暗号と情報社会 (文春新書)

  • 文藝春秋 (1999年12月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784166600786

みんなの感想まとめ

暗号技術の歴史とその現代社会における重要性を探る本書は、古代から現代に至るまでの暗号の進化をわかりやすく解説しています。著者は大学教授や政府の委員としての経験を持ち、各国の暗号政策やその影響についても...

感想・レビュー・書評

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  • (2003.04.15読了)(2003.04.08購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    暗号といえば、「トラ・トラ・トラ」や「ニイタカヤマノボレ」を連想する方も多かろう。だが、電子情報社会と言われる現代では、今や暗号は電子マネーや電子商取引、インターネットなどに不可欠の技術であり、印鑑登録にかわる電子認証というシステムも生み出した。本書は古代からの暗号の歴史や各国の暗号政策にふれつつ、こうした現代暗号の活躍とそれを支える公開鍵暗号の奇想天外なしくみを平易に説いて、暗号の最前線にあなたをいざなう。

  • カエサルの時代には既にあった暗号。第1,2次世界大戦でも使われ、米国は日本の暗号を解読していたというが、暗号とは何か?コンピュータの発達により絶対に解読できない暗号とは造れるのか?そしてその技術がIT社会の現在、電子認証、電子署名の技術として使われる。数学(素因数分解、羃乗、割算の余り)を使った難しい説明ですが、何となく技術の初歩が分かった気がします。

  • 暗号のインターネット、とくにネットショッピングを普及させるにあたっての意義、暗号の歴史、各国の政策、公開鍵暗号方式の技術基盤などを大学教授や政府の委員など様々な経歴を持つ著者が纏めた暗号の入門書。

    暗号技術については、他にも色々な本があるけれど、各国と政策上のやり取りを含めて暗号に関わっている著者による幅広い話は、他の本には無い魅力だった。「情報が大切だ」「情報が金を生む」などの言葉は分かっていても、その具体的な方法として、どのように暗号を扱うのかということを、政治レベルで扱うことが、日本は苦手なんだなと思わされた。

    技術的な説明は専門書に比べると物足りないが、公開鍵暗号方式がいかに暗号の歴史上の大発明であるか、認証技術の発展がどれだけ社会に貢献しているかなど、技術が持つ意味を考えさせてももらえた。

    1999年の発刊と、ちょっと古いけど、IT業界の人ならば、一読の価値はあると思った。

  • タイトル通り暗号と社会の関係を記述した文章が多かった。
    暗号に素数を使うということは知っていたが、実際にどう使われているのかは知らなかったので、その部分が丁寧に説明されていてとても役にたった。

  • 情報社会を読む143冊の本

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著者プロフィール

1933年生まれ。専門は情報通信システム、暗号理論。1958年、東京工業大学卒業。1970年、工学博士。1979年、東京工業大学教授。1994年、中央大学教授。1996年、電子情報通信学会会⾧。1999年、中央大学研究開発機構機構⾧。2003年、日本学術会議会員。2004年、情報セキュリティ大学院大学初代学長。2004年、中央大学研究開発機構教授。2007年、日本ペンクラブ会員。2010年、マルチメディア振興センター理事⾧。2013年、放送セキュリティセンター理事⾧。2017年、セキュアIoTプラットフォーム協議会理事⾧。総務省電波監理審議会会⾧、総務省・内閣等の諸官庁における、電子署名法、住民基本台帳法等の多くの法制度創設に関する委員会委員⾧を歴任。瑞宝中綬章、NHK放送文化賞、C&C賞、高柳記念賞、信学会功績賞、IEEE第三千年記記念賞、全国発明表彰等を受賞。主な研究成果に、①日本初のデジタル伝送方式(PCM24チャンネル方式)の開発。②世界初のテレビ信号のデジタル方式の開発、カラーテレビのデジタル化で特許取得・発明表彰。③デジタルネットワークのグラフ理論的研究、電子情報通信学会論文賞受賞。④デジタル信号処理の先導的研究開始、電子情報通信学会論文賞2件受賞。1980年頃から現代暗号の研究を開始。⑤1985年、順序解法による多変数公開鍵暗号方式の提案。⑥楕円曲線暗号における理念と現実の完全な一致、新プラトン主義的確認。⑦デジタルセキュリティ総合科学構築と三止揚(MELT-UP)。⑧究極の本人確認のための3層型公開鍵暗号の提案。主な著書に、『情報社会・セキュリティ・倫理』(コロナ社)、『暗号と情報社会』(文藝春秋)、『暗号理論と楕円曲線』(共著、森北出版)、『暗号――情報セキュリティの技術と歴史』(講談社)など。

「2021年 『フェイクとの闘い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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