二十世紀 日本の戦争 (文春新書)

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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166601127

感想・レビュー・書評

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  • Twitterー藤末健三参議院議員より
    http://twitter.com/fujisue/status/7962478151

  • 日露戦争以降の日本関与の戦争について、著者らがその要因や帰結などを対談形式で論じていく。
     この中で中西と福田の分析はその他と比べて説得力が落ちる。その理由だが、どうにも失敗に甘い癖があって、悪い意味での楽観的解釈が顔を出しているからだ。

  • 20世紀は戦争の世紀。戦争とは軍事、外交、経済、科学技術、社会、文化のあらゆる要素が投入されるもっとも濃密で烈しい国家体験。
    日本の場合は何よりも、国家を指導する立場にあるエリートの質の低さこそ、欧米と比べ決定的に違っていた。

  • 十二年前の対談。

    二十世紀は戦争の世紀と言われる。
    日本の運命に深く関わった、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変から日中戦争、日米戦争、湾岸戦争の五つを振り返りながら、功罪と判断の岐路、日本人を考える。

  • 日露戦争から湾岸戦争までを俯瞰し、日本が今後国際的にどういうスタンスで接していけばよいのかを5名の識者で討論する。飽きない話題が続き、読みごたえがあった。12.2.16

  • [ 内容 ]
    この百年の間、日本は多くの戦争にかかわった。
    日露戦争、第一次世界大戦、シベリア出兵、満州事変に端を発する日中戦争、そして、太平洋戦争。
    世界で最も平和を謳歌しているように見える戦後でさえ、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争などは日本の国家、社会に大きな影響をおよぼした。
    平和を美しく語るのもいい。
    しかし、破壊と大量殺人をともなう戦争という人間の営みを正面から見つめることなくしては、新しい時代の平和は決して語れない。

    [ 目次 ]
    第1章 日露戦争―近代との邂逅
    第2章 第一次世界大戦―「総力戦」の世紀
    第3章 満州事変―終わりなき暴走
    第4章 太平洋戦争 ―混迷と陶酔
    第5章 湾岸戦争―残された課題

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 著者のメンバー構成とは違い、だいぶニュートラルな戦争総括であり、日本という国家・国民そのものに対する総括だ。

    まず、「戦争の世紀」である20世紀前半~中盤には、テロの恐怖が通奏低音として流れている。その中で、天皇から軍人まで誰もが、正常な思考力を持ちながらも異常な結論を導き、ついにベルトコンベアに乗ってしまった。追い詰められ、やがて確実に敗戦まで至るベルトコンベアに。

    さらに、戦争に至るまでの過程のうち、官僚やリーダー層の問題が非常に大きいように思われる。陸軍と海軍の権力争い(この結果、戦闘の大敗を国民に隠すどころか、政府にさえ隠すようになった!)、中国/満州に対する方針の不徹底、戦争ありきの後付け戦術、などなど。このレベルになると、実は現在でさえ解消されていないのではないか、と思えてしまう弱点も多く含まれる(派閥抗争、公共工事、責任逃れ、先送り……)。
    根本的には、戦争を何のためにするのか、戦争をどこまでするのかという目的意識の欠如がある。グランドデザインではなく、ひとつ前の事象に突き動かされて、その先は出たとこ勝負で後任に丸投げしているようなところがある。

    たとえ世界が変わっていって、日本を戦争に巻き込むような流れが多くあったにせよ、そこに飛び込まない選択肢はあったのではないかと思わされる。しかしその一方、日本の国家体質が戦争による権益確保にあった以上、いつかはこうなったであろうという予感も残る。
    少なくとも確実に言えるのは、かつて日本人が起こした戦争にまつわるあらゆる要素は、今でも日本に残っているということだ。その中には「美徳」も含まれるし「悪徳」も含まれる。
    政治・経済・文化・軍事など、あらゆる場面で、かつての日本と同じ事が繰り返されるだろう。その本質を見極めることが何より大切で、それを取り除くことができるかはともかく、最悪の結果を招くことだけは避けなければいけない。
    それは、もはや対症療法でもかまわないと思う。

  • 「満州事変」「太平洋戦争」だけ読んだ。
    今まで教科書的な、展開だけの戦争しか触れていなかったのでなかなか驚いた。
    ソ連を含む四国同盟を想定していたなんて!
    昭和天皇のくだりなんか、そうよなあって

  • 僕は歴史が苦手なんでこういうの読んだほうが頭に入って面白かったね。

  • 刺激的な内容だった

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著者プロフィール

一九二〇年(大正九)広島市に生まれる。四二年(昭和一七)九月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。四六年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『雲の墓標』、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『米内光政』、『井上成美』(日本文学大賞)、『志賀直哉』(毎日出版文化賞、野間文芸賞)、『食味風々録』(読売文学賞)、『南蛮阿房列車』など。九五年(平成七)『高松宮日記』(全八巻)の編纂校訂に携わる。七八年、第三五回日本芸術院賞恩賜賞受賞。九三年、文化功労者に顕彰される。九九年、文化勲章受章。二〇〇七年、菊池寛賞受賞。日本芸術院会員。二〇一五年(平成二七)没。

「2018年 『南蛮阿房列車(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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