中国の軍事力 (文春新書 25)

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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166600250

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  • 鄧小平時代の軍の改革から1990年代末の江沢民期にかけての話がまとまっていて、いかに陸軍主体で人民戦争という発想に基づいていた人民解放軍が、兵員を削減し装備を近代化し陸海軍も発展していったかということがわかる。その背景にある保守派と改革派の対立や、政治勢力としても難しい人民解放軍の側面も。

  • [ 内容 ]
    中国海軍の海洋進出は周辺諸国の不安を招き、その軍事力は日米安保体制にとっても無視できない。
    米中軍事衝突を予測する声もあり、さまざまな中国論議が跋扈する中で、冷徹な視点から中国軍の動向をさぐり、近未来を読み抜く画期的論考。
    核兵器開発や通常戦力の近代化、軍事支出の内幕から江沢民の軍事改革に至るまで、精緻な分析でその実態に迫る。
    今や毛沢東、鄧小平と並び称される指導者・江沢民。
    彼のひきいる「侮れない国・中国」の素顔とは。

    [ 目次 ]
    プロローグ 両極端の中国観
    第1章 台頭する核大国・中国
    第2章 通常戦力の近代化
    第3章 中国の軍事支出
    第4章 軍事改革と江沢民指導体制
    エピローグ 「中華世界」の再興とアジア

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    [ 参考となる書評 ]

  • ちょっと古い本。

    よく言われる中国軍の通常兵器の近代化の遅れの理由が、よくわかる。つまり核兵器開発を重視したから。

    核兵器はなんと強い外交カードになるんだろう、と常々思う。

    平和は強い軍事力の元で確立される。

    ローマもそうですよねー。でもローマは15万の軍団兵であの広い領土を守ったのに、中国は通常兵器近代化前は300万の兵士がいたらしい。

    へー(゜Д゜)

  • 中国は1989年以降軍事費を大幅に増加させたけど、

    ・なんで中国は軍事費を増大させたのか
    ・今までの軍事力拡大の歴史
    ・これからの日本はどうあるべきか
    ・海にどんどん中国が侵略してる

    ことが書いてる。だんだん中国の軍事力の拡大が切実に感じられる本

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著者プロフィール

中国の政治・軍事戦略研究の第一人者。1936年、静岡県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科(政治学専攻)博士課程修了。法学博士。専門は現代中国(軍事・外交)。防衛庁防衛研究所研究室長を経て、1987年より2005年まで杏林大学教授。『中国の国防と現代化』『甦る中国海軍』『中国の海洋戦略』(正・続)、『中国の戦略的海洋進出』『台湾問題』『中国の安全保障戦略』(以上、勁草書房)、『中国は日本を併合する』(講談社インターナショナル)、『毛沢東と鄧小平の「百ヵ年計画」』(オークラ出版)など著書多数。

「2018年 『文庫 中国はいかに国境を書き換えてきたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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