司馬遼太郎全集 第42巻 菜の花の沖 一

  • 文藝春秋 (1984年1月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (456ページ) / ISBN・EAN: 9784165104209

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  • 江戸後期(1800年頃)、淡路島出身の商人・高田屋嘉兵衛の一代記。前半は、商人として成功するため日本の航路をかけめぐる嘉兵衛のサクセスストーリー。蝦夷地をフロンティアととらえ、ひたすら北との貿易を追求する。
    蝦夷地(函館)で店を構えた後の後半は、自分の意志とはかかわらずに日本対ロシアの国際問題に足をつっこんでしまう嘉兵衛の運命をえがく。特に、ロシア側に拿捕された後のロシアの船長・リコルドとの固い信頼に基づいた友情が秀逸。

    作品を通して、商品経済が勃興し血液のように循環するようになった、当時の日本の様子が良く分かる。また、筆者は船に対する造詣が(も)深く、船乗りになって共に旅をしているような気分になってくる。
    戦国物・幕末物のように、日本国内だけの物語にはとどまらず日本・ロシアの国際関係にも触れる。当時の世界観が広がり新鮮だった。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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