毒草を食べてみた (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 401
感想 : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166600991

作品紹介・あらすじ

たった0.06ミリグラムで巨象を打ち倒すバッカク。天武天皇系の皇位が天智天皇系に移る一年前、正倉院から密かに持ち出された毒草冶葛。絶望的な激痛から人類を救い出したケシ。高速道路のかたわらで、青酸カリより激しい毒草としての甦りを待つキョウチクトウなどなど、人間の生と死をあやつる毒草は私たちのすぐそばにいる。これは、そうした毒草を食べてしまった人たちの世にも怖ろしい44の物語である。

感想・レビュー・書評

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  • トリカブト。痙攣、発汗、不整脈で死に到る。未だに解毒剤はない。44の毒草をめぐる雑学エッセイ。身近な毒草も多いのに驚いた。福寿草やスイートピー、スズラン、スイセン、ポインセチアなど。古代ギリシャからインド、アメリカインディアン、古代中国に日本と毒草を通しての歴史豆知識も嬉しい。チェーホフやシェイクスピアの一節の引用もあり文学好きも楽しめる。コカやケシなどの麻薬作用や精神錯乱、嘔吐、下痢、心臓毒、呼吸麻痺など作用も様々。最も残酷だというのはマチン。意識があるのに静かに死ぬ。写真がモノクロなのが残念。

    植物名、和名、科・属、学名、英名、成分、主な毒とアイコンがあり簡易事典としても使える。毒草は毒だけでなく古代から薬にも使われ、ギリシア・ローマでは密議宗教に、インドやアメリカ大陸では宗教に利用されていた。近代になり成分を抽出しアヘンに始まりLSDなどの合成麻薬も作られるようになっていく。毒草はかなり奥が深かった。

  • これを読むと、笑いが止まりません。
    なぜ?笑

  • いわゆる「毒」から麻薬成分の「毒」まで。普通に見ていた身近な花に、実は毒があったりびっくりなものも。「マンドレーク」が恋なすびで、マンドラゴラだったのね。そしてGエレガンスと古代の「毒」にすごい興味が湧きました。アヘンの精製…あれ、いいの?

  • もうちょっと食べればいいのに

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    ドクウツギー別名はイチロベゴロシ/バイケイソウー一つ目の胎児を産む妊娠十四日目の恐怖/キョウチクトウーアレキサンダー大王の軍隊を打ち倒した毒草/トリカブトー解毒剤はいまだにない/フクジュソウー元日花といわれるが…/キナーもし世界の平均気温が二度あがったら/バッカクーLSD誕生の瞬間/シキミー抹香くさいとはシキミの臭い/ドクゼリー小さじ一杯が生死の分かれ目/アサーガンジス河に流れる大麻の煙〔ほか〕

  • 食べてみればわかる!!毒と薬は紙一重

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=B16428

  • タイトルは刺激的だけど、中身はごく普通に読んで楽しい毒草百科的エッセイ。イチイに毒があるとは知らなかったーとか、弟切草ってSt.John's Wartのことだったのか、とか、発見いろいろ。

  • (CELL)1階 新書・文庫
    新書||471.9||ウエ

  • 文春新書のロングセラー。
    本書の何が面白いのかって、実際に著者が『食べてみた』毒草が幾つか混じっていること。実話の強みというのか、『食べるとこうなりました』的なくだりに妙な説得力がある。読み物として非常に面白かった。

  • 著者が体を張ってすべてを食べて試したー?
    と思ったが、そうではないようだ。
    (そうだったら、この本は書かれることもできなかったかもしれない。)
    海外も含め現地で観察したり、中毒になった事例を紹介したりする。
    中毒の様子はかなり生々しく記述されている。
    アヘンの原始的な製造工程は写真付きで解説されている!
    膨大な労力のかかるものらしい。

    土地の人が長年の知恵でうまく使いこなしているものもあって、麻薬的な成分を持った植物を「神聖なもの」としていることなどには、ちょっと考えさせられる。

    トリカブト、アセビ、キョウチクトウ、ヒガンバナ、スイセン、ケシなど比較的よく知られたものが多いが、ヒヨス、ペヨーテ、ミトラガイナなど初めて知るものもあった。

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