リボンちゃん

  • 文藝春秋 (2025年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784163919942

作品紹介・あらすじ

光浦靖子さん推薦!
「針は心のあるべき場所に導いてくれる。大袈裟に言えば救い、手芸らしく地味に言えば楽しいからねえ」

街の小さなテーラーを舞台に、しなやかに生きる力をくれる物語。

☆デビュー10周年記念作品☆

あらすじ:幼い頃から可愛いものが大好きで、頭のリボンがトレードマークの百花。”よくわかんない店”で働きながら、マイペースに日々を過ごす彼女は、あるとき伯母の加代子が営むテーラーを手伝うことになる。女性であることを理由に、紳士服を作ることが許されなかった加代子は、夫亡き後、日用品を中心に製作しているが、あるとき「下着のリメイク」の依頼が届き、手芸好きの百花の力を借りることにしたのだった。
下着にまつわる固定観念を軽やかにすり抜け、読む人の心をそっと解きほぐす物語。

書店員さんも絶賛!

「なんと懐が深い物語なんだろう。わかってもらえなくても、ましてや自分をよく見せようとしなくてもいいのだ。大好きな物語がまた誕生しました」
(未来屋書店大日店 石坂華月さん)

「みんなと一緒の方が楽だけど…でも新たななにかを見つけて、自分の壁をちょっとだけ破れたら光が見えるかもしれない。読んでいると、自分の気持ちがなんとなく変わっていくのが見えた」
(水嶋書房くずはモール店 枡田愛さん)

「どんな心も着こなせるような七変化のリボンを、この胸に「つけてもらったような夢心地です」
(宮脇書店青森店 大竹真奈美さん)

「読んでいる間、ずっと気持ちがいい空気に包まれていました。安全地帯がここにある。そんなお守り感が心地よい」
(佐賀之書店 本間悠さん)

みんなの感想まとめ

人生の中での成長や自由な生き方を描いた物語が展開されます。主人公の百花は、可愛いものが大好きで、伯母が営むテーラーでの手伝いを通じて、下着のリメイクという新たな挑戦に向き合います。彼女の成長は、周囲の...

感想・レビュー・書評

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  • 第1話から第5話まであります。

    第1話を読んで”好き”と思って、
    第2話を読んで”大好き”と思って、
    第3話を読んで”やっぱり好き”と思って、
    第4話を読んで”さらに好き”と思って、
    第5話を読み終わって”絶対好き”と思いました♡

      ♡ ♡ ♡ ♡ ♡
     百花(ももか)さん(33歳)は、加代子(かよこ)さん(68歳)(母の姉)から「リボンちゃん」と呼ばれています。
     百花さんは、ハーフアップにした髪に、いつも、リボンを結んでいます。
     百花さんが、リボンをつけはじめたのには、あるきっかけがありました。

     「リボンちゃん」は本書のタイトルであり、百花さんのあだ名でもあり、もうひとつのものの名前でもあります♡
     何の名前なのか、、知りたいかたは、読みましょう♡

     ☆わたしのレビュー(本棚)が好きな(親近感を持てる)かた(希少?)は、きっと”好き”だと思います♡ たぶん。
     ヤバいです、たぶん♡

    〔作品紹介・あらすじ〕
    光浦靖子さん推薦!
    「針は心のあるべき場所に導いてくれる。大袈裟に言えば救い、手芸らしく地味に言えば楽しいからねえ」
     街の小さなテーラーを舞台に、しなやかに生きる力をくれる物語。
    ☆デビュー10周年記念作品☆
     あらすじ:幼い頃から可愛いものが大好きで、頭のリボンがトレードマークの百花。”よくわかんない店”で働きながら、マイペースに日々を過ごす彼女は、あるとき伯母の加代子が営むテーラーを手伝うことになる。女性であることを理由に、紳士服を作ることが許されなかった加代子は、夫亡き後、日用品を中心に製作しているが、あるとき「下着のリメイク」の依頼が届き、手芸好きの百花の力を借りることにしたのだった。下着にまつわる固定観念を軽やかにすり抜け、読む人の心をそっと解きほぐす物語。

    書店員さんも絶賛!
     「なんと懐が深い物語なんだろう。わかってもらえなくても、ましてや自分をよく見せようとしなくてもいいのだ。大好きな物語がまた誕生しました」
    (未来屋書店大日店 石坂華月さん)
     「みんなと一緒の方が楽だけど…でも新たななにかを見つけて、自分の壁をちょっとだけ破れたら光が見えるかもしれない。読んでいると、自分の気持ちがなんとなく変わっていくのが見えた」
    (水嶋書房くずはモール店 枡田愛さん)
     「どんな心も着こなせるような七変化のリボンを、この胸に「つけてもらったような夢心地です」
    (宮脇書店青森店 大竹真奈美さん)
     「読んでいる間、ずっと気持ちがいい空気に包まれていました。安全地帯がここにある。そんなお守り感が心地よい」
    (佐賀之書店 本間悠さん)

  •  この表紙、可愛いっ!リボンちゃん!!

     寺地はるなさんは結構読んできた自負があるんだけれど、最近の著作はお仕事小説に傾いてきてるのかな??そんな風に感じますが、どうなんでしょうね?

     この作品の主人公は、小さいころから可愛いものが大好きで、いつもリボンをつけていることから、伯母から“リボンちゃん”と呼ばれている百花です。伯母は夫の遺したテーラーを営んでいますが、スーツを作りたいと思いながらも日用品の制作に甘んじています。そんなある日、下着をリメイクしてほしいとの注文が舞い込み、手芸好きの“リボンちゃん”に声をかける…。

     私は手芸は大の苦手、何かを作ってみようと思ったこともないんです。そして、何か思い入れのある品をリメイクしたいと思ったこともないんですよね…。なのでこの作品、読めないことはなかったけれど、流し読みしちゃったところがありますね!手芸好きな方とか、洋裁や和裁が好きな方にはいいかもです。

    • かなさん
      ultraman719さん
      口芸っ!!!
      それ新しいですね(*´∀`*)
      善良な市民を騙したりしないようにしましょうね!!
      ultraman719さん
      口芸っ!!!
      それ新しいですね(*´∀`*)
      善良な市民を騙したりしないようにしましょうね!!
      2025/10/06
    • かなさん
      どんぐりさん
      お子さん育ち盛りですもんね(*^^*)
      うちも小さい頃は、けっこうズボン穴開けてました!
      だけど私は手芸できないので
      ...
      どんぐりさん
      お子さん育ち盛りですもんね(*^^*)
      うちも小さい頃は、けっこうズボン穴開けてました!
      だけど私は手芸できないので
      義母に頼んだりしてましたね^^;
      寺地はるなさんは読みたいときに読むのがいいですよね!
      とか、言いながらまた新作出たら
      読みたくなっちゃう私が見えるようですけどね(;´∀`)
      2025/10/06
    • かなさん
      コルベットさん
      コルベットさんとリボンってめっちゃあいますねっ(*´∀`*)
      なんかそういうイメージで♪
      そして手芸も得意、なんでもこ...
      コルベットさん
      コルベットさんとリボンってめっちゃあいますねっ(*´∀`*)
      なんかそういうイメージで♪
      そして手芸も得意、なんでもこなせちゃう!!
      憧れてしまいますよ♡
      私なんか途中でやめるまでもなく
      手を付けようとも思わないもの^^;
      2025/10/06
  • こうあるべきとか、ねばならないとか難しく考えず、肩の力を抜いて毎日過ごしても良いのかなと思えた。自由すぎる登場人物が笑えた

  • お久しぶりの寺地はるなさん
    どのくらいお久しぶりか確認するために前回の寺地はるなさん読了略して前寺はる読を確認したところ2024年の4月であった

    ついでにレビューも読んだところ「あれ?寺地はるなさんてこんな感じだったっけ?」とか書いていやがった

    今回はどうだったかというと「そうそう寺地はるなさんてこんな感じだった」である

    ここは明確に「成長」という二文字を記しておきたいと思う

    人はいくつになっても「成長」できるのだ

    そしてこの『リボンちゃん』も、「成長」の物語だったと思う



    あらやだ、なにこの流れるような筆さばき

    どのへんが「成長」の物語かについて語る前に、寺地はるなさんこんな感じについて明らかにしておこう

    なんかふわふわしてるである
    そしてふわふわはしてるがモコモコはしていない

    ふわふわには二つの意味があると思う

    ひとつは柔らかく肌触りが良い状態
    「ふわふわのパンケーキ」とか
    パンケーキ、肌触りいいのか?

    続きまして〜
    空中に漂う感じ、行動や心理状態が落ち着かない感じ
    「ふわふわのパンケーキ型UFO」とか
    パンケーキ型UFOなんて初耳

    で、寺地はるなさんの文章はどっちか?ということだが、まぁ両方である

    分かりやすく言うとふわっふわのふわっふわである
    重ねただけである
    しかし小さいつになんか主張が込められているとも言える

    思いのほか長くなったので「成長」の物語云々に関しては次の機会に(そんな機会ないわ!)

    • 1Q84O1さん
      くったくたのくったくたです…
      くったくたのくったくたです…
      2025/08/06
    • ひまわりめろんさん
      休みだったん違うんかい!( ゚д゚ )クワッ!!
      休みだったん違うんかい!( ゚д゚ )クワッ!!
      2025/08/06
    • 1Q84O1さん
      仕事だったんだい!。゚(゚´Д`゚)゚。
      仕事だったんだい!。゚(゚´Д`゚)゚。
      2025/08/07
  • とても読みやすくてさくさく読み進めることができました。
    リボンちゃんの人ととの関わり方、言葉の選び方、考え方が素敵だなと思いました。

  • 可愛いものが好きな百花は、頭のリボンがトレードマークで伯母の加代子からは、リボンちゃんと呼ばれている。
    伯母さんは、夫亡き後紳士服のテーラーをたたみ、お直しや小物などを頼まれたのを細々と制作している。
    ある日、下着のリメイクの依頼が届き手芸好きの百花の力を借りることに…。

    下着をオーダーすることなど考えたこともなかったが、これもありなんだと思った。
    単に自分のための気に入ったものというだけじゃなく、体が不自由になったけど自分で着替えたいということもあるんだと。
    さらには移動手段まで考えて…と。

    やりたいことをやる勇気は凄いなと思う。
    新たな何かを見つけることは、自分自身の成長にもなるんだろう。

    しなやかに生きる力をくれる物語。



  • 髪飾りに大きなリボンをつける主人公、リボンちゃんは32歳。リボンをつけることに確固たる意志があり、からかわれてもブレない。たくましい主人公だ。

    登場人物それぞれがかなり個性的で、出てくる小道具も個性的。カポエイラ・モタンカ人形・絶滅動物・コケが一冊で出てくる作品なんて他にないだろう。人と違うことについて、自信を持たせてくれる作品だった。

    そんな個性的な登場人物たちの中で、異彩を放つのが「普通」な中学生、波瑠。私は彼女の存在がとても気になった。個性的な妹のお姉ちゃんとしての苦悩を抱えている。自分のことを普通で地味で取り柄がないと思っている波瑠に、個性を貫くリボンちゃんの声は届かない。リボンちゃんはそこに大きな反省を得る。
    普通であることを卑下する必要はない。個性的であることに目がくらんで、普通であることのよさに気付けなかったと。

    下着が外からは見えないように、それぞれの想いも外からは見えない。だからこそ、下着に思いを込めた刺繍やデザインを施す。とても素敵な小説だった。個性的な人にも、普通な人にも読んでほしい。

  • 寺地はるなさん10周年おめでとうございます。
    記念となるこちらの作品は、寺地さんらしい物語。
    人とちょっと違っていてもいいんだよというメッセージが、自然にすーっと伝わってきた。
    30才を過ぎてリボンなんて…という周りの目が書かれているけど、私もリボンモチーフが大好き。(頭にリボンはつけてません)
    他にも好きな可愛いものはたくさんあるけど、自分の好き!をおばあちゃんになっても大事にしようと改めて思った。
    自分好みの下着を作るなんて発想は全くなかったけど、こんな贅沢も素敵だなと思ってみたり。
    絶滅動物や苔モチーフのパンツ、見てみたい。

  • 寺地はるなさんの10周年記念作品ということで、本作を手に取りました。お仕事小説ではありますが、主人公の設定もあいまって、自分らしさを保ちつつ生きることを後押ししてくれる柔らかな作品だったと思います。

    本作は下着のテーラーについてのお話で、主人公はそこで働く伯母の手伝いをすることになるというストーリー。とりわけ本作では女性の下着を取り扱うことが多く、男性である私からすると女性の下着に対する考え方や悩みは分からなかったということもあり、そこはあまり読んでてもピンとこなかったかなという印象です。

    そんな朴訥な自分ではあるのですが、「好きなものを身に纏っていたい」、「下着を変えるだけで人生は大きく変わらない」といった考え方はとても共感できたかなと思います。

    寺地はるなさんの作品で、アイデンティティが個性的な主人公のお話は色々読んできて、その作品たちと同様に生きる活力をもらえる作品ではあったのですが、女性下着のテーラーという題材が個人的には合わなかったので評価を少し落とした印象です。

  • 連続して、寺地はるなさん読了。
    因みに本書は、寺地さんデビュー10周年記念作品とのことです。

    頭に結んだリボンがトレードマークの百花。
    社長の思いつきで色々始めてしまう、“よくわからない店”で働く彼女は、ある日、小さなテーラーを営む伯母の加代子から「下着のリメイク」を手伝ってほしいという依頼を受けますが・・。

    タイトル&可愛い表紙のイラストから、フワフワした話と思われそうですが、そういうお花畑系ではないです~。
    主人公の百花は、“常に頭にリボン”という見た目ではあるのですが結構ドライで現実的なんですよね。
    勤務先でバイト男の子から
    「そういうの、今あんま流行ってないと思うんですけど・・何歳までその方向性で行くんですか」
    などと嘲笑されても、
    「ババアになってもこれで行くつもりだよ、誰がなんと言おうとね」
    と、動じずに応える芯の通った強さを持っているのです。
    そんな“好き”を貫く百花だからこそ、直接素肌に身につける下着のリメイクにおいて、依頼者の望みや拘りに向き合ったものを作成できるのかなと思いました。
    特に第二話で、「わからない。考えたくない。選びたくない。」が口癖のえみちゃんの転職祝いに百花が作った「“絶滅動物”刺繍入り一週間分ショーツ」なんて、まさにえみちゃんの“好き(絶滅動物)”&“選ばなくていい”というニーズにぴったりなギフトでしたよね~。

    ところで、この物語は「好きなものがはっきりしているのが良いこと!個性発揮して生きようぜ!」っていうような単純なテーマではないんですよね。
    第四話に登場した波留ちゃんのように“普通”である事にコンプレックスを抱く人もいるし、えみちゃんの
    「誰もが自分らしく生きたいわけじゃないんですよ」
    という台詞にも、寺地さんの「正解を決めつけたくない」というフラットな視点が根底にあるように感じた次第です。

    そんな訳で、本作は世間の物差しで測られることに疲れたときに心をほぐしてくれるような物語だなぁと思いました。

    ところで、どうでも良いことですが、私は下着は断然付け心地重視派です。
    あと、手入れが面倒なのもNGなので洗濯機でガンガン洗っても長持ちするタフなヤツが良いですね♪

  • 「水を縫う」に続いて、裁縫を軸にジェンダーを扱う寺地はるなさんの新作お仕事小説。

    寺地さんの作品は、
    「人と違っていても、何も気にせず好きに生きていればいいよ。」というメッセージが伝わってくる作品が多い。
    そして、いい人すぎなくてもそっと側で支えてくれる人が近くにいるはずだよ…
    と、いうメッセージも。

    オーダーメイドの下着と聞いたら、お高そうでとても手が出ない…と思ってしまう。
    マリエさんが言うように、下着に魔法みたいに人生を変える力はないけれど、
    「身体にあった下着を着ければ自然と背筋が伸びる。姿勢が変われば似合う服も変わって、服装が変われば行動が変わって、行動が変わると習慣が変わる、そんなことならあるかもしれない。」

    この言葉が正直でとてもしっくりと来た。

    そして、
    下着ひとつで魔法のように人生を変えられちゃ困ります
    「ここに傷があるな、とか、ほころびがあるな、とか、いろいろ思いながらも大事にしてきたつもりなんです。私は私の人生を。だから」

    という百花の言葉もまた素敵だ。

    下着ひとつで人生は変わらなくても、お気に入りの下着を着ていることで、人生を大切にできるのなら、オーダーメイドも悪くないかもな。

    そう思える人にオーダーすることが、一番大切なことのように思える。
    何を買うかではなく、誰から買うか、がキーなのだろう。
    どんなお仕事でも、貴方から買いたいと思われるような、そんな仕事ができるのが理想だ。

  • えつ、ここで終わり⁈が正直な感想。
    続きがあるのかな?あって欲しいな。
    リボンちゃんの人との接し方がいいな。というか登場人物みんななんか良かった。こんな人たちに囲まれて過ごせたら、ストレス少なそう。

  • 自分の好きを貫く大切さと行動のきっかけを掴む大切さを教えてくれる小説。

    正直、手芸については詳しくないけれどなんでも作れるのかと思ってしまいました。

    手芸を通して下着作りにまつわる話ですけど、いまいちピンとこない部分もありました。なぜなら、女性用の下着だから・・・
    それでもチャレンジすることの勇気や大切さを知れる気がします。

    また、日常の物語も心地よく読みやすい小説でした。

  • 子どもの頃から頭に結んだリボンが
    トレードマークになっている
    リボンちゃんこと百花。
    ある日、伯母の加代子さんに下着のリメイクを
    手伝って欲しいと頼まれる。

    リボンをつけ続ける事をバイトの男の子に
    馬鹿にされても「流行っていようがいまいが
    わたしは頭にリボンをつけると決めているし、
    ババァになってもこれで行くつもりだよ、
    誰がなんと言おうとね」と、穏やかに言える
    彼女の強さ。
    同僚のえみちゃんは、ちょっと変わっていて、
    こんな人が同僚だとちょっと困るなと思ったりするが、百花は必要以上に人の詮索をせず、
    肯定も否定もしない(すごいと思う)
    伯母の加代子さんは、女性だからと、テーラーの
    仕事に携われなかった。細々と日用品の制作で生計を立てている加代子さんは少し変わっているが素敵な女性。いつもマイペースの百花をそのまま受け入れてくれている。

    そう言えば、いつのまにか周囲の目や年齢が
    気になり、好きなものを手放してしまっていた。
    好きなものは好きなままでいい。
    やりたいことがみつかったらやってみる
    人から何と思われようが。
    百花の生き方が羨ましい。
    私もこれからでも遅くないかな、なんて
    そんな気持ちにさせてくれた。

    「出張テーラー城崎」を計画し、動き始めた
    リボンちゃん、自分の店としてテーラーを
    始める加代子さん、これから二人がどうなっていくのか、続編を期待したい
    帯文に光浦靖子さんの推薦コメントが書いてあり、きっと面白いに違いないと思い、読んでみて
    良かった。

  • 皆と合わせられなくて学校に行くのを嫌だった。「堂々としていなさい」と、毎朝母が結んでくれたリボン。
    33歳になった今でも嘲笑の種になろうとも「ババアになってもこれで行くつもりよ」と自分の美学を決して曲げない百花。「たどりつけない客は、この店に縁がないってことだ」と商店街の細い路地で無骨にやってきた『テーラー城崎』とどこか呼応しているように見える。

    下着は単なる衣類ではなく、その人の尊厳を守るもの。自分の一番近くにある「お守り」を縫い上げる仕事。

    「百花はスタートが遅いだけで最後には他の子を追い越すんだ」と漏らしたお母さんの言葉通り、我が道を見つけたリボンちゃんに拍手を送りたいと思う。

  • 「水を縫う」を読んで
    寺地はるな氏のジェンダー視点を
    持った作品をまた読みたいと思った

    チェックの赤いリボンが
    可愛い表紙、どんな内容?とワクワク

    気になった箇所を以下抜粋

    ・でも男ってさ、ほんとバカだよね。
    女の下着は男の気をひくための衣装かなんかで、目的はそれしかないとでも思ってんのかね

    ・男も女もやりたい人はおおいに
    やればいい。やりたい人は、だ。

    ・外野が『そうに決まってる』
    『それしかない』と勝手に決めつけて、
    「いい歳』だからその資格はないとかなんとか判定したり、自分こそがその判定員で
    あると思いこむのは、愚か
    (P35)

    ・ああいう会議って、おじさんとおじいさんばっかりじゃない。
    勇気出して発言しても、若いお嫁さんがなにナマイキ言ってんだって感じでさ。
    何度もめげそうになったよ。
    でもね、あれを服の下につけてると、
    自分がすんごいかっこよくて強い女に
    なったみたいな気がして、力が湧いたんだよね
    (P41)

    ・無難でいい、浮いてなきゃいいって
    選んだものに囲まれているとね、わからなくなってきちゃうの、自分の好みが。
    でも、なくなるわけじゃないの、
    ちゃんとあるのよ、ここに
    (P64)

    ・自分の好みを知ることって、
    心の奥を見つめることだよね。
    どれが好き?どう見せたい?
    どうなりたい?って、
    自分に問い続けるってこと

    ・ここに傷があるな、とか、
    ほころびがあるな、とか、色々思いながらも大事にしてきたつもりなんです。
    わたしは、わたしの人生を。だから
    (P121)

    まるきゅう精肉店の加代子さんの
    「悩みには肉だよ」には
    凄く頷いてしまった(≧∀≦)

    下着は自分のために纏うものだよね

    読み終わって気持ちが
    軽くなれる一冊

  • 自由に生きるとか、多様性とか、「個」を重んじる時代になったからこそ、それは本当に幸せなことなのか?と考える機会を与えてもらったような気がした。
    不自由よりも、もちろん自由に生きたいけれど、自由とか多様性という言葉だけが一人歩きして、それすらも価値観を押し付けられている感じがしてしまうことがあった。
    言葉にするほどではないけれど、感じていたことを言語化してもらい、背中を押してもらえた気がする。
    世の中の空気に流されず、自分が感じたことを本当の意味で大事にできたらいいな。

    印象に残ったセリフ

    誰もが自分らしく生きたいわけじゃないんですよ。

    〜進化ってよりよいほうに進むとは限らないらしくて。わたしそれ知って、なんかちょっとだけほっとしたんです。なーんだ、そんなもんなんだ、って

    自分がどんな人間かとか、なにが好きでなにを信条に生きてるかとか、そんなの、いちいち周囲の人全員に見せる必要なんかない。えみちゃんは素敵な人だよ。でもね、だから周囲から浮くことを怖がらないで、そのままの自分をさらけ出せばいい、なんてわたしは言わない

  • 他人との関わり方や、夢がなくても別に恥ずかしいことだとは思わないというどこか達観しているところ、自分が悪かったと思うことはきちんと反省するところ、好きなものや正直な気持ちに向き合っているところなど、魅力的な面がたくさんある芯の強いリボンちゃんに惹かれた。リボンちゃんの勤め先が居心地良さそうで、柔軟な環境で良いなぁと思った。

  • 読了後、春のような心があたたかくなるような心地よい感覚になれた作品でした。
    主人公は32歳の頭にリボンをつけているリボンちゃん。(あだ名)
    サクサク読めて、面倒見の良い加代子さんが凄く好きでした。
    自分の好きに正直になって生きていきたいな〜と思えました!

  • 再生する訳でも、すごく成長する訳でもないマイペースな主人公のゆったりとした温度感が寺地さんらしい心地よい作品でした。

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著者プロフィール

1977年佐賀県生まれ、大阪府在住。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。21年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞、24年『ほたるいしマジカルランド』で大阪ほんま本大賞受賞。『大人は泣かないと思っていた』『カレーの時間』『ガラスの海を渡る舟』『こまどりたちが歌うなら』『いつか月夜』『雫』など著書多数。

「2025年 『そういえば最近』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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