本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784166602933
みんなの感想まとめ
近代日本における教養の多様性と個性を探求する本で、個性的な学者たちのエピソードが豊かに描かれています。狩野亨吉と西田幾多郎の対比を通じて、「読書人」と「思索者」としての彼らの人生が、学問のあり方の両極...
感想・レビュー・書評
-
近代日本の教養のありかたを身をもって示した、個性的な学者たちのエピソードを紹介している本です。
中国文学の研究者である狩野亨吉と哲学者の西田幾多郎の二人は、ともに京都大学に勤め、友人どうしでしたが、それぞれ「読書人」と「思索者」として対比されて、そのひととなりが紹介されています。この二人の人生そのものが、近代日本の「学問」のありかたの両極を象徴しているといえるかもしれません。
これに対して、経済学者の河上肇や生態学者の今西錦司をあつかった章では、「学問」という枠組みよりもさらにひろい「教養」という概念に対する読者の態度におうじて、その評価が分かれるかもしれません。前者はマルクス経済学の理解においてはけっしてじゅうぶんではなく、後者は晩年に自然科学者を廃業して「自然学」の立場を標榜するにいたります。しかし、彼らのような型破りの学者をも包摂することが可能だった「知」のありかたこそが、近代日本の「教養」という枠組みだったのではないでしょうか。
このほか、ともにカントの研究者としての肩書をもち、文部大臣を務めることになった安倍能成と天野貞祐や、それぞれフランス文学と英文学の研究者でエッセイの名手であった辰野隆と福原麟太郎などもとりあげられています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1266夜
-
読みました。一瞬で。
あとがきに突然「知」と「農」が国家の根本のごとくに語られて登場するのがどうなんだろーなー。
エピソード中心という本で、教養というより人物伝という感じ。
明治人、というもの自体は好きなので、教養を考えるより生き方の本として読んだら面白いのかもしれない。 -
「昔に還れ」なんてありきたりな文句ですけど、嫌いじゃないです。ただし、「明治人の教養」と題しつつ紹介されているのは「明治の教養人」。似ているようで全然違うと思うんですけど、このふたつは。
竹田篤司の作品
本棚登録 :
感想 :
