太公望 (下)

  • 文藝春秋 (1998年7月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784165071006

みんなの感想まとめ

歴史的事実を基にした物語が展開され、伝説の中に現実が息づく様子が描かれています。テンポよく進むストーリーは、前半の伏線が後半に巧みに絡み合い、読者を引き込む魅力を持っています。太公望の物語は、単なる歴...

感想・レビュー・書評

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  • 「太公望」、読了です。
    何回読んでもいいです。

    封神演義では仙人として描かれる太公望の活躍を描いた物語です。
    太古の中国が舞台で、商という国がありました。その商は、その歴代の王など「商の神」が中心であり、多くの他民族が、その神の祭礼のための犠牲になる国でした。
    のちに太公望となる望は、自由と平和を大事にする羌族の1つ、呂族の族長の子ですが、商の犠牲狩りにあい、命からがら逃れたものの、多くの族人や家族が犠牲になりました。そんな人を犠牲にし続ける商を倒し、世界を変えるために戦うスペクタクルです。

    下巻は、実力をつけ味方を増やした望たちが、周という国に接近し協力します。この周が「天」という独特の思想を持ち、唯一商に対抗できる国であるためです。しかし、その周のトップである周公昌が謀叛の疑いで捕えられ大ピンチに。
    ここから、望、太公望がまさに仙人並みの知力、武力を発揮して大活躍するんです。

    クライマックスは周と商の大会戦で、両軍合わせて100万人を超える戦いになります。100万人を超える戦いなど想像もつかないし、とんでもない犠牲の大きさは恐ろしい限りです。つい太公望他、英雄の活躍に目がいっちゃいますが、戦いの目的や英雄の活躍を美化しても、危険なものは危険。歴史小説の描くそういう人の怖さも、しっかり認識しないといけないとも思います。

    大戦後、太公望は東の地を周から受けますが、そこに斉という国を建てます。色んな民族が公平に暮らす国を目指して。後世その国は、周辺の国とは違った開かれた雰囲気を持って発展します。
    清々しい最後がとても気に入ってます。

    最初にも書きましたが、封神演義の時代の物語です。ジャンプでも藤崎竜先生の漫画が連載されてましたが、それと話の流れが重なるところもあり、それもまた楽しみの1つですね。
    この人物はあのキャラのことかな、とかね。
    太公望はもっと真面目ですがww

    この本で感想100冊目!今後も前向きに続けていきたいです。

  • 1998(平成10)年第一刷、文藝春秋の単行本。この巻は伝説よりも歴史的事実の方の記述が多い。しかし長いよな。テンポよく進んでいっているのに長いというのは不思議である。前半の伏線が後半にからんでいく。

    あとがき:「あとがき」(平成10年6月吉日)宮城谷昌光、

  • 太公望呂尚 と言えば伝説の人である

    殷(商)の紂王の暴政を避け、40年隠棲し、その後、周でも隠棲・・
    3年間何も釣れないままひたすら釣り糸を垂らし続けた
    その後、大きな鯉を釣り上げ、腹の中から『平法書』を得た。
    周の文王はその噂をきき、太公望に逢い、そのまま彼は
    周王の車上の人 となる。
    文王の子、武王が 殷王朝を倒した時、周公、召公と共に羌公(太公望)
    は活躍した。

    200歳近くなり、自ら死を予告し死んだ。。。


    さて。宮城谷作品である『太公望』

    望が属する羌族(牧羊民族)が、殷の言われ無き殺戮を受け
    族長の息子・望を含む6人の子供達が脱出・・・
    殷王朝への復讐を誓うところから始まる。。

    鬼公や謎の老人との出会いが、
    人の1歩半前 を行く 望 の才 を大きくして行く。

    力を付けた望はやがて、周王に協力する形を取りつつ、
    殷王朝に屈しないが周をも嫌悪し続ける 召国 を説き伏せ
    ついに 望 は周召誓盟 を成す。

    軍法を始め、殷時代の古き思想を変革させ
    望 は周に多くの力をもたらした。

    自らの理想の邦
    『人々が斉(ひと)しく住める』 斉国を誕生させる


    宮城谷作品のヒーロー達は、常に『仁』と『義』の人であり
    大きな不幸を超えたところに、大きな幸せが待っている・・という
    希望を描き続ける作品なんだよな・・と改めて思った

  • 名前だけは聞いたことがある太公望の話。
    歴史の話ではあるが、ビジネス・社会人として自分に置き換えて考えさせられる。
    地名や人名の漢字が複雑で読み仮名等理解して読むのには少々苦労が必要。人名は記号みたいなものと割り切って読み進めてると非常に面白く考えさせられる。

  • 面白いです、上巻、中巻に引き続き、おもしろい。

    面白いのですが、最終決戦の商との戦いの記述が、ここまで引っ張った割りに、これで終わりという感じでした。

    なんか、書いていたら、紙が足りなくなって、駆け足で終わらせた感が、ちょっとあったのが残念です。

    でも、3巻を通じて、すごく面白かったし、読み応えがありました。

  • 2001/8/27読了

  • 2008/8 再読

  • 太公望の生涯を描いた伝記小説です。
    上品な文章と当時の考え方に対する説明が好きです。
    ファンタジーとしても楽しめます。

  • あえて全巻入れてみる<下>

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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