中里恒子・野上彌生子 (精選女性随筆集 10)

  • 文藝春秋 (2012年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784166403103

作品紹介・あらすじ

女性作家の名随筆のアンソロジー、第10巻は昭和を代表する女性作家である中里恒子と野上彌生子。選者・小池真理子氏は「時雨の記」で中里文学に惚れ込んだ。今回全随筆を読み「思った通りの人だった」と言っている。あまり出歩かず、家事や園芸にいそしみ読書と数少ない友人との深い交わりを愛しんだ作家の随筆は、読めば読むほど豊かな心持になれる。野上彌生子は軽井沢の山荘での独居を好んだ、というところに小池氏は親近感を持ったという。焦らず弛まず大器晩成の文学者人生を歩んだ人、というイメージの作家だが、小池氏のお薦めは小品「カナリヤ」。戦時下の乏しい食糧事情のなか、よれよれのカナリヤをひきとって育てる話だ。この巻で、今は作品入手のしにくい二人の女性作家の、美しい日本語と深い教養に裏打ちされた思索、暮らしの愉しみ方をぜひ味わってほしい。

みんなの感想まとめ

日常の営みや人間関係に焦点を当てた随筆が魅力の一冊で、昭和を代表する女性作家の中里恒子と野上彌生子の独自の視点を楽しむことができます。二人の作家は、それぞれ異なる生き方を通じて、自身の居場所を確立し、...

感想・レビュー・書評

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  • 揺るぎない自分の生きる場所を持っていること。時代が新しさを求めていく中において、決してそれに流されることなく足元を固め自らの暮らしを育んでいく。2人の作家にはそんなところがありました。
    とはいえ、文章からはお互いの性格の違いのようなものが見えてくるのが面白いなと感じました。
    特にお互いの交友関係にある作家とのやりとりの文章にそれが顕れているように思います。
    温かく丁寧に日々の営みに目を向ける恒子。時には流行の化粧のしかた、眉の描き方に辛辣な意見を持ち、アメリカに嫁いだ娘とのドライとも思える距離感に一本気な気質もあるのだと知りました。
    山荘でたったひとり、淡々と日常生活を送りながら自然に身を任せる彌生子。何かとお騒がせな野上家の女中に関する文章はアクセントになっていて面白いです。
    暮らしの手帖がお好みの方には中里恒子、クウネルとかお好みの方には野上彌生子かな、なんて勝手に想像してしまいました 笑
    ごめんなさーい。

  • 『習性』『花燈籠』が好き

  • 表紙の可愛さに惹かれて手に取ったけども、有名女性作家の随筆が楽しめるのに加えて、他の作家についての記述が掲載されているのは、なかなかの収穫だった。

    中里→横光利一や川端康成 について
    野上→夏目漱石や芥川龍之介 について

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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