ヒト型脳とハト型脳 (文春新書 213)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166602131

作品紹介・あらすじ

ゴッホを、ピカソを、シャガールをあやまたず、見わけるハト。いわゆる「オウムがえし」ではなく、英語の質問に英語で答えられるオウム…。ヒトにはヒトの論理があるように、動物には動物の「アニマル・ロジック」があるにちがいない。小鳥のさえずる歌を理解できないのは、人間側の能力の問題かもしれない。ハトの脳とヒトの脳の違いとはいったい何なのか?最新の実験データから、ヒトと動物の言葉、知性、そして「心」の世界に迫ってゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 2001年刊行。著者は慶應義塾大学教授。◆俗に「とりあたま」とは愚か者の暗喩であるが、現実の鳥脳はそんな俗論では語りつくせない。カラスの例を出すまでもなく、鳥の脳は、霊長類とは違った道筋で進化した所産であり、本書は、脳の進化一般論を押えながら、ヒト(霊長類)との比較を見せつつ、トリ(鳥類)の脳の進化を解説する。加えて、ヒトとトリの脳に関する起源にまで言及(もっとも分化までは無理。トリは恐竜の子孫と言われて久しく、現在、恐竜以前には遡及しえないから)。

  • あんまりピンとこなかったなぁ。
    こんなことを研究してます、という感じで
    おお!こんな発見が!というようなものがあまりない。

    ざんねん。

  • [ 内容 ]
    ゴッホを、ピカソを、シャガールをあやまたず、見わけるハト。
    いわゆる「オウムがえし」ではなく、英語の質問に英語で答えられるオウム…。
    ヒトにはヒトの論理があるように、動物には動物の「アニマル・ロジック」があるにちがいない。
    小鳥のさえずる歌を理解できないのは、人間側の能力の問題かもしれない。
    ハトの脳とヒトの脳の違いとはいったい何なのか?
    最新の実験データから、ヒトと動物の言葉、知性、そして「心」の世界に迫ってゆく。

    [ 目次 ]
    第1章 アニマル・ロジック―知性はわれわれだけのものか
    第2章 言語はわれわれだけのものか
    第3章 脳の成り立ちと進化
    第4章 ヒト型脳
    第5章 ハト型脳
    第6章 ヒトとトリの起源

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 著者は現在、慶応大学で心理学を研究しており、イグノーベル賞を受賞したこともある。
    トリの脳と哺乳類の脳との共通点や相違点がよくわかって良い。
    ただ、トリの脳領域の表記が現在とは違っているので注意が必要である。

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授

「2023年 『動物に「心」は必要か 増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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