気づきの写真術 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2001年6月20日発売)
3.32
  • (4)
  • (2)
  • (9)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 68
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784166601783

みんなの感想まとめ

写真の技法や切り取り方を期待する読者にとって、少し異なる視点が広がる内容です。著者は、写真への深い愛情を持ちながら、その魅力をエッセイ風に語りかけており、読者は写真の楽しさや奥深さを再発見することがで...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  具体的な写真の技術・知識というよりも、撮影法というソフト面に特化した指南書。単なる「心構え」的な論調ではなく、精神的なスキルとでもいうべきノウハウを語っている。

     画像関連の作品はほとんどそうかもしれないが、それを作成するということは製作者の「モノの観方」を具現化することを意味する。著者は、写真を見ると撮影者の「目のつけどころ」がわかる、と言う。今自分が見ているビジョンをなんとかして他人に伝えたいということは多くの人が持つ願望だろう。それを比較的厳密な形で伝えることができるのが「写真」というものである。現実以上のビジョンを表現する手段の位置づけとしては絵画や文章がある。もっとも今や写真でもそうした加工は可能となっているが。

     かつて露出・絞りを自ら選択するのが当然であり、そうした行為を繰り返すことによってある種のスキルが身についた。ピント合わせもスポーツ的な感覚がとても好きだったのだが、今やピントも自動が当たり前。こうしたカメラのメカニズムとそれを取り扱う経験が物事を観る「目」を創ってくれたように思う。もちろんその手間を他の方面に廻すことによって得るものもあるのだろうが。

     デジカメが普及したことによって、多くの人達が手軽に写真を撮れるようになり、それを公開することによって撮影者本人も評価され、作品を見た人達も多くの示唆を受ける。特に現像が不要なことは躊躇なく「失敗」することが可能となり、それもまた経験の豊富さを生み出して技術の向上が望める。しかし本書でも触れているが、カメラの導入から準備、撮影そして現像という一連の過程から学べることも多いはずである。今からフィルム中心で写真を手掛けるというのはなかなか難しいことではあるが、写真の製造過程とでもいうことを頭の片隅に置きながら作品を創造していくのもとても有効なことだと思う。

  • もう少々技法っぽいものや、切取り方を期待していたのでそれほどでもなかった。
    エッセイに近いかねえ。

  • 写真好きのオジさんが、好きで好きで仕方ない写真についての本を幸せそうに執筆してる姿が浮かぶ本でした。

  • 写真の基本は、「光の使い方」とのこと。
    また、「白黒写真の面白さ」も重要だ。
    プロの写真家の写真は、カラーでも、白黒でもどちらでもきれいで表情がある。
    まず、光の使い方を間違わなければ、白黒でもよい写真になるのだということが推測できた。

  • [ 内容 ]


    [ 目次 ]
    いつも心に写真機を
    世界はレンズを待っている
    かお、カオ、顔
    心のメイクアップ
    光の使い方で写真は決まる
    気に入ったカメラとレンズを持つ
    カメラの機能を知る
    他人の目にさらそう
    良い写真って何だろう
    白黒写真の面白さ
    カメラは生きている
    写真、写ってますか

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1958年,福島県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(文学)。国立国語研究所研究員,同室長を経て,現在大阪大学大学院文学研究科教授。
主な著書に『現代日本語の複合語形成論』(ひつじ書房,2007),『マルチメディア・コーパス言語学』(大阪大学出版会,2013,共著),『これからの語彙論』(ひつじ書房,2011,共編著),『日本語語彙へのアプローチ』(おうふう,2015,共編著)などがある。

「2019年 『探索的コーパス言語学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石井正彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×