司馬遼太郎短篇全集 第十二巻

  • 文藝春秋 (2006年3月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (456ページ) / ISBN・EAN: 9784166415700

みんなの感想まとめ

戦国時代の武将たちの苦悩と成長を描いた短篇集で、英雄たちが早くに父を失い、戦場での経験がいかに彼らのアイデンティティを形成していったかが深く掘り下げられています。特に、戦闘力が重視される実力主義の時代...

感想・レビュー・書評

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  • 戦国武将で英雄と言われるほどの者は、みな父親を早くに亡くしている、自ら手掛けたものもあるし、伊達政宗のように見殺しもある/『貂の皮』「良い戦士を作るには年少から戦場を体験しておくといい」「武士」は武装農民の進化型で、「正統」が不在の実力主義の戦国時代では、戦闘力がアイデンティティとなっていた。井沢元彦『逆説の日本史』で、徳川家綱の(評価の低い)「生類哀みの令」について考察し、「過激と見られるほど生命尊重の原則を打ち出さなかったなら泰平の世は来なかったろう 」。暴力が一時的にはあまりに有効な手段、にたいして自制を馴致

  • 【読了メモ】地元のことながら大楽源太郎のことを知らず、この本で初めて読みました。

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  • 「重庵の転々」収録

    「秩序の安定期に幸福な日常をおくろうとすれな、事なかれの処世以外にない。」

    「最大の不幸は有能にうまれつくことであった。
    有能であれば、その能力の表現をもとめて新規のことをおこそうとし、おこせばかならず秩序の埒(らち)をふみこえることになり、結局は身をやぶるもとになる。」

  • 「大楽源太郎の生死」が特に好きです。大楽さんの生涯を描いた作品なんですが、長州人にこういう人もいるんだなあ、と。何か不思議な魅力があって大好きな人物です。「木曜島の夜会」は哀愁と海と海風の情景が目に浮かぶようで何ともいえない切ない気持ちになりました。

    馬上少年過ぐ/城の怪/貂の皮/重庵の転々/大楽源太郎の生死/有隣は悪形にて/木曜島の夜会

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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