくても楽しめそうですか?デスゲームとして見れば良いのかな。
      2026/07/09
    • ultraman719さん
      ユッキーさん

      SNSは気を付けんと!
      ロングウォーク、最後の1人だけが勝者やから、それ以外の人は死にますよ。
      一定速度で歩かなんと、警告し...
      ユッキーさん

      SNSは気を付けんと!
      ロングウォーク、最後の1人だけが勝者やから、それ以外の人は死にますよ。
      一定速度で歩かなんと、警告して、撃たれたり、轢かれたり…それモロに見せるからグロい。
      ゲーム理解せんでも観れるよ。
      オチは……ありがち…(-。-;
      2026/07/09
  • SNSで苛烈な誹謗中傷を受け自殺する。
    現実にあるようなことだけに怖い。

    こんなにも身近に感じて恐怖を覚えるのは、文章で一文字一文字を自分の狭い世界のなかで読んでいるからだろうか…。

    人気お笑い芸人・天童ショージが不倫を報じられて、SNSで苛烈な誹謗中傷を受けて自ら死を選んだ。
    一方、バブル期の華やかなりし芸能界を駆け抜けた伝説の歌姫・奥田美月は、写真週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿見を消した。

    天童ショージが亡くなったあとに、個人ブログで83人の個人情報を晒して逮捕された瀬尾政夫。
    瀬尾の弁護人となったのは、天童の同級生だった久代奏である。
    瀬尾が物静かであり、とてもあの狂気じみた「宣戦布告」を書いた人間とは思えない。
    彼を知り、天童や美月との関わりを深く追求していくうちに明らかになったことに驚きの連続であった。

    終章の「踊りつかれて」にすべてが詰まっていた。

    生きているのが辛いと感じる…そういう社会であってはならないとつくづく思う。



  • 「宣戦布告」から始まる序章。
    匿名で人への罵詈雑言を表現の自由という名目で
    行う人たちに対しての
    怒りを強く感じる文章が滲み出ていた。

    2人のある芸能人は、1人は死に追いやられ。
    もう1人は芸能界から姿を消した。

    (枯葉)を名乗る人物はその2人の人生をめちゃくちゃにした人たち83人の個人情報をネットへ公開する。

    枯葉を名乗る瀬尾氏の弁護を行うことになった
    久代奏は、瀬尾の過去を知る人たちの話を聞く中で
    ある真相が見えてくるが…

    人は自分の鬱憤や妬み、自身の正しさをネット上で過激に誹謗中傷するが、それが自分に跳ね返ってきてからじゃないとわからない人も少なくないのかなと感じる作品でした。

    本の中で、
    「後ろめたさを知らない人間は、その無邪気さが刃になることを知らない。後ろめたさから逃れられない人間は、自らを正当化する過程で正義を失うことに気づかない」

    今のネット社会はまさにこういう状況が
    現状であって、匿名で顔も見えない人からの
    言葉が時には本当の刃物よりも
    鋭く相手に突き刺さっているのを
    知らずに、軽率な言葉をネットに残す人が多いのは
    恐ろしいなと思いました。

    読む中で、2人の芸能人のそれぞれの過去が
    ある人物と思わぬ形で繋がっていくところが
    読み応えがありました。

    最後に「生きてこそ」という言葉で終わる終盤は
    久しぶりに感動する本に出会えたなと思いました。
    愛の形はさまざまでそれが報われた時は
    本当にきっと言葉にできない喜びがあるんだなと
    救いを感じる終わり方でよかったです。

  • /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
     
    これはすごい作品だなと…強く感じました。

    一つ一つの表現が強く、重く、しっかり読むことができれば、さらに深みに入ることができる作品だと思いましたが、じっくりと読みきれない自分の力不足のようなものを感じました。

    ずっーと、luminanceという曲をリピートしながら、この作品を読むことで、とても悲しみが広がって、とても寂しい気持ちに包まれる感じでした。

    とても悲しい物語。そして、強い怒りも感じる作品。貴重な読書体験でした。
    この作品を通じて、新たな一歩が踏み出せる気がしました。

    「想像力のかけた言葉は銃弾に等しい」
    よく口が悪いとか、一言余計と言われることが多いので、今より言葉を大切にしなければいけないと、強く感じました。


    /_/ あらすじ _/_/_/_/_/

    SNSの誹謗中傷で1人の人が亡くなる。
    また、嘘の報道などで、1人の歌手が表舞台から消えることになった。

    それに対して、1人男が、加害者を公開する。
    そして、対象の83人を公開して攻める。

    そこにつながる関係者たちの壮絶な人生が、徐々に明らかになっていく。


    /_/ 主な登場人物 _/_/_/ 
      
    久代奏 35歳、ショージ同級生、くしろかなで、弁護士
    青山勝治 弁護士、事務所先輩
    山城新伍 所長

    瀬尾政夫 63歳、枯葉

    @被害者
    天童昇士 35歳、ショージ、芸人、自殺
    奥田美月 歌手、逃亡

    @加害者/被害者
    山田健 栄修大学3年
    牧村志保 35歳、歯科医
    小谷義昭 68歳、記者
    藤島一幸 ショージ同級生

    @関係者
    静香 天童妻、33歳
    児島光男 芸能事務所社長
    原明日香 久代奏従姉妹、22歳で結婚、
    片桐道夫 瀬尾政夫友人

  • 音楽プロデューサーの瀬尾はネットによる誹謗中傷、週刊誌報道によって大好きだった芸能人(お笑い芸人の天童と、歌手の美月)の人生が狂わされたとして、仮面の加害者たち83人の個人情報を暴露。天童と中学が同期であった弁護士 奏は瀬尾の弁護を担当する。天童、美月、瀬尾、奏 4人の物語。重厚で読み応えある、情報社会の危うさを描いた作品。直木賞候補(2025年上半期)。
    引き込まれて読みましたが、途中、読むのが辛くなる箇所もありました。

  • 第173回直木賞候補作。

    序盤のインパクト強過ぎる「宣戦布告」で物語に勢いよく引きずり込まれ、抜け出られなくなる。
    450ページを超える大作なのに一気に読まされる。

    ネット上の集団リンチの恐ろしさを、法を犯してまで告発する男とそれに寄り添う女性弁護士の闘いを描く。
    最後に希望はあるのか?

    正義とは何か?考えさせられる。
    いつか正義漢ぶる誰かに自分も痛めつけられるかもしれない。
    そんなうすら寒さを感じる。


    ♫The Way We Were/Barbra Streisand(1973年)

  • 設定と帯の文言のインパクトに惹かれ、本作を手に取りました。塩田さんの作品は「存在のすべてを」以来でしたが、本作の登場人物持つ深みの虜になってしまったと思います。とても濃密な物語でした。

    本作はある有名人に対して、SNSで誹謗中傷を行った人たちの個人情報を晒すというインパクトある導入から始まります。この後の展開としては、なぜこのような行為に至ったのかについて真相が解明されていくのですが、私はもう冒頭から心を掴まれていたと思います。

    そして本作を読み進めることで、実行犯の人生をなぞらえることができるのですが、その人生にとても深みがあったからこそ、やるせない気持ちも分かってしまって、情報社会における無責任な誹謗中傷の悪質さが許せなくなってきました。個人的には直木賞候補にノミネートされたことにはとても納得できる傑作でした。

  • プロローグ

    圧巻の装丁
    黒に限りなく近いガンメタリックの背景に
    淡くて切なげな一筋のスポットライトが
    脱ぎ捨てられたパンプスとスタンドマイク(裏表紙)に降り注ぐ
    今期ベストの装丁だ!
    果たして、物語の完成度は如何なものか!?
    期待と不安を背に最初の頁を捲った!


    本章
    『踊りつかれて』★5
    前作の『存在のすべてを』があまりにも素晴らし過ぎる感動の名作だったのと、直近に読了したため、これを超すのはどうかな?と
    かなりハードルが上がった状態で読み進めたが、
    あっさりと杞憂に終わる
    素晴らしい!素晴らし過ぎる!
    物語、展開、キャラクター、ミステリー要素の
    全てが前作を凌いでいる
    特に、貶められた2人の接点は圧巻に尽きる
    そして、ラストは文字通りグランドフィナーレ!
    直木賞ノミネート納得の秀作と云いたい!


    エピローグ

    弁護士、奏がそれぞれの人生を紡いで行く
    そこで、彼女が視たものは壮絶な過去と
    縦と横に織りなされた糸
    全てが重なりあっていた
    それらが成した織物を俯瞰して視た時
    あらゆる景色が一変する!

    もし、装丁に裏もあるならば、白黒から
    カラーに変わっているだろう
    脱ぎ捨てられた、パンプスにはドレスを纏った
    美月が!
    物悲しげなスタンドマイクの後ろには
    天童が!

    今なら、ハッキリと視える
    美月、天童の悲しみと絶望、そして光が!

    いつもように、一人掛け用の安楽椅子
    (登場8回目)で本章を読み終えると、
    スポットライトならぬ間接照明が
    己を照らしだしていた

    2人の歩んできた人生を想うと
    自然と溢れ出る熱い何かが頬を濡らした!



                        完





    • かなさん
      私もこの作品の目をひく表紙も
      ストーリーも好きです(*´∀`)
      Super8さんも楽しんでもらえてよかったです♪
      私もこの作品の目をひく表紙も
      ストーリーも好きです(*´∀`)
      Super8さんも楽しんでもらえてよかったです♪
      2025/08/22
    • Super8さん
      かなさん♪

      ホント素晴らしいかった〰ヽ(^。^)ノ

      このまま、1年1冊のペースで良いので、
      渾身の一作をマイペースで書いてほしいー❢
      かなさん♪

      ホント素晴らしいかった〰ヽ(^。^)ノ

      このまま、1年1冊のペースで良いので、
      渾身の一作をマイペースで書いてほしいー❢
      2025/08/22
    • ultraman719さん
      ちょっと読み疲れました!(^◇^;)
      ちょっと読み疲れました!(^◇^;)
      2026/07/05
  • 言葉が異次元の暴力になる時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷を受けた人気お笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。
    一方、バブル期の華やかなりし芸能界を駆け抜けた伝説の歌姫・奥田美月は写真週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。
    彼らが目にした絶望、それはー

    序盤のつかみとラストの100ページは面白く引き込まれて楽しかったが中盤は中弛みと言うか盛り上がりに欠けモチベーションが上がらず読み進めるのが遅くなってしまいました。その後どうなったのか分からないままの所もありモヤモヤした気持ちで終わったのもありました。

    この本を読んでて女子プロレスラーの方がSNSでの誹謗中傷が原因で亡くなったことを思い出しました。この事があって法整備が進むきっかけとなったが未だに多く見られます。
    本書にあった『安全圏のスナイパー』とは上手い表現だと思います。

    顔が見えないからって自分がされて嫌なことを他人にするなよ…いつか自分に返ってくるのよ。

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著者プロフィール

1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業後、神戸新聞社に入社。
2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、小説家としてデビュー。同作は第23回将棋ペンクラブ大賞文芸部門大賞も受賞した。2012年神戸新聞社を退社し、専業作家に。
2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞、2017年本屋大賞は3位に輝き、2018年には俳優・大泉洋をあてがきした小説『騙し絵の牙』が話題となり、本屋大賞6位となった。2019年には『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞受賞。2023年『存在のすべてを』が2024年本屋大賞3位に輝き、2025年には『踊りつかれて』が第173回直木賞候補作となった。複数の作品が映画化されている。
その他の著書に『女神のタクト』『崩壊』『騙し絵の牙』『デルタの羊』『朱色の化身』など。

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