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- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166402908
作品紹介・あらすじ
児童文学史を創った女性の回想する郷愁の明治。日本映画史を築いた女性が見つめてきた昭和の裏と表。
感想・レビュー・書評
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石井桃子さんの「ひとり」論に共感。今、フェイスブックもツイッターもやめて年賀状も本当に出したい人だけにして人との関係をデジタルからアナログへ、心と顔が見える関係に絞りつつあるので。石井さんがどんなふうに人生を全うされたのか興味がわいた。高峰さんはその数奇な生い立ちと、そのことを淡々と冷めた目で見つめつづっている感じがかっこいい。文章にただようユーモアも素敵。もっともっと読んでみたい。
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川上弘美選による石井桃子さん、高峰秀子さんの名随筆。
川上さんの序文の通りの感想をもった。
もっとお二人の随筆を読んでみたいとおもわせる内容と力量の文章だった。私の世代では、時代背景からなんとなく雰囲気をくみとるのがやっとの部分もあるが、味わいある素晴らしい文章の数々だった。
高峰秀子さんの文章に定評があるのは予てより知ってはいたが、今回このような本によってその一端を知ることができたのは嬉しい事であり、石井さんの幼少時代の懐かしい話や、井伏さんとの会話など、思わず口元がほころんでしまう文章も味わい深かった。
今後もお二人の本を、読んでみようと思った。
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