入れ歯の文化史 最古の「人工臓器」 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2000年8月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784166601189

みんなの感想まとめ

入れ歯の歴史と文化を深く掘り下げた本書は、専門的すぎず、誰にでも理解しやすい内容でありながら、知識を豊かにしてくれる一冊です。最古の人工臓器としての入れ歯の位置づけや、古代から現代に至るまでの技術の進...

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 『最古の「人工臓器」』なるサブタイトルに惹かれて読んだ。
    眼鏡は人工臓器とは言えないので、確かに義歯が最古なのだろう。ピラミッドや古代フェニキアの遺跡から、差し歯やブリッジが出土しているというから、相当な歴史といえる。もっとも、18世紀迄の入れ歯は、王族貴族や金持ちのための審美要素という事で、相当の贅沢品だったのだろう。一方で、日本には西洋歯科学とは別の流れーーー仏像彫刻の職人技に依る総入れ歯の技術があり、信長・秀吉の頃に、木製の総入れ歯の総入れ歯(しかも噛める!)が実用化されていたという。なんとも誇らしい。
    基本的に「文化史」が記されている本だが、一般向けの補綴技術の解説にも触れている。素材と技術が巧い具合に交互進化してきた印象だ。
    いずれにしても、長い歴史の中で、庶民が義歯のお世話になれるようになったのは、ここ数十年の話。この時代に生まれて良かったのと感謝しつつも、自分の歯がイチバンという基本も忘れないようにせねば。

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