英国大蔵省から見た日本 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2002年2月20日発売)
3.30
  • (1)
  • (3)
  • (5)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 49
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784166602261

みんなの感想まとめ

本書は、著者が英国大蔵省での経験を基に、日本と英国の政治体制や文化の違いを探求しています。約20年前の視点から、当時の日本の「失われた10年」を振り返りながら、英国とEUの関係の微妙さを明確に指摘して...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 平成14年2月初版の本です。
    約20年前の本ですが、「失われた30年」になる前の「失われた10年」の時点で日本がどうだったかを改めて確認しながら読んでます。
    また、英国とEUの関係の根源的な微妙さが、この当時にすでに記されていました。
    本文を引用すると
    『EU参加がもたらす根源的脅威、英国民の大半がある種の不安と違和感を覚えるという現実があるように見受けられる。』
    と、明確に指摘しています。
    20年後の現在、EUを離脱した英国を見るに、離脱前夜の報道がいかに薄っぺらかったかと思う。

    英国のコモンローの伝統的国会社会体質とシビルローEUは、元々性格の不一致だったのだと理解した。友人としては付き合えるけど家族は無理だったって感じでしょうか。

    本書では、日英比較の中で一見似たような政体ではあるが、歴史的背景や政治に対する認識の違いが分かりやすく書かれていて、大変勉強になった。

    著者の木原誠二氏は、現在衆議院議員です。
    木原氏の政治の根っこが垣間見えたような気がします。
    著者が英国大蔵省で言われた「民主主義って間違いを認めるってことなんじゃないの」という言葉に現れているように、小さな揚げ足とりに時間と労力を無駄に注ぎ込む政治家やなんちゃってメディアに是非読んでもらいたい

  • 2002年刊。著者は財務省大臣官房勤務、英国大蔵省派遣歴あり。◆途中で精読中止→流し読み。◆英国関連エッセイ書。◇例えば「進歩する保守」といった勝手な概念設定や、「保守」の独自の定義付けに?と懐疑。しかも、テーマは大蔵省権限と乖離したサッチャー政権下英の一般論に終始。◇主計、主税、関税、理財、銀行・証券監督という日本の権限分配毎に英国大蔵省の特徴・異同の比較検討なら、自身のキャリアに即した分析評価を展開できたはず。◆なお著者の論法なら、日本は、官僚制など歴史・人事・運用の違う英国を参考にできなさそう。
    ◆抽象論が殆どの本書。著者が大蔵省官僚の経歴を持つ以上は、政治学者が書くようなものは要らない。先の権限毎の分析のうち、特に予算の内容決定過程の舞台裏を具体的に書けば、それなりのものになったろうに、との感。

  • 自民党の元衆院議員木原誠二氏が財務省時代に英国財務省出向経験を振り返った著書。一昨年の政権交代時には、同じく英国財務省に出向していた財務省の高田英樹氏の論文が話題になったが、木原誠二氏はその初代。本書は英国の政治体制、政と官の役割の違いをわかりやすく説明している。政治風土、国民性、文化が違うため、他国の制度を導入するのは慎重になるべきとの意見がある。一方で、その違いは前提の上で、他国を学ぶことにより、日本の問題を少しでも前進させることができるかもしれない。ある国の大使の方曰く、「日本はまだまだ他国から学ぶべき事はたくさんある。小学生や中学生が学校で教えを請うというような形ではなく、一流商社が他の会社からビジネスモデルを参考にして自社を発展させるような形で。」なるほど、非常にわかりやすい一言である。

全3件中 1 - 3件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×