広辞苑を読む (文春新書 81)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166600816

作品紹介・あらすじ

「私が、二十一世紀の日本語です」-これが広辞苑第五版が世に出たときの宣伝文句。「辞書は引くだけではなく読むものである」-これが広辞苑を駆使して、翻訳不可能といわれたジョイス『フィネガンズ・ウェイク』を訳した希代の辞書通の言葉。頻出する「〜の一。」はどう読むのか、新語"入籍基準"は、そして二十一世紀の日本語とは何か…。これまでの広辞苑とのつきあいがかわります。

感想・レビュー・書評

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  • 特記事項なし。本書は、辞書には各々に特性や傾向があることを世に知らしめたく、その一例として「広辞苑」記載にかかる用語の説明を複数羅列し、その特徴を開陳しようとする。が、ある意味当然の結論であり、特に驚くようなことは書かれていなかった。

  • 碩学の人であることはよく伝わってくるのだが、この関わり合いになりたくない感。図書館でパラ見して、その語り口に何かイヤな予感がしたのだが気のせいということにして借りてきた。そして帰宅して確認、ついこの間読んだ『英語遊び』の著者だった。気のせいではなかった。斜め読みをするのも苦痛なレベルで相性が悪いので、読んでません。読んでないけど記録させてください、同著者の本を当分手に取らないように気をつけるので……。

  • 著者が、広辞苑について思っている事をそのまま書いているだけ。特に、役に立つとは思えない。

  • そう言えばずいぶん昔に柳瀬さんの『辞書はジョイスフル』を読んだっけなぁ…。あの時もかなり疲れましたが、今回も相当読むのに労力が要りました。

    辞書好きなのはものすごく伝わってきます。
    広辞苑も大辞林も大辞泉も、私なんかは足元にも及ばないほど読み込んでいるのもわかります。

    しかし、しかし…、如何せん、この独特の文体だけは…。
    翻訳不可能と言われた『フィネガンズ・ウェイク』を日本語の言葉遊びを駆使して置き換えた功績はすばらしいとは思うものの、普通の文章を書く時にはもう少し言葉遊びを控えていただけるとありがたいです。
    辞書本を読むのに辞書と首っ引きじゃないと読めないというのは笑えません。

  • かなり癖のある人のよう…。
    笑えるところもあれば、納得できない(または時代感覚がズレていると思われる)個所もある。

  • [ 内容 ]
    「私が、二十一世紀の日本語です」―これが広辞苑第五版が世に出たときの宣伝文句。
    「辞書は引くだけではなく読むものである」―これが広辞苑を駆使して、翻訳不可能といわれたジョイス『フィネガンズ・ウェイク』を訳した希代の辞書通の言葉。
    頻出する「~の一。」はどう読むのか、新語“入籍基準”は、そして二十一世紀の日本語とは何か…。
    これまでの広辞苑とのつきあいがかわります。

    [ 目次 ]
    第1章 初めての広辞苑
    第2章 ジェイムズ・ジョイス、広辞苑経由
    第3章 こんなにもカタカナ語が
    第4章 和製語再考
    第5章 三種の辞書を比較する
    第6章 語彙の取捨選択
    第7章 辞書は「一長一長」である

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著者プロフィール

1943年根室生まれ。翻訳家・英文学者。著書に『日本語は天才である』『ユリシーズ航海記』など。訳書に、ジョイス『ユリシーズ1-12』『フィネガンズ・ウェイク』、ダール『チョコレート工場の秘密』など。

「2020年 『リスからアリへの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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