中国茶風雅の裏側: スーパーブランドのからくり (文春新書 299)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166602995

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  • 中国茶...ワインよりも奥深いやもしれん。
    中国茶は、茶葉の発行度合いによって便宜上、6つのジャンルに分けられる。
    緑茶、白茶、青茶、紅茶、黄茶、黒茶。
    緑茶でも紅茶でも茶葉は同じだけど、不発酵なら緑茶、微弱な発酵なら白茶、半発酵なら烏龍茶、完全に発酵すれば紅茶。黄茶と黒茶は、それぞれ緑茶を後から発酵させた後発酵茶。
    更に、杜仲茶、八宝茶など、漢方を加えたブランド茶、高山植物を使った代用茶などなど。実にバラエティに富んでる。

    日本の茶道には、律が伴う。武家の儀礼や公家作法を取り入れ発展したため、お点前を重んじる。
    中国の茶藝は、もっとより自在だと。
    とは言え、その精神は禅に繋がっている点では同様である。

    ゆっくり、お茶を味わう時間を作るべきだな。

著者プロフィール

平野久美子 (ひらの・くみこ)
作家。東京都出身。学習院大学仏文科卒業。編集者を経て1990年代末より執筆活動へ。学生時代から各国、特にアジアを巡り、その体験を生かして多角的にアジアと日本の関係をテーマに作品を発表。台湾の日本統治時代に関心が深く、取材を続けている。主な著作に『淡淡有情』(小学館ノンフィクション大賞)『トオサンの桜』(小学館)『中国茶 風雅の裏側』(文春新書)『水の奇跡を呼んだ男』(産経新聞出版、農業農村工学会著作賞)『テレサ・テンが見た夢』(ちくま文庫)『台湾世界遺産級案内』(中央公論新社)など。日本文藝家協会会員、一般社団法人「台湾世界遺産登録応援会」顧問。

「2021年 『牡丹社事件 マブイの行方[増補版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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