ローマ人への20の質問 (文春新書)

著者 : 塩野七生
  • 文藝春秋 (2000年1月1日発売)
3.44
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166600823

ローマ人への20の質問 (文春新書)の感想・レビュー・書評

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  • 題名に「ローマ」とあるが、過去の事だけにとどまらず、今に通じる話もちらほらあった。
    全く世界史を知らない私でも楽しく読めたが、古代ローマ史を知っていれば更に楽しく読めたかもしれない。

  • ローマ人の物語以来、彼女の本の殆どを読んでいる。
    ひょっとしてこの本も読んでいるかもしれない。
    一応読み終わったが、なんか印象が薄い。
    彼女によって歴史の面白さに目覚めたと言ってもいいだろう。
    歴史学者でも、小説家でもない、いちローマフリークの女性が書く文章は新鮮であった。
    歴史学者にも負けない史料の原語による読み込み。
    大した女性である。

    だが、正直言って、独善的な匂いが次第に強くなってきた。
    それも、彼女が年齢を重ねるに連れ、その匂いが気になってきた。

    本人はそう言われることは心外だと思うが、彼女の作品のどんな愛読家でも同じ印象を受けているのではないだろうか。

    ぼくは、一人でローマに住む時間が長すぎたことだと思う。
    自分自身も経験したが、仕事でいくら人と多く接しても、プライベートな接触が少なくなると、世間とのズレが出てくるのである。

    特に、彼女の場合、日本人の感性とかなりズレが生じているのではないだろうか。

    最近は、そういうことが感じられて、彼女の作品から遠ざかり気味なのは、ザンネンな事である。

  • 著者近影見るまで、塩野さんって男性だと思ってたら、女性だったのね。

    とりあえず、ローマをとても大切にされていて好きなんだなというのはよくわかる。

    著者が読者に想定しているであろう、
    ギリシャ時代やローマ時代のことが私にはまったくわからないが
    それなりには楽しく読めました。

    知らないことが多くてドッグイヤーばかりしたけれど。

    あくまでも当時の立場で考えること大切にしているのはとてもうかがえます。
    そのためなるほどと思う多くの事が、
    当時を考えるにあたり。

    現代の道徳や宗教観を持ち込んでは正しい判断ができないということ
    至極もっともです。

    本書はローマの悪しき部分と思われるツッコミに
    そんなことはないじゃないという流れで進むのですが、
    その一つに富の不公平があらわれます。

    これは現代も同じ問題を抱え、
    その比率が結局わかりませんが。

    やはり税の問題なんですね、
    著者はかなりのローマへの思い入れがありますので、
    富める者のノーブレス・オブリュージュをおっしゃるのですが、
    個人的感覚として富めない私は(笑)その思想は富める者の傲慢だと思う気持ちがないでもありません。

    ドッグイヤーを確認しながらこうやってレビューと思えるものを書くのですが、
    確認しているとなんで折ったかわからない部分が多数でてくるのですね、
    そんなところは大切ではなかったとスルーしちゃいましょう。

    文庫や新書など簡単にドッグイヤーしちゃうけど、
    なんだか漫画はできないな。

    多神教と一神教、人が神になる話と聖人の話とのくだりもなるほどと。

    ギリシャ人は増えないが、ローマ人が増えるのくだりもなるほどと。

    小麦法は面白い
    先日コメントした、配っちゃえ衣食住って感じでどうだろう。

    その時の生きる者の価値観によるが
    貧乏は恥ではないが、働かないことを是とすることは恥であるってのはいいんじゃないかと思います。

    誰でも小麦もらえるんだけど、大金持ちでも
    でもね、ならばなアカンから、結局面倒で行かない人は行かない、行く人は行くと
    それっていいんじゃないかと思うんですよね。

    現代ではそれを不平等だという人がいっぱいいそうだけど、

    自分が得も損もしてないのに、他人が得をすると、自分が損した気分になる大衆ってところでしょうか。

    自由について
    ユダヤ教徒は唯一神の戒律に従って生きる国家を建設すること
    キリスト教徒の自由とは信ずる者の間だけで共有可能なもの
    そして個人の人権のによりたつ自由と。
    むずかしいやね。

    ひとつ大きく受け入れられないことは
    歴史小説が好きじゃないということ(笑)

  • 「ローマ人の物語」の雰囲気の紹介本とでもいえる。
    美味しそうなところをいくつか見せてくれる。

  • ローマ人との対話形式でローマの核心を探ろうという本である。著者の歴史観とローマへの愛が前面に押し出されていて、ローマ帝国が現実のものとして存在したことを感じられる。この本でわかった気になるのもいいが、同著者の大作「ローマ人の物語」との関連性が深く、そちらへの導入として読むのもいいかもしれない。

  • 読書録「ローマ人への20の質問」4

    著者 塩野七生
    出版 文藝春秋

    p199より引用
    “私の想像では、所詮はローマ人の気力の
    衰えに帰すのではないかと思う。覇気が失わ
    れたと言い換えてもよい。悪行でも、それをす
    るにはエネルギーを要します。”

    目次から抜粋引用
    “ローマ人の諸悪なるものについて
     都市と地方の関係について
     ローマ皇帝たちについて
     ローマ法について
     なぜローマは滅亡したのか”

     欧州やローマに関する著作を多数記してい
    る著者による、ローマについての質問に答えた
    一冊。
     ローマとギリシア文化についてかローマの
    滅亡に関してまで、対話形式で書かれていま
    す。

     上記の引用は、ローマの滅亡の原因につい
    て答えた中での一節。この後、気力の衰えを
    招いたのが自身の喪失なのではないか、との
    ことです。周りのことばかり気にしていて、自分
    の気力と体力の低下を招いてしまうことが、
    なによりもまずいことなのかも知れませんね。
     どうして滅んだかを探るよりも、どうして二千
    年程栄えたのかを考えたほうが、いいのでは
    ないかとも書かれています。悪いことばかり
    探るのではなく、うまく言った方法をしっかりと
    見つめなおして、これからの役に立てることが
    できるようにしたいものですね。

    ーーーーー

  • 【感想】
     無論、「ローマ人の物語」全巻と併せて読むと興味深いが、予め読むか、同時進行で読むか、或いは読後に読むかのいずれが最適なのかは判断し難い。
     それだけ様々な点につき塩野七生のローマ人に対する考え・想いが凝集されている。

     なお、本書の刊行時には「ローマ人の物語」の最盛期に至る直前を執筆していた(8巻まで刊行、9巻は準備中)とのこと。

  • ローマ人の歴史について質問を答える形で
    わかりやすく読者に伝える。

    ローマ史へのとっかかりとしては最適な本と言える
    だろう。

  • ローマ人と日本人の共通点、お風呂・温泉好き、ローマの優れた点は他の民族を滅ぼさずに、良い点を取り入れていった寛容性にあるとのこと。ギリシャを軍事的には制圧しながらも、文化は取り入れていったこと。日本も欧米に対して(及び古代の中国に対して)はそうかも知れません。ローマが遠い過去ではなく、現在に通ずることが多い時代だと痛感します。しかし、「ローマ人の物語」の要約版という感じです。

  • 少し著者の意見に偏りすぎているきらいがあるが、とても楽しく読めた。

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