眠る盃 向田邦子全集〈新版〉 第六巻

  • 文藝春秋 (2009年9月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784166417308

みんなの感想まとめ

多彩なエッセイが収められた本書は、著者の独特な視点と心温まる表現が特徴です。向田邦子の作品を初めて手に取る読者にも親しみやすく、難解な表現を避けつつも、豊かな情景描写が心に残ります。特に「絵のない葉書...

感想・レビュー・書評

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  • 2冊目の三浦英之氏の書籍を読んだ後に、氏が影響を受けた書籍を挙げておられる記事に行き当たり、その中から2冊を図書館で借りてきたうちの1冊。

    三浦氏が挙げていらしたのは『眠る盃』だったので、図書館でそれが収録されている全集新版の本書を借りてきた。

    実は向田邦子作品を自ら手に取ったことはないので初読みのはずなのだが、「字のない葉書」は確実に、「中野のライオン」はたぶん、なんらかの形で読んだことがあった。

    本書全般的には、面白かったというより、なんとなく楽しかった。
    題名だけは知っている『父の詫び状』も読んでみたくなった。

  •  エッセイも早4冊目、「水羊羹」のミリーヴァーノンが気になり、Amazonで調べたら、同志らしき方のコメントを発見。嬉しくなってCDをポチってしまいました。向田さんとは世代も何もかもが違う私ですが、向田さんと少しでも同じ空気を吸ってみたい(空気感を味わってみたい。)そんな気持ちにさせてくれます。

  • 図書館で予約して借り。

    先日マンガ『書店員 波山個間子』を読んだところ、「字のない葉書」が取り上げられた回があった。そうだ、小学校の時に読んだな、もう一度私も読みたいな、と思って借りたのだった。

    ドラマチックではなく、淡々と、じわじわと面白く、人を傷つけず、ホロリと来るところもある。
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    「気をつけ」より「休め」の方が、AよりBが気楽で人間らしい。いま一番嫌いな数字は「一」であり、好きなのは「二」である。(p58、「Bの二号さん」)
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    この話とか、肩の抜けた感じがしてすごく好き。
    「続・ツルチック」での電話相手が谷川俊太郎だった話も好きだわあ。

    愛猫についてのエピソードもよい。うちで猫を飼っているから、というのもあるんだけど、何年か前にNHKで観たドラマ「おまえなしでは生きていけない
    ~猫を愛した芸術家の物語~向田邦子 ボクだけが見た彼女の涙」を思い出した。向田邦子をミムラが演じていたのだった。愛猫家で有名だったんだなー。

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    バイオリニスト巌本真理の話。東京大空襲の翌日、日比谷公会堂で行ったコンサートの話は痺れる。

    マンガ家の武田英雄。ちょうど昔の嫌なことを思い出して、自分の負け犬ポジションが嫌で投げやりな気持ちになってた時に読んだ。「勝ち犬ぶって負けるより、負け犬の楽しみを取ったのだ。」(p194)にハッと来た。負け犬の楽しみがあるんだ。

    摺師の尾崎正志。ドラマチックな私生活と、ガテンな風貌と、無駄なレースをしない、自分との競争をやっているという表現、あと白系ロシアの血が混ざるという色白の端正な横顔、という表現にどんな人だろう、と興味が湧いた。

  • 向田邦子さんのエッセイ集。難しい表現が少なく、過剰な説明はないのに、情景がすぐに浮かんでくる。素晴らしい文章力だと思う。絵のない葉書が特に好き。戦時中の話もあり興味深かった。

  • 向田邦子全集から第6巻「眠る盃」。

    文藝誌や雑誌に掲載されるために書かれたためか、一篇ずつが短くて、でも、内容が凝縮されている。

    「中野のライオンの話」とか興味深く読んだ。

    何気ない日常の一コマなんだけれど、切り取り方で、全然違う日常があふれ出てくる。


    倉本聰さんや根津甚八さんについてのエッセイは、なにかじんわりくる優しさのようなものがあった。

  • 1、

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著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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