悩脳(のうのう)と生きる 脳科学で答える人生相談

  • 文藝春秋 (2025年6月12日発売)
3.80
  • (9)
  • (19)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 386
感想 : 19
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784163919898

作品紹介・あらすじ

なぜ苦しみや葛藤を抱えて生きるのか
悩みを根源から解明する

失敗が怖い、恋ができない、人間関係の拗れ、SNS疲れ……。ままならない悩みに、脳科学者・中野信子氏が科学的視点で回答。
「週刊文春WOMAN」人気連載の書籍化で、読者からだけでなく、俳優、ミュージシャン、芸人、棋士など有名人から寄せられたお悩みも。各章末にはゲストとの対面相談も収録。
読み進めるうちに、心の奥にあるモヤモヤが晴れていく一冊!


\有名人のみなさんからの相談も/
内田也哉子 海野つなみ 大久保佳代子 大下容子 加藤一二三 要潤 木村多江 小杉竜一 坂本美雨 高見沢俊彦 武田真一 俵万智 つづ井 デーブ・スペクター 中村うさぎ 二階堂ふみ 松重豊 南果歩 森山未來 山口真由(50音順)

<目次>
はじめに  〝悩むこと〟は美しい
第1章 不安を味方につける
第2章 ままならない自分を科学的に理解する
第3章 人間関係に効く脳科学
第4章 身体と脳のふしぎについて
第5章 インターネット、世間へのモヤモヤをほぐす
第6章 年齢と記憶の疑問に答える
おわりに 「業」の肯定


《人間は不安や苦しみや葛藤があるから生き延びられた》

《「悩むこと」は、脳に生まれながらに備わる必要な機能》

著者初の人生相談本!

みんなの感想まとめ

さまざまな悩みや葛藤に対して、脳科学の視点から解明し、心のモヤモヤを晴らしてくれる一冊です。著者は、一般の人々や芸能人から寄せられた悩みに対し、科学的かつ優しいアプローチで答えを導き出します。時にはユ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「英雄たちの選択」や明石家さんまさんの番組に
    よく出られていた脳科学者の中野信子さんの本。

    色々な悩み相談があり
    (芸能人の方も何名かいて)
    それを脳科学的に、時には少しの毒もありながら、胸が軽くなるような答えが書かれています。

    ---------
    (あとがきから)
    タダメシを食うことに対して一定の抵抗感を示し、何らかの対価を払おうとする行動が社会を形成、維持するのに必要とのこと。

    「ほとんどの哺乳類では、報酬には相応のコストを支払おうとする行動を見せるのに対し、ネコだけは楽して得して報酬を得ることにためらいがない。」

    猫って、、、もー、、脳科学的にも無敵だわ笑笑

  • 脳科学者・中野信子さんが、一般の方や芸能人からの悩みに答えていく一冊です。単なるお悩み相談ではなく、脳科学の視点からユニークに切り込むため、思いがけない答えに出会えるのがとても興味深く感じました。また、どのような相談にも優しく、肯定的に返していく姿勢にも魅力を感じました。

  • 理系の中野信子さんが語る言葉は、的確で情緒豊かでウィットに富み、説明の構成が素晴らしく、才能豊かな人ってこんな人のことを言うんだろうなぁとしみじみ思う。どの回答にも、科学的な面と情緒的な面でアプローチしてあり、一方向しか見ていなかった自分に「こんなものの見方もありますよ」と示唆してくれる。よく、「何のために勉強するの?」と子供たちに問われるが、その答えがまさにコレ。ものごとを点ではなく線で見られるように、それができるようになったら面で見られるように、それもできるようになったら立体で。そんなふうに、自分の生き方や考え方をラクにしたり、楽しくしたりするために勉強するんじゃないかなぁと思った。

    ○ 知性は母親から、情動の部分は父親から受け継ぐ。コレを知って軽いショック(笑)!母親のおおらかさ(鈍感力!)と父親の知的好奇心と鵜の目鷹の目で物事をとらえる鋭さを受け継ぎたかったのにぃ。
    ○「方向感覚と詩のセンスとはトレードオフなのでしょうか」の言い方のセンス!
    ○ユートピアを用意したはずが、ぞっとするようなディストピアに(1960から70年代にかけて、アメリカの動物行動学者が行った。ユートピア実験)

  • 【目次】
    第1章 不安を味方につける
    対面人生相談① 要潤(俳優)
    第2章 ままならない自分を科学的に理解する
    対面人生相談② 南果歩(俳優)
    第3章 人間関係に効く脳科学
    対面人生相談③ 二階堂ふみ(俳優)
    第4章 身体と脳のふしぎについて
    対面人生相談④ 森山未來(俳優、ダンサー)
    第5章 インターネット、世間へのモヤモヤをほぐす
    対面人生相談⑤ 坂本美雨(ミュージシャン)
    第6章 年齢と記憶の疑問に答える
    対面人生相談⑥ 大下容子(テレビ朝日アナウンサー)
    おわりに 「業」の肯定

    基本的に現状肯定のスタイルと思われる。

  • 中野信子さんの本、共著ふくめ33冊目です。
    いままではテーマにそって深く切り込むものが多かったですが
    今回は人生相談という形、
    有名人も含め複数の皆さんのもってきた話にのるので
    話題がひろくなります。

    とても面白かったです。
    本当に脳科学は面白い。
    3つ絞って記録します。

    1.ホヤは岩に固着すると、自分の脳(のようなもの)を食べてしまう。

    〈成体になるとむしろ捨てなければならない。
    というのも、脳って維持するのにすごくコストがかかる。
    人間も脳だけで人体の四分の一の酸素、
    五分の一のカロリーを消費している。
    ホヤは、脳を維持するには負担が大きすぎるといって、
    自ら消化、分解してしまいます。
    それでもちゃんと生きている。
    生命の維持を優先するのであれば、
    実はそれぐらい脳というのは、
    本質的にはあまり要らないものだったんです〉

    それで思ったのは、自殺する人の多くは
    脳を殺したかっただけなんじゃないかなって。
    でも人間は脳だけを処分できない。
    だから自分の脳をコントロールすること
    中野さんの本を読んで学ぶのは良いと思いました。

    2.「シャーデンフロイデ」相手にわかるように腐す。
    ダメージがあったことを確認して喜びたい。

    〈シャーデンフロイデは誰もが持つ感情ですが、
    普通はこんな感情を自分が持っていると感じたら、
    それを恥ずかしく思って気持ちを打ち消そうとしたり、
    隠しておきたいと思ったりしますよね。
    しかし、匿名性が保証された言語空間では、
    恥ずかしさやうしろめたさを持つきっかけがなくなってしまうのです。
    大っぴらに相手の幸せを攻撃していい、と
    言われているも同然の状態がつくりだされてしまう〉

    標的にされたら、行為がもたらす危険性を認識させるか、
    逃げるしかない、と中野さん。

    私は、その人が歯ぎしりし、
    地団駄を踏んでくやしがる位、
    幸せをアピールしようと思っています。

    3.他の人には言わないのに、
    パートナーや仲のいい友人には要求してしまうということがある。

    〈愛情を作るオキシトシンは幸せホルモンと呼ばれますが、
    過剰に分泌されると
    相手のことを別の世界を持った別の個体として
    認識できないような認知の状態が作られて、
    自分の正義やルールを相手に要求するようになりがちです〉

    すでに中野さんの他の本でも読んだと思うけど、
    今回これを読めたのは、タイムリーでとても良かった。
    傷つけてくるのは愛情過多のせいなんだと思いました。

  • 人それぞれの悩みに対して肯定し、脳の中でどのようなことが起きているのか説明してくれる本。中野さんのお人柄が文章から伝わって救いになるような本でした。

    特に印象的だったのは、能力の高い人ほど自分のことを過小評価するというダイニングクルーガー効果について、目標とか約束を達成すると幸せホルモンが分泌されるということ。
    もっとより具合の仕組みがどうなってるのか知りたくなったので他の本も読んでみようと思います。

  • 愚かで、どうしようもない存在であるところの人間。合理的でも論理的でも知的でもない、生き物への愛を節々から感じる。科学的な根拠、的確な例えが興味深く、読みやすかった。
    二階堂ふみさんとの対面人生相談が、印象に残った。ペルソナをスイッチングする、人間はもともと多面性を持った生き物。一貫性のある人の方が望ましいと教えられてきたのは、その方が大人が扱いやすいから。仮面を着けた自分も本来の自分、という言葉には力をもらえた。

  • 中野信子らしい視点から悩みを解決する。ふむふむ、そういう視点もあるか。とか、脳科学的にはこういうことが言われてるからこうなんだ!など新しい発見や物の見方を与えてくれる名著!

  •  中野信子さんの著書「人はなぜさみしさに苦しむのか」を読んで、当時抱いていたさみしさ、不安の感情がやわらぎ、元気づけられた。、その後、彼女の著書を何冊か立て続けに読んで、自分の、特に負の感情が沸き上がってきたとき、メタ認知し、自分の脳の思考の癖を思い出し、それ以上、その負の感情の深みにはまらないように努力している。

     そして、この本は、実際に相談された内容に対して、脳科学者である中野さんからのアドバイスが書かれた本である。また、ここに書かれてある相談事って、実は誰もが、一つや二つ抱えているのではないだろうか。

     私の場合、俵万智さんの「方向音痴」に対しての相談。俵さんの相談を読んで、私も俵万智さんと同じぐらいひどい方向音痴。
    脳のどこかが壊れているのではないかとずっと不安を抱いていた。しかし、方向音痴の脳の仕組みと、また方向音痴を治すための訓練方法が書かれてあり、さっそく試してみようと思った。成果が出ればいいなと思う。

     そして、いつからかはっきりしないが、漠然とした将来への不安があり、でもそれを上手に表現できなかった。しかし、フリーアナウンサーの武田真一さんの相談内容の文を読んで、これだと思った。
     子供たちを見ていても、若い人たちを見ていても、もちろん、自由に生きているように見えるけど、様々な情報の波に翻弄され、とても窮屈そうな中にいるように思ってしまう。物理的には便利がよくなったのに。しかし、個人の快適さを求めた結果、他者に対しての寛容さがなくなってしまって、・・・・。
     そういった社会を作っていってしまったのは、今の私たち、親世代・・・。中野さんが例に挙げていた、「ユートピア実験」の結果を聞いて、自分たちの現状に当てはめてみると・・・、現実となりそうで、怖くなった。
    それでも、そのことに気がつくことで、違う未来の可能性を言われていて、選択肢は一つではないと、少し楽になったかな。
     ここに紹介されている相談は、日常の誰にでも起こりえる内容ばかり。そして、その悩みを解決していくための、思考の変え方、あるいは対処の仕方がとても参考になると思った。
     

  • 何か読んだことあるものも混ざってるような…と思ったら、週刊文春WOMANに連載されてるらしい。そんな雑誌読んだかな?読んだんだろうな。

    中野先生はけっこう前にテレビでよく見てた頃は、空気を読むよりズバッと言う印象だったけど、今回は忖度というか相談者の気分を良くすることを目的に言ってるのかなと思う返答が多かった。特に有名人相手のは。

    もちろんためになることもあって、個人的にはここらへん。
    ・失敗するシーンを見られない→共感性羞恥、サイコパスの反対。社会不安障害が起きやすい。
    ・シャーデンフロイデ→相手の失敗を喜ぶ感情。正義中毒もこれ。
    ・ネズミのユートピア実験→理想的な環境下では少子化が進み、自分の身だしなみを異様に整えるネズミばかりになる。最後は滅びる。
    ・ほとんどの哺乳類はタダメシに対して対価を払おうとするが、ネコはしない。社会を形成しないことと無縁ではなさそう。

    最後に「我々は自然と内的に生じる欲求をもっと認めてもいいのではないか」と書かれてて、最近の世の中の潔癖さ、融通の効かなさに辟易してる身としては、わかる…となった。
    未曾有の少子化が加速的に進み、若い子が異様にルッキズムを気にしている社会になってしまったことと無関係でもなさそう。滅びないといいけど、どうなるんだろうね。

  • 脳というのは興味深い臓器だなぁと本書を読みつつ改めて思う。悩みも、悩みを生み出す考え方や行動の癖も、全部脳から起こっている訳で。著者はよくテレビでお見かけするが、文章が1番わかりやすく、著者の個性や伝えたいことがわかりやすい気がした。

  • おわりにのところで書かれている数ページはそこだけ切り取ってポケットに入れて持ち運びたいほど強く鋭く温かい文章。
    どうしようもない自分を、ほんとどうしようもないねと笑うところから始めてみようと思う。

  • 質疑応答形式。
    中野さんって交流関係広いんだね

  • 159

    25/9/7

  • すごく面白い本だった。のだけどとても残念だったのは、p89南果歩さんの相談回で、問いとなっているタイトルの答えが書かれずに終わっていること。「分かる!」と思う問いだったから、すごく残念!だった。いつかどこかでこの問いに対する中野信子さんの答えを聞きたいです。

  • 【脳科学者が悩みを根源から解明する】失敗が怖い、恋ができない、SNS疲れ…。ままならない悩みに科学的根拠で回答。俳優、アナウンサーら6人との対面人生相談も収録。

全16件中 1 - 16件を表示

著者プロフィール

脳科学者、医学博士、認知科学者。1975年、東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。現在は、東日本国際大学教授として教鞭を執るほか、脳科学や心理学の知見を活かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。著書に『サイコパス』『不倫』(ともに文藝春秋)、『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)、『脳の闇』(新潮社)などがある。

「2023年 『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中野信子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×