IT革命の虚妄 (文春新書 148)

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166601486

感想・レビュー・書評

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  • 2001年に書かれた、ネット関連の本を読むと当時からこんなことが考えられていたんだなと興味深く読めます。
    内容的にはネットに関して割と悲観批判的な内容です。

    まだグーグルもYouTubeもフェイスブックもなく、アマゾンすら日本上陸していない頃に書かれたものです。
    スイカも普及していなくて、Ipodもなくて今考えるとこの10年でずいぶん変わったんだんだと時の流れを感じます。

    今この方は10年後をどう見るのか非常に興味深いです。

  • [ 内容 ]
    「IT革命」とは通信技術の飛躍的進歩という現象を表す言葉に過ぎない。
    問題はその結果を人間がどう生かせるかである。
    能天気な政治家や技術者たちは、「革命」が起きさえすればすべてが解決し、バラ色の未来が待っているかのごとく夢想しているようだが、愚かなことだ。
    「革命」の成果を、われわれの生活を本当に豊かにするために使うにはどうしたらいいかという視点なくしては、「IT革命」は共産主義革命の二の舞を演じることになるだろう。

    [ 目次 ]
    第1章 IT革命で何が変わるか
    第2章 ITの普及を見通す
    第3章 消費者向けのeコマースは伸びるか
    第4章 ITで企業はどれほど変わるか
    第5章 IT革命は永くは続かない
    第6章 生活、社会にとってITとは
    第7章 ITは私たちを幸せにするか

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • IT革命だと言ってばっかりいたら、バブルの二の舞だよと警告している。社会のリーダーシップを取っている方々が、先を見据えたビジョンを示さないと、ITの行く末は。。。。。ITで社会がどう変わっているのか、生活・社会にとってITとは何かが書かれている。

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著者プロフィール

LCA大学院大学副学長。専攻は現代技術論。

「2009年 『比較技術でみる産業列国事情』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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