- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166600359
感想・レビュー・書評
-
成立と運用の歴史的経緯と他国との比較において、憲法の問題点を抽出することにより改憲を推進しようとする試み。ロマン主義に陥る事なく冷静な分析がなされており、中々説得力があり読み応えがある。
結局は理念主義・理想主義の護憲派と、実証主義・現実主義の改憲派との対立なのだろうが、世論の動向に反して憲法学者は護憲派が多いので必然的に出版物も護憲モノが多くなる。結果、「本読み」は現実とは乖離した護憲的思考が植えつけられる事になる。今後の国民的議論の展開を見据え、両者のバランスを取る上でも改憲モノが増える事に期待したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者:西修(1940-、富山県、法学)
-
日本国憲法を神聖化せず、もっと議論すべきだし、必要なら改憲もすべきと思う。昨年可決の集団的自衛権に関する法案では、本来なら憲法解釈では無く、改憲すべきであったと思う。何故改憲しないのか。
ー日本国憲法の神聖視ー
連合国軍総司令部による自虐史観がまだこの国を蝕んでいるのかも知れない。 -
文春新書から出ているという事実から推測される範囲内の内容。読者の素朴な疑問に答えようとしており、諸外国との比較も興味深いが、唐突な接続詞・あてこすりの類が頻出し、著者の意図に反して安心して読めるものではない。
-
「憲法」の議論を聞いていると、非常に感情的なものが多い気がするが、この本は違う。非常に冷静に議論が進められている。彼は改憲派であるが、明治憲法ノスタルジアから来る「復古的」改憲派とは全く違う。改正するにしろ、しないにしろ、少なくとも憲法が時代の変化に追いついているかどうかの点検は怠るべきではなかった。それは国会議員の大いなる怠慢であると著者は説く。
-
憲法というものに興味があるなら必ず読むべきだと思う。
今まで習ってきた歴史、公民はいかにうそがおおかったかわかる。
憲法に関する本でこれ以上の本はまだ読んだことない。 -
これも必読です。
改憲派は読むべし。
西修先生の鋭い指摘が光ります。