近代絵画の暗号 (文春新書)

  • 文藝春秋 (1999年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784166600311

みんなの感想まとめ

有名な近代西洋絵画を新たな視点で解釈し直す試みが魅力の一冊です。美術評論家や美術史家の視点を超え、現代人としての感性を取り入れた分析が展開され、史実や科学、経済学、社会学を交えたアプローチが印象的です...

感想・レビュー・書評

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  • フェルメール、アングル、マネ、モネ、ゴーギャン .... 誰でも見たことがある有名な近代西洋絵画。こうした作品群を、美術評論家・美術史家たちが宣い続けた評論ではなく、現代人なりの視線で解き直すという鑑賞だ。史実を突き合わせたり、科学の知識を導入したり、経済学や社会学の視点で画家の心理を斟酌したりという試みである。美術を愛でるのに無駄に左脳を使い過ぎではないかという気になるが、名作に対する評価が極端に変わるわけではないのが不思議。

  • ★3.5だがおまけで。
    個人的にはマネ、ゴーギャンの解釈が非常に面白かった。
    著者の想いはよく分かるものの、当方みたいなミーハー的絵画観賞者にとっては一般的美術評論も必要な手段なので一概に否定する気にはなれんなぁ。
    あと少々素直でもない当方から見るに、この著者の主張の方向性はすごくよく分かる。それだけにその主張がとんでもなく的外れの可能性もなくはないような気がしますな、その内容は面白いけれども。

  •  フェルメール、フラゴナール、アングル、マネ、モネ・・・。画家の生まれた背景から彼らの絵の隠された意味を探るという非常に知的好奇心を感じさせてくれる本です。フェルメールが室内で静謐な雰囲気を漂わせて描くことができたのか、彼の職人の町に育った美術商としての背景があるとのこと。ゴーギャンが非常に優秀な証券マンで、裕福な生活をしていたにも関わらず、画家として独立する背景などは身につまされる思いです。決して過去のことではなく、現代と通ずるところがあります。マネの「オランピア」が裸の娼婦を描いたとしたスキャンダル、これは芸術界を告発するマネの確信犯だった!?同じくヌードを描きながらアングルの「グランド・オダリスク」はスキャンダルではなかった理由。ジェリコーの「メデュース号の筏」が当時の事件を生々しく描いた「写真」にも似た存在だった、モネ「日傘の女」の暖かい雰囲気にも関わらず顔の描写がない理由など、興味深い逸話の数々です。

  • 有名絵画に、新たな解釈というか、視点を持たせるガイドブック。
    とはいえ、解釈なんて見る人それぞれでいいと思うので、画家の生い立ちや背景の補足として。
    作品の背景時代の西洋史的説明が、ほどよかった。

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著者プロフィール

京都大学教授

「2009年 『ネットワーク組織』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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