太公望(上)

  • 文藝春秋 (1998年5月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784165070801

みんなの感想まとめ

物語は、太公望の若き日の苦難と成長を描き出し、彼がどのようにして歴史的な英雄へと成長していくのかを探求しています。上巻では、彼の神話的存在感とドラマティックな体験が強調され、特に彼が直面する数々の試練...

感想・レビュー・書評

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  • 宮城谷先生作品、再読第3段。
    きました。「太公望」です。この作品、何度も読んでますが、面白いんですよね。大好きです。
    望という少年が暮らす羌族が商の王子率いる軍隊に襲われるところから始まり、のっけから大ピンチ。なんとか逃げ延びた望と5人の子供達は、危険な目に遭いながらも、助けてくれる人達の協力を得て、孤竹という平穏な町にたどり着きます。
    この孤竹までの経験、助けてくれる人の教訓、それによる成長、これがとてもいい。自分も一緒に成長できるような、自分にとってはとても心に響く言葉が沢山。
    そして、この孤竹で望は急成長します。仙人のような老人に剣術と文字を習います。この時代では、どちらも神秘の技だったのでしょう。まさに封神演義の太公望のように、その後、望は大活躍。
    主人公が強いお話が好きなので、気持ちよく読めるんですよね。

    話がテンポよく進み、この上巻でも沢山の出会いと別れがあり、物語の序盤ながら、風情豊かな本だと思います。
    歴史小説の独特な言い回しが強く、好みはとても分かれると思いますが、封神演義と重ねながら、面白く読めると思います。

  • 1998(平成10)年第一刷、文藝春秋の単行本。太公望の若い頃である。太公望の若い頃って伝説にもなかったのではなかったのではないか。それにしても中国らしい伝説を取り入れて「らしい」雰囲気を出していると思う。

  • 『王家の風日』では敵側のサブキャラとして暗躍が描かれていた太公望。
    その少年期、後の武王から一族を滅ぼされ逃亡する場面から、最終的に周と共に武王を倒し自らも国を興すまでを上中下三巻で描いている。


    上巻が最もドラマティックで神話性に満ちた描写になっていて、後にはほとんど見られなくなる苦難の連続で感情移入もしやすい。

    黄金に輝く謎の喬木の下で命を救われたり、洞窟に独り暮らす老師の下で二年以上もひたすら月を切る修行をしたりと・・・。

    その間に何度も生命を脅かされ、その度に不思議なチカラで守られたり不屈の精神と人並み外れた智力で乗り越えていく様はまさに物語として秀逸。


    特に上巻で印象的なのは、この時代を代表する三英傑である、箕子、鬼公、土公の会見に望が立ち会うシーン。
    緊張感がありつつも、英雄同士の威厳と余裕に溢れた会話の展開に痺れる。
    しかし、残念なことにその後はこの物語ではその三人はほとんど活躍が描かれなくなってしまう。


    中盤以降はまさに暗躍に次ぐ暗躍で、東奔西走していく。あっちで案件まとめて、こっちで次の仕込みをして、その間に勉強して、部下を適宜配置しつつ育成し、さらに次の案件、な具合で商王打倒のために打てる手を全て打っていく。

    他の者たちとは違い、一歩半先を見据えていると評される知識と先見の明で、もはや苦難らしきものもなく、どうせうまくいくんでしょう、と読者としては一歩引いて客観的に読み進めるしかない状態になってしまうのは残念。


    もう少しコンパクトに収めた方が小説としてはまとまったものになったんだろうなと。あまりにも雑多に小さな国や事柄が出過ぎるし、古今東西の歴史書の描写を集めた資料集的な風合いが強すぎるので。


    とにかく勝つか負けるか天の運というのではなく、勝つことをただ確かめるだけという状態にまで持っていって、慎重に誠実に事を為すことによって、五百年間も誰も成し得なかったことが達成できるのだと、そういう教訓を得たような気はする。


    まだ不遇の時代に妻の逢青が妊娠し、子が産まれこのままここで一生豊かに暮らしていけるかもしれない、しかし商王長を倒すためには旅立たなければならない。そんな矢先に妻が亡くなり呆然とするあたりが、物語としてはクライマックスとも言えるかもしれない。


    2015.06.12

  • 太公望は色々な本に登場するが、いつも
    「文王が釣りをしている太公望を召し抱えた」
    ところから始まる。
    この本は、釣りをするまでがメインであった。
    いや~面白い!

  • 太公望 上巻
    名前だけは知っている太公望のお話し。
    少年時代の話がメインになっている。
    中・下に続く

  • 宮城谷さんの小説は史実に基づいているので当たり前かもしれないけれど、一生を描いていて、尚且つハッピーエンドとか割り切れる終わり方でないのが良いと思う。
    その時中華に居た神の存在を感じる。

  • 封神演技を読んでから、「元の話はどんなものなのだろう」と手にして読みました。漫画とは全然違いましたが、凄い面白くってどんどん読み進めれました。というか、太公望天才過ぎます。

  • やばいですね。

    すっごい、面白いです。

    三国志が好きな人などに、オススメです。

    でも、この時代の背景というのが、紀元前1000年ぐらいのお話ですが、こんな頃には国家というものがすでに存在し、戦争や建築など行っているのが驚きですね。

    ちなみに日本は、縄文時代の頃です。

    この話に出てくる商という国家が、当時は物々交換をなりわいとして、始めたそうです。

    そこからできた言葉が、「商業」という言葉。なんですって。

  • 2001/8/27読了

  • <上中図書館にて借りる>

    商(殷)の受(紂)王を滅ぼし、後に法家の祖・菅仲が宰相として活躍する斉の国を作った人。
    1人の遊牧民の子どもが成長していく中で、ちょっとたとえが違うけれども、
    わらしべ長者みたいに、縁が縁を呼んで大国を滅ぼしてしまうまでの力を獲得していくのですね。
    なのに釣り好きの代名詞ってところがなんとも庶民的でいいです。

  • 若い太公望が大活躍!!
    「封神」の望ちゃんの容姿で楽しめます。

  • 2008/8 再読

  • 漫画版封神演義がきっかけで手にした本でしたが、途中からそんなことは忘れて最後まで一気に読みました。

  • すごい子であった。

  • うっかりこれにて宮城谷傾倒となった作品(笑)。周王朝の名軍師と言われる太公望の生涯を宮城谷節で書いた作品。三部作。私より妹が読み嵌っていた覚えがある。

  • はじめて、義務感を持たずに読んだ本です。読書感想文は嫌いだったのに、この本の感想は誰彼かまわず言ってまわった覚えがあります。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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