本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166601592
作品紹介・あらすじ
老荘から竹林の七賢、陶淵明、李白、呉中の四才、清代の袁枚まで、風狂の限りを尽くした男たちの羨ましい人生。敗れざる者たちの中国史。
感想・レビュー・書評
-
・尭に見出されたけど断った許由から清代の袁枚まで16章。科挙に落ちたり現世の政治に巻き込まれたりした人も少なくないから、必ずしも本来の「隠者」とは言えないかな。
・魏から西晋への交代期の「竹林の七賢」。でもその後の生き方は、1.あくまで司馬氏に非妥協的でついに処刑、2.形だけ司馬氏の傘下に入ったが無用であることを誇示、3.司馬政権に積極的に参加した転向派、とある。本来の隠者のあるべき姿としては1か?でも処刑されちゃ元も子もない。3グループも権力中枢にいながら権力と同化はせず、西晋滅亡時にはさっさと逃亡もしたそうだから、自分としてはこっちが理想。
・李白も出世の希望を抱いていたはず。だからこそ宮中に出て玄宗に仕えたんだろう。その後はよく事情を知らないまま反乱者扱いにされて夜郎に流されかけたり。政治に関わろうとしながらどこかピントがずれてて哀しくも滑稽、というあたりがむしろ完全に俗世を離れた隠者よりも親近感を覚える。酒への思い入れは完全には理解できないけど、それでも「月下独酌」はきれいな情景だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
竹林の七賢や陶淵明、李白といった有名な人から東方朔や米芾らマイナーな者まで網羅。
やはりアウトローの生き方というのは面白く惹かれますね。
全5件中 1 - 5件を表示