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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163919966
作品紹介・あらすじ
識者絶賛!
『本書は控えめな「希望」を差し出す一冊である。2025年、ヘビーだが意義のある一番の読書体験だった」
(枡野浩一さん 「労働新聞」2025年12月11日付)
「カウンセラーは、毎日ノンフィクションを読んでいるような仕事なので、めったに感動しないが、ひさびさに満点に近い読後感に浸った」
(信田さよ子さん 「週刊文春」2025年9月4日号)
日本社会では長年“なかったこと”にされてきた男性の性被害。
加害者は、担任教師、実父、芸能事務所社長……。
社会の沈黙はいつまで続くのか?
たった一人の勇気ある闘いが、重い扉を開け、闇の中に光が差し込んだ。
そして彼らは語り始めた。ある者は実名で、ある者は素顔を明かして――。
月刊『文藝春秋』電子版での大好評連載をまとめた、深層ノンフィクション。
【目次】
はじめに
第1章 パンツ1枚の勝訴から始まった
第2章 「十中八九負けます」
第3章 見過ごされた時限爆弾
第4章 ジャニ―氏から受けた“通過儀礼”
第5章 ダビデとゴリアテの戦い
第6章 弟は父の性虐待で死んだ
第7章 女優の告白
第8章 時代の転換点
第9章 声を上げた彼らのその後
おわりに
みんなの感想まとめ
男性の性被害に焦点を当てた本書は、長年無視されてきたこの問題に光を当て、勇気ある告発者たちの声を集めています。性加害が「心の殺人」と称される中、被害者たちは信頼すべき大人から繰り返し虐待を受け、絶望的...
感想・レビュー・書評
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重い内容だった。
性加害は“心の殺人”と呼ばれる。被害者はたった一度の被害でも心をずたずたにされるのに、信頼すべき実の親や教師に幼い子供が繰り返し性虐待を受けることの残酷さ。子供は家庭や学校しか行く場所がない中で、日々を鬼畜に支配され、心を殺され続ける。
そして自死を選ぶ者も。サバイバーとなっても、何十年か後にPTSDを発症することもあるという。
本書の告発者の場合、警察や周りの大人に何度も訴えても誰も本気で取り合わず守ってもらえなかった。子供の絶望を思うと泣けてくる。
男子の性被害がやっと女子と同列に扱われるようになりつつあることは一つの前進と言える。
それでも、裁判に訴えることへのハードル(時効のや証拠保全の問題)はまだまだ高い。
どうか一刻も早く、子供の性被害の時効を撤廃してほしい。
そして、児童性愛は愛でも嗜好でもなく病気だという観点に立って、加害者を治療するシステムをしっかりと作り上げてほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでみて、ジャニーズ問題が取り沙汰されていた頃にいくつかネットで見た男児の性被害に関する記事がほとんどこの方のものだったということが分かった。それらの記事がいかに世の中や裁判に影響を与えたか、というその後の話まで記されておりとても興味深い。メディアが被害者を救ったという意味で応援したいし、もっと多くの人に読んでもらいたいと思う一冊。
それにしてもジャニーさんの性被害の件数はとんでもないと思っていたが、小児性愛の人が起こす性被害件数の平均は1人あたり何百件という事実を知って驚いた。いかに声をあげていなかったり隠蔽された被害者が多いかということがよく分かる。
また、日本は諸外国においてもそういった犯罪への対応や法整備が遅れているということもよく分かった。日本はロリコン文化だからか?どうでも良いルールを厳しくする前に、子供に対する性的な行為は犯罪であるということをもっと社会に認知させていくべきだと思う。小児性愛とあるが、愛ではない、という有識者の話にほんとその通りだと思った。
また男性のほうが声をあげにくいというのも、ジャニーズの子達が被害を笑話にしていたという話を思い出して辛くなった。
この本に登場する方々は本当に勇気があると思ったし、著者の方も含めて今後も応援したい。
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性被害を受けた男性たちによる告発をまとめた本。部分的には女性の被害者も出てくるが、焦点は男性に当てられている。
なぜ焦点が男性に当てられたか。それは本書を読んでもよくわからないかもしれない。性被害において、本質的には男性も女性も変わらないからだ。被害による症状は遅れて出てくる、従順でおとなしい子が狙われやすい、被害を告白してもまわりからの無理解がある、逆に被害者が責められることさえある、など。
おそらくは本書を手に取ろうとする読者は、性被害(加害)に対する知識がある程度は持っているのではないか。だから本書を読んで、なにか新たな知識が得られるということはあまりないと思う。性被害(加害)に対する知見は常識的なことしか書かれていない。
では本書の意義がないのかといえば、そうではない。この本は読者のための本ではなく、性被害者たちのための本だからだ。
先に、なぜ男性に焦点を当てられてるかよくわからないと書いたが、たしかに男性と女性の性被害において本質的な違いはない。
ただ唯一違いがあるとすれば、場の数である。女性の場合、告発に心理的なハードルがあっても、やはり告発の場自体は男性と比べて多いのである。それは単に性被害者の数として多いということでもあるが、それゆえに、社会の空気としても告発しやすい。
改めていうと、本書は男性の性被害者のための告発の場となる役割を持つ。だから被害者たちのための本なのである。 -
声をあげるのにどれだけエネルギーがいることか。
この本は大切に読まなければならないと思った。
事件が風化しないためにも、多くの人の目に留まってほしいと思う。
ジャニーズの事件について、全く知らなかった身としては、なぜファンの中にも事情を知ってる人がいたのに、誰も声をあげなかったのかと思ってしまう。
それだけ男性の性被害は軽く見過ごされてしまうのかもしれない。
性犯罪は尊厳を踏み躙られる犯罪である。
性別関係なく、重く裁かれるべきであり、加害者・被害者ともにケアが必要であると感じた。
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図書館本。
友人に勧められて。
まず思ったのは、なぜ人間は自分より弱い者ばかり狙うのだろう…と。なんとも愚かな習性。
これは、人間に限った話ではないのかもしれないけども。
本書は何名もの実体験が記されており、性被害はその場だけではなく、被害者の人生をも破壊するのだとひしひしと感じた。
特に塚原たえさんの章は想像を絶する内容でかなりショッキングだった。
たえさんの実父は鬼畜としか言いようがない。
被害者の方々が少しでも安らかな気持ちでいられますように。
子供たちが安心して健やかに成長できる世の中になりますように。
大人が子供を正しく守る世の中になりますように。
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ずしりと重たい。これでも氷山の一角なのだからどれだけの性被害者が徹底して無視され、あるいは故意に沈黙の中に沈められてきたかと思うと悲しみや虚しさより怒りが湧いた。
男は生まれつき男なのだ。ホモソーシャルを観察すれば、あるいはその中で生きてみればわかる。男らしさを強調し、下ネタでゲラゲラ笑い、くだらない事に執着するなと「教え込まれる」。聞こえはいいが要するに思考停止して動けと言われるのだ。
読んでいて、自身にも身に覚えがあった。あれが性加害の被害に当たるのかと考え、調べてみたら自身も被害者だとわかった。そんな風に身近に転がっているのだからもしかしたら自分もここに載った人々と同じになっていた可能性がある。そう考えるともっとこの本は読まれるべきだし、大勢が知るべきだと強く思う。 -
私としては、加害者側の弁も取材して欲しかった。本の性質上、無理だったのは分かるけど。
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必読書。
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性虐待とかってこんなに酷いのっていうエピソードがたくさん。
ジャーニーさんの被害も書いてある。興味ある人は読んだら面白いと思う -
男子もたいへん
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女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000077267
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早く法整備と時効の撤廃を願いたい。加害者にとっては欲望を解消するなにか、でしかないんだろうと思うと本当に酷いと思う。サバイバーが少しでも生きやすくいられますように。尊厳を守れますように。子どもと関わる人間として正常な感覚を育める環境を作れるように努力していきたい
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18歳未満の子どもに対する性加害が被害者の性別問わず、時効になることもなく、しっかり裁かれるようになるといい。
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児童の頃に性被害を受けた男は中年になってからその内容に向き合う事が多いというのが興味深い。告発してる被害者たちは同世代で、あの頃は子供が多くて教員の質が全く担保されない時代だったが、これからは恐ろしいほどの少子化でこの辺りはカバーされていくようになると思われる。
一人のモンスターみたいな加害者が千人単位の被害者を出すというので、これは医療に繋げて表に出さないなりの制度にしないとダメだろう。 -
【ついに被害者は語り始めた】ジャニー喜多川、実父、教師、街中での被害。被害者の心と体を蝕み、時には人生を変えられてしまう性被害の実態と、差し込む光とは。
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