薫香のカナピウム

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163942063

感想・レビュー・書評

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  • 今から数百年後の未来。樹上で暮らす少女たち。
    と、異世界ファンタジー要素は充分なんだけど、ストーリーはちょっとつまらない。
    その世界の中でのドラマティックな展開を期待していたんだけど、なんか、失敗した過去のことばかり。
    終わり方もイマイチ。

  • わかりやすく、読みやすかった。
    世界観とか愛琉たち種族の成り立ちとか、最初から何となく匂わせていたので、設定の納得感はあった。
    ただ、いまひとつ没入感がなく、読者としての視点は、映画の観客といった感じだった。

  • SFとはそういうものだと言われてしまえばその通りなのだが、前提となる世界を都度構築するのはすごい。
    本作はやや設定を生かし切れなかった感はあるが。

  • このひとはもう少しキャラクター造形に深みがあると思っていたけど

  • 近未来の地球。
    熱帯雨林の樹上、林冠と呼ばれる樹木の生い茂った場所で、果実を採り、スコールのシャワーを浴びて生きている定住者である少女たちと、そこへやってくる「巡りの者」と呼ばれる仮面をつけた人物たち。
    不思議で魅惑的な世界を舞台に物語は広がり、やがてその生活の裏側に隠された秘密が明らかになってくる。
    明かされる謎はそれほど新鮮味に満ちたものではなかったけれど、描かれる森や人物の描写が美しく、上質のSFファンタジーを読んだ気持ちになった。

著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。11年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。18年『破滅の王』で第159回直木賞の候補となる。SF以外のジャンルも執筆し、幅広い創作活動を行っている。『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』『深紅の碑文』『薫香のカナピウム』『夢みる葦笛』『ヘーゼルの密書』『播磨国妖綺譚』など著書多数。

「2022年 『リラと戦禍の風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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