ざくろちゃん、はじめまして

著者 :
  • 水鈴社
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本棚登録 : 441
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784164010051

作品紹介・あらすじ

こんなに幸せなのに、幸せだと気づくのは何て大変なのだろう。

妊娠後、コントロールできなくなった心と体。膨らむ被害妄想。
スタジオから直行した出産、ステージ上での失禁、愛しい息子の誕生後に夫婦で襲われた産後うつ。
そしてメンバーからのメールに涙した日ーー。

一人の女性として、妊娠・出産、育児の壮絶体験を包み隠さず綴り、切実な願いを込めた、爆笑&感涙の傑作書き下ろしエッセイ!
子どもを生んだ人、生まなかった人、生むかもしれない人、そして男性にこそ読んで頂きたい1冊です。


結婚することになった時、すぐにSEKAI NO OWARIのバンドメンバーとスタッフに言わなくては、と思ったことがある。
「結婚するということは、妊娠したら出産するということだからっ」
啖呵を切ってみた私にも、実際よく分かっていなかった。
それは、未開の地を開拓するようなものだったーー。
(本文より)


藤崎彩織(ふじさき・さおり)
1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た4人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。文筆活動でも注目を集め、2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』『ねじねじ録』がある。

感想・レビュー・書評

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  • 藤崎彩織『ざくろちゃん、はじめまして』 刊行決定 | SEKAI NO OWARI オフィシャルサイト
    https://sekainoowari.jp/info/2023/02/16/2013/

    藤崎彩織『ざくろちゃん、はじめまして』刊行記念インタビュー|みんなで一緒に頑張っている中で、誰も悪者がいないんだけれど、たくさん大変なことがある。その現実が書けたらな、と。|水鈴社|note
    https://note.com/suirinsha/n/n8678e0f8f555


    藤崎彩織『ざくろちゃん、はじめまして』
    https://www.zakuro-chan.com/

    『ざくろちゃん、はじめまして』藤崎彩織 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784164010051

    ざくろちゃん、はじめまして|水鈴社
    https://www.suirinsha.co.jp/books/detail9.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      藤崎彩織さんが親になって辿り着いた、「相手の抱える世界ごと大事にする」生き方 | ハフポスト NEWS
      https://www.huffin...
      藤崎彩織さんが親になって辿り着いた、「相手の抱える世界ごと大事にする」生き方 | ハフポスト NEWS
      https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_64866184e4b027d92f8d5c3c
      2023/06/15
  • うーん、感想が難しい。なんと言ったらいいか。
    文章はとても読みやすく、関西人ならではのツッコミ?は面白い。
    しかし、ご本人も書かれているが被害妄想がすごい。
    また夫婦間のお話もとても興味深かった。
    お互い労い合うって大切だよな。

  • サオリさんの本は全て読んできたけれど、このエッセイが一番好きです。
    当たり前だけど、人前に出ている仕事をしているからと言って超人なわけはなく、私たちと同じ人間なんだなぁと思いました。
    キラキラ笑顔でステージに立っている裏側で実は尿漏れしていたとか、想像したことなかったよ。
    妊娠初期の悪阻とか症状は人それぞれなんだろうな、それって、PMSとか生理痛が人によって違うのと同じなのかも。女性同士でも分かり合えないとは言うけど、妊娠初期もそうなのかも。
    私は年齢的に妊娠、出産することはないと思うけど、このエッセイを読むとやはり壮絶なんだなぁと思います。

  • 男でゲイのぼく。妊娠・出産・育児からかなり遠い存在だけど、この本を通して体験できました。さおりちゃんありがとう。

  • 【企画展示】姫路大学学生の 読みたい本 読んでほしい本
    姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB00003834

  • セカオワのサオリさんの出産・育児エッセイ。
    出産経験の無い人にとっては赤裸々な感じがするかもしれないけれど、経験者にとっては「あるある~」みたいに思うのでは。もちろん、出産は人それぞれだけど。
    育児編では子育て夫婦の誰もが大なり小なり体験するあれこれ。芸能人だって、一般の人だって、みんな手探りで頑張ってるんだよね。いい子に育て!

  • セカオワの紅一点、さおりちゃんの出産まで、そして出産後の変化を率直に、軽快な語り口で書かれたエッセイ。メンバーが男ばかりだから、体の事とかメンタル面の波も絶対分からないだろうし大変だなと最初は思ったけど、むしろそちらの方が良かったのかもしれない。メンバーが女ばかりのバンドだったらこうはいかなかった気がする。表紙が素敵。

  • 結婚して妊娠した時には読み直したい1冊でした。
    綺麗事だけでなく、リアルな子育て・夫婦の関係・周りとのやり取りが描かれていました。

    さおりちゃんの文章にトリコになりました。
    クスッと笑いながら読め、楽しめました。

  • 一人の女性として、人間として、あるがままの感情を綴ったエッセイ。誇張することなく”辛い” ”なんでわかってくれないんだ!”と時に理不尽で暴力的なほど正直な、妊娠・出産・育児での当時の心境が描かれていた。
    こういったエッセイはどちらかというと共感性の高い女性が好んで読むのだろうけど、是非男性にもおすすめだと思う。妊娠や出産を経ての女性ホルモンの変化もわかりやすく書かれていて、人体の不思議を感じた。作家で作曲もできて、いくつも肩書きぐあるsaoriさんも、そこら辺にいる只の女性なんだと当たり前のことを思った。

  • 楽しく読ませていただきました。
    紅白を欠席されていたのもリアルタイムで見ていたので、やはりあの頃に出産だったのか~など、思い返していました。
    しかし、妊娠しながらあちこち海外で活躍していたのはさすが、すごいですよね!
    時折大阪弁がでたりするのも面白いし、失禁、出血などの赤裸々な話まであり、彩織さんの覚悟を感じます。
    個人的には海外で、食欲ない時にぷっちょに助けられた話が印象的でした。

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著者プロフィール

藤崎彩織(ふじさき・さおり)
1986年東京都生まれ。2010年「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出を担当。2017年10月初の小説『ふたご』(文藝春秋)を刊行。『文學界』でエッセイ「読書間奏文」を連載中。2017年『ふたご』で第158回直木賞候補。

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