- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166602339
作品紹介・あらすじ
二千年の交流関係をもつ日韓両国には同じことばが少なくない。むかしから共通だった固有語(たとえばカマ)、近代に生み出された漢字語(たとえばヤクソク)、日本統治時代に残してきたことば(たとえばワリバシ)、そして近年、韓国から流入して日本に定着したことば(たとえばキムチ)。その一方、韓国に行って安易に「朝鮮」ということばを使うと、とんでもない目にあいかねない。なぜ南は「朝鮮」を忌避し、北は「朝鮮」に固執するのか。そこには、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて存在した「大韓帝国」に対する認識の差があった…。日本と韓国の同質性と異質性をことばを通して、多角的にあぶりだす。
感想・レビュー・書評
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あまり体系的に書かれてはないが、韓国の歴史や韓国語の面白さにふれるのにはいいかも
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日本語と韓国語が明らかに違う言語であると言うことは定説になっているようだが、そうはいっても日本語に一番似ているのはやはり韓国語である。
本書は、日本語と韓国語の同質性と異質性を通して隣国である韓国を紹介している本である。最も日本語と韓国語はこんなに似たところがあると言う話が8割でやや退屈な部分が多く、要するに何が言いたいのかは判然としない。
それでも韓国の姓の話し、儒教の話し、また何故、北は朝鮮といい南は韓国というのかという話は興味深く読めた。 -
日本語と韓国語は非常に近い言語だ。韓国語や韓国のことを良くを知らない人も、この本を読めば韓国語を身近に感じると同時に両国の歴史についても自然な関心をもつことができるだろう。
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日本語と韓国語を比較して、文法や発音など似ているところを列挙したり、日本語や韓国語として定着してる用語が実は他方からやってきた外来語だったなど、雑学的な「よみもの」として楽しめると思う。
特に、韓国・北朝鮮の歴史と、日本とのかかわりが、言葉にどう影響を与えているのか?を知ることはおもしろい。
たとえば、韓国に行って安易に「朝鮮」を使うとよくない理由が述べられている。
筆者のウンチクとジョークがちょっとうっとおしく感じることがあり、読み飛ばしたところもある。 -
韓国語を勉強するにあたって、何か参考になればと思って読み始めました。
タイトルの通り日本語と韓国語を比較しており、ふたつの言語の共通している点を主に取り上げています。面白かったのは、日本語と韓国語は語順がほとんど一致しているだけでなく、助詞の使い方なども共通している部分が非常に多いということ。例えば、韓国語では「エ」が「〜に行く」の「に」にあたり、「ヌン」が「私は」の「は」にあたりますが、「私には難しい」の「には」はそのまま「エ+ヌン=エヌン」でよいそうです。
また、言語の観点だけでなく、筆者の思う韓国人像や日本と韓国との歴史についても触れられています。
ただ後半のことわざや身近なことばの章は、うんちくの羅列という感じで少し退屈でした。