翻訳夜話 (文春新書 129)

  • 文藝春秋
3.70
  • (122)
  • (202)
  • (277)
  • (16)
  • (0)
本棚登録 : 1901
感想 : 176
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166601295

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すっごく面白かった!期待以上です。二人の競訳でカーヴァーとオースターが読めるなんてうはうは過ぎる。しかも探さなくても原作付。これは私も訳してみるしかない!と思わせますね。仕事とか生活とか抜きにして、もっと深い部分で翻訳に対して欲求を感じるようなお二人に僭越ながら、これだよこれ!と思ってしまいました。もっと理解したくて、理解して欲しくて、伝えたくて、もどかしくて、もがくような思いでいま英語と向き合っています。はい。

  • 春樹の大ファンで柴田さんも大好きなわたしとしてはくらくらするほどすてきコラボ!という訳でとても楽しく読めました。わたしって単純な子なのですごく翻訳したくなった…競訳も違いがくっきりわかっておもしろかったなあ。柴田さんの方が端正な文章で春樹はもうちょいくだけてる印象。どっちも好きですよ!

  • 「小説の技法」内で、見本となる現代文の例として、柴田元幸教授の文章を上げました。この本には、柴田教授の文章に加え、村上春樹さんの文章も収められています。
    お二人で、カーヴァーとオースターの短編を各々の文章で訳していらっしゃいますが、作家を志す皆様には、大変、参考になると思います。是非、御一読下さい。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/359330

  • f.2011/7/30 (1)
    p.2000/10/19

  • 村上春樹さんと柴田元幸さんの3回に渡る聴取からの質問に対する対談をまとめた本作。
    お二人の考え方の違いが面白い

  • 原文が同じ内容であっても、著者によって自然自発的に表現方法が異なってしまうことや、die like a dogの様なフレーズを日本語に翻訳する際、それを故意に直訳する、または文脈から意訳することなど、翻訳に関する意見が述べられていた。村上春樹の作品は元々好きだったが、翻訳作品という観点においては、柴田元幸の作品の方が読みやすく、面白かった。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00120750

  • 柴田元幸と村上春樹の対談(フォーラム)を書き起こしたもの+カーヴァーとオースターの作品をそれぞれが訳したもの。翻訳はそのテキストが第一で、それに対する偏愛が大事なんだなと。凝った訳や綺麗な訳をしようとするよりも、その作品を誰よりも理解しているという自負と作品への愛が分かった。

  • Kindle購入したけど、これは紙の方が良かった。
    後の方に英文があり、村上春樹版と柴田元幸版の両方の訳の読み比べができるのが面白い。

全176件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ポール オースタ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×