ねじねじ録

  • 水鈴社 (2021年8月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784164010037

作品紹介・あらすじ

「ねじねじと悩みながらも、前を向くのだ」

SEKAI NO OWARIのメンバーであり作家の藤崎彩織が、音楽を作って悩み、文章を書いて悩み、子育てをして悩み、音楽家として母として妻として悩み落ち込みながらも何とか前へ進もうとする日々の思いや風景を、本音で丁寧につづるエッセイ集。
誰かの、どうしてもうまくいかない日に、救いとなる一冊です。


その日のライブを振り返っていた私に深瀬くんは言った。
「サオリちゃんって、いつもねじねじ悩んでるよね」
「ねじねじ?」
「そう、なんかいつも難しい顔しててさ。ねじねじ悩んでるって感じするじゃん」
  確かに深瀬くんの言う通り、私の悩み方は、『くよくよ』でも『うじうじ』でもなく、『ねじねじ』である気がする。
『ねじねじ』という言葉からは、大小さまざまな歯車が絡み合っているような様子が浮かんだ。
ああでもないこうでもないと、前に回ったり後ろに回ったりする歯車。
上手く噛み合わずに何度も止まりながら、何とか回ろうとする歯車。
ねじねじ。まるで自分の頭から聞こえてきそうな音だと思った。
(本文より)


【著者からのメッセージ】

文章を書いて人に読んで貰いたい。その気持ちが自分の中でとても強いものになって、身体の中でねじねじと空回りしている数年間を過ごしていました。
制作に行き詰まり、焦っていたぶん、正直になりすぎた気もするけれど、私はこのエッセイを書くことで救われました。
読んでいただけたら嬉しいです。
ー藤崎彩織


【著者プロフィール】

藤崎彩織(ふじさき・さおり)
1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た4人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。文筆活動でも注目を集め、2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。

みんなの感想まとめ

日常の悩みや葛藤を「ねじねじ」と表現し、前向きに生きる姿を描いたエッセイ集です。著者は、音楽活動や育児、結婚生活を通じて感じた心の内面を、等身大の視点でつづっています。読者は、彼女の普段の苦労や喜びに...

感想・レビュー・書評

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  • たまたま図書館の返されたばかりの本のところで見かけてジャケ借り。
    読み始めてからセカオワのSaoriさんが書いたものだと知る(笑)

    でも、「Saoriさんが書いた」ではなく、
    普通の女性としての悩みとか、育児や旦那さんとの向き合い方とか、悩みや考え方には共感できたし、読みやすい本だった。

  • <訪問>「ねじねじ録」を書いた 藤崎彩織(ふじさき・さおり)さん:北海道新聞 どうしん電子版
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/601129?rct=s_books

    藤崎彩織『ねじねじ録』刊行記念インタビュー|音楽では絶対に伝えられなかったことが、書けました。|水鈴社|note
    https://note.com/suirinsha/n/nad0fe0560eeb

    『ねじねじ録』藤崎彩織 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784164010037

    ねじねじ録|水鈴社
    https://www.suirinsha.co.jp/books/detail3.html

  • 2021/10/03
    ふたごに続いてSaoriさんのエッセイということで、即買い。ミュージシャン、アーティストというのも表には見せない苦労がたくさんあるんだなぁと、何だかSaoriさんの心の内側を垣間見れるような、この人の等身大の気持ちが書かれているというのがすごくよく伝わってくる文章だと思いました。
    Saoriさんは結婚もされて、お子さんも出産し、そんな中でSEKAI NO OWARIの一員としての活動もしていて本当にすごいなと思います。
    家族を持つことによるバンド活動への影響や、それを乗り越えてさらに頑張ろうとするけど、時々弱い姿も見せて…という情景が想像できるようなストレートな文章が綴られています。
    また、saoriさんの文章表現がとても多彩で、例えが分かりやすかったり、物事の視点が斬新だったりと、普段ってそんなことを考えてるんだ…!と思いました。個人的にはバンド活動や楽曲制作の裏側のこともたくさん書いてあって、知ることができて何だかSEKAI NO OWARI というミュージシャン、saoriさんというアーティストをさらに身近に感じることができる一冊になっていると思いました。

  • 心の中を文章に起こせる人。


    読んでて一緒に苦しくなって、優しくなって懐かしくなれるような気持ち

  • Saoriさんの思っていること、考えていることがアウトプットされてます。得にコロナ禍でライブも出来なくなってウズウズしている時に、思いを文章に吐き出したのは良かったと思います。ピアノは上手いし、文章表現も上手い。息子さんもどう成長していくか楽しみです。今後もエッセイ出して欲しいな。長編は難しくても、短編小説出して欲しいな。

  • まだ自分が経験したことがない、考えたことがないことを彩織さんの言葉で表現されていたことで、新しい視点で物事を考えることができた。

  • たくさんねじねじ悩んで、さおりちゃんらしく乗り越えてきた日々。
    自分の悩んでる時にも開きたくなる1冊。
    さおりちゃんをもっと好きになった

  • 飾らない人柄が文章にもそのまま表現されており気持ち良く読めました。成功者にも、多くの苦労が裏にはあり普通の人と同じだと事がわかる。日々の普通の生活が実は楽しい、有意義であるという事や無理をしなくても良いのだという事があらためて理解出来ました。

  • 別記

  • 作曲やライブのこと、社会的問題にも少し触れられていて、新しく知ることが多くて面白かった。


  • 音楽家として、母親として、一人の女性として、妻として、人として、様々な視点から語られるエッセイ集でした。主に2019年後半、2021年前半から中盤と書き下ろしの構成。なので本書の半分くらい読み進めた頃でコロナという単語も出てきます。

    著者の書籍を読むのは初めてで、SEKAI NO OWARI / End of the Worldの音楽に関してもライトなファンくらいで、興味深く拝読。
    インタビューもまったく読まないので、作曲コンペの話が面白かったです。普通の会社員をやっている自分からしたら、効率悪いな、とか思ってしまいますが、そういう問題ではないのでしょうね。
    海外向けの名義のアルバムもかなり長い制作時間を費やしていて、バンドの弱点はそこにあるようにも感じていましたが、不器用で丁寧、真摯な様がメンバーの一人である著者の文章から窺えます。

    男性の作家が書くと非常に味気なくなる料理の描写は本当に生き生きとしていて、美しく彩り豊かな表現だったように思えました。それからお酒の話題も。ウイスキーやワインの銘柄など、知らない固有名詞をばんばん出されるのが大好きです。たくさんの種類の煌びやかな宝石を見せつけられているような楽しさがあって、もっとやればいいのにと思ってしまいます。
    次回は小説を読んでみたいと思いました。

  • ◯忙しい時ほど、手間のかかることが自分の心を癒してくれることがある。(27p)

    ◯こんな損な仕事ないよ、と拗ねたくなる時もあるけれど、録音したボーカルテイクを聞くと「何て素晴らしい仕事ができたんだろう!」といつの間にか思っているのだから仕方がない。(36p)

    ◯ごく少数の人間に届くものだけが崇高な芸術なのだろうか。(58p)

    ◯答えの分かっている問題に飽きずに答えて欲しいし、同じ問題だと分かっていても呆れないで欲しい。(113p)

    ◯『わざわざ』やったことの本質を見失わずにいられれば、私の悪いところも100から1つ減らすことが出来るかもしれない。(169p)

    ★セカオワのサオリさんのエッセイ。アーティストならではの話になるほどと思ったり、身近な悩みに親近感を感じたり。

  • セカオワの人、というより、一人の女性の書いたエッセイとしてよかったです。

  • 【企画展示】姫路大学学生の 読みたい本 読んでほしい本
    芸能界で音楽活動をしながら子育てにも奮闘中。何でも器用に出来て、きっとスーパーマンのような雲の上の存在だと思っていましたが、いざエッセイを読んでみると意外と小さなことでくよくよと悩んでいる姿がありのまま綴られていて、共感の嵐でした。悩んでいるのは自分だけではないのかもしれないと勇気づけてくれる1冊です。
    司書3
    姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB00003835

  • タブーと思われがちなこと、書くのに勇気がいっただろうなと思うこと、ふっと頬が緩むこと、新発見なこと。
    あらゆる面白さが詰まっていて、とても励まされました。

  • なにかで見かけて図書館で予約をしていた本。ねじねじ緑という小説だと思って読み始めたらおかしいとなってよく見たらエッセイ集とのこと。読みやすい。なぜかと思ったら、2行くらいで改行。サラッとした文章で改行が多いのでページの割には少ない内容。文章に味わいはない。

  • やっぱりさおりさんの文章大好き、落ち着く
    同じようなことで悩んでいて嬉しい。
    さおりさんみたいな大人になりたい
    多角的な視点にハッとした、私はまだまだ視野が狭い

  • ステージの上で輝くサオリさんにもこんな悩みがあるのかと、とても人間味溢れるエッセイ集。

    子どもが産まれて、文の重みも出てきた素敵な作品だった。

  • 大学生になって友達が上手く作れなくて、微妙に馴染めないサークルとか、よくわからないけどとりあえずこなす課題とか、これからのこととか、自分の要領の悪さとか、そんなことをすごく悩んでいる中でねじねじ録読みました。

    悩みって似たり寄ったりだけど人それぞれで、自分の言葉全部を出すことができなかったり、そもそも吐き出すことを億劫に感じて結局1人で抱え込んでしまうことが多いけれど、ねじねじ録を読んで、それでいいよってさおりさんが肯定してくれた気がしました。

    それと日々考えていても、結局「綺麗事」で終わってしまう、ジェンダーの問題とか、私は当事者じゃないけれど強く疑問に思っていて、何か報道されたりするたびに愚痴にしかできなかった。
    さおりさんが大人の女性として、親として、言葉にしているのを読み、なんだかすごく救われました。

    いくつかのエピソードにはクスッと笑えて、さおりさんらしい言葉表現で、寄り添ってくれる、温かい作品でした。大好きです。

    筋肉と優しさの関係についての発表も待ってます!笑

  • 私も悩み出すとぐるぐる考えが止まらなくて、なかなかその流れから出てこれない所があるのですが、彩織さんはそんな自分を色んな角度からある意味客観的に見つめておられる様に感じて私もそんな姿勢を真似したいと思えた。ねじねじというタイトルも歯車が上手く噛み合わずとも何度も止まりながらも回ろうとするていう姿とかかれていて その表現が良いなと思った。

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著者プロフィール

藤崎彩織(ふじさき・さおり)
1986年東京都生まれ。2010年「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出を担当。2017年10月初の小説『ふたご』(文藝春秋)を刊行。『文學界』でエッセイ「読書間奏文」を連載中。2017年『ふたご』で第158回直木賞候補。

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