- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166601301
作品紹介・あらすじ
日本では井伏鱒二の名訳で親しまれてきた「ドリトル先生」シリーズの舞台は、十九世紀の古き佳きイギリスです。博物学者と植民地、キツネ狩りと上流階級、サーカスとオペラ、紳士のクラブなど、物語に登場する当時の文化や風俗を、英文学者の著者が多くの例を挙げて紹介し、作品の背景となった社会を考察。アブラミのお菓子、オランダボウフウなど、積年の疑問もこの本で氷解します。
感想・レビュー・書評
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ドリトル先生の舞台である古き良きイギリスの当時の文化や歴史背景を、物語を追いながら解説した本。オランダボウフウ、アブラミのお菓子など昔よくわからなかった謎が解決しました。改めて井伏鱒二の訳はいいなあと思う。それにしても著者は本当にドリトル先生シリーズが好きなんだなあ。
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歴史
文学 -
第一次大戦時に書かれた物語が「ドリトル先生」。暗い時代の19世紀イギリスという背景を考えると、物語に隠されたメッセージが浮かび上がってくる。
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シリーズ全巻を幼年時代に読んだ筆者の思い出話が、何となくうらやましい。こんなふうに、ずっと心の中に暖めてきた本があること自体、なんともうらやましい。自分が読んだ版にも、ロフティングの挿絵は入っていたのだろうか・・・入っていれば覚えていても良さそうなものだが、あまり自分の記憶力は信頼できないのも事実。
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「ドリトル」=「ろくでなし」って知ってましたか?ドリトル先生を少しでも読んだことのある方でも、イギリスを楽しんで!
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ドリトル先生への愛情にあふれ、あらゆる要素をとりあげた解説本。いま読み返せば、子供の頃にはわからなかった、作者の意図が随所に垣間見れる気がする。
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南条竹則さんの文章が好きです。飄々として仙人のようなイメージがあります。