テロリズムとは何か (文春新書)

  • 文藝春秋 (2000年9月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784166601240

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プレミアム

みんなの感想まとめ

テロリズムの本質や歴史を深く掘り下げた本書は、恐怖や脅しを通じて相手の行動を強制する手法としてのテロリズムを明らかにします。筆者は、テロリズムを戦争と捉えることに対する疑問を示し、戦争と治安維持活動の...

感想・レビュー・書評

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  • 言葉の使い方が、漠然としすぎており、例えば各国では軍が対応しており、相手方に我が意思を強要する行為であり、テロリストも当該行為を戦争であると認識しているため、テロリズムは戦争であると筆者は述べるが、それは外形からの印象論であり、相手方への我が意思の強要が全て戦争だとすると、戦争概念は際限なく拡大してしまうため、いずれにせよ、本書のタイトルでもある「テロリズムとは何か」ということに対する回答としては、いささか不十分さが拭えない。
    戦争と治安維持活動には行動原理の違いがあるのであり、治安維持活動で対応すべき事態を戦争と呼び、戦争原理で対処することは、筆者がテロリズムのパターンとして挙げてもいる、政府による過剰反応による民心の離反、ひいてはテロリストの目的に資することになりかねないのであり、この辺りの整理が不十分である。

    ただし、テロリズムのモデル化、パターンの調査、歴史的経緯などを取りまとめた部分については、テロリズム研究としては有用なものであり、ここに本書の価値があると言える。

  • 図書館で借りる。
    文春新書にしては内容が難しい部類になる。
    テロリズムの歴史を紐解き、その本質を「恐怖、脅し、追い払う、やめさせる」と表現する。
    p138からの「テロリズムの分析モデル」に関する一節ではテロリスト、為政者、民衆、国際世論などがどのように相互に作用するのかを筆者が独自にモデル化している。
    労作。

    以下メモ:
    正規戦とテロリズムの違い。これはわかりやすい。正規戦は戦術行動をとり、指揮系統があり、一つの戦闘だけでなく、複数の作戦を遂行するための補給を行う。正規戦は力によって相手を強制しようとするが、テロリズムは恐怖によって相手の行動を強制しようとする。
    ゲリラ戦とテロリズムの違い。ゲリラ戦は「小さな戦争」であり、正規戦と同じくあくまで物理的強力行為である。ゲリラは補給補充のための拠点が必要で、かつ民衆からの指示が必要である。
    犯罪行為とテロリズムの違い。犯罪は動機が私欲であり、それを獲得する手段として暴力が用いられることが多い。テロリズムの動機は「生存」することであり、その手段として脅しが用いられる。

    テロリズムは弱者の戦い方である。目的は何か(領土、資源、支配力)を獲得することでなく、相手方に何かを諦めさせる(放擲させる)ことにある。

    1991年7月にJICAがペルーに派遣した技術者3名が、テロ組織に殺害された。彼らは野菜栽培の専門家であり、農業指導のために同地に滞在していた。コカインの原料の栽培でお金を稼ぐテロ組織にとって目障りだったと考えられる。

  • テロリズムに関する入門書。レベル、分量共に適切です。

  • [ 内容 ]
    テロリズムは戦争である。
    心の戦争である。
    この戦争では、血が流れる負傷よりも、心に受けた傷の方が重大である。
    人質になった人、その家族、その人に関係する企業、そして社会の人々の心に、時空を超えて傷を残す。
    テロリストは見えない、テロリズムには戦線はない。
    敢えて言うならば、人の心が戦場である。
    テロリストは恐怖によって人の心を支配しようとする。
    ただ、この心という戦場でのテロリズムという戦争が二一世紀を迎えるにあたって、新たな段階へと進んでいることは確かである。
    本書では、そうしたテロリズムの変化と長い進化の歴史を描き出してみたいと思う。

    [ 目次 ]
    第1章 警告!テロリストが日本人を狙っている
    第2章 テロリズムとは何か
    第3章 テロリズムの歴史
    第4章 テロリズムの兵法
    第5章 目覚めよ、日本

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