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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784166603169
みんなの感想まとめ
「童貞」をテーマにしたこの作品は、男のセクシュアリティに関する言説の変遷を通じて、社会がどのように男性のアイデンティティを形成してきたかを探ります。戦前には童貞が美徳とされ、男女平等の観点からも肯定的...
感想・レビュー・書評
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2003年の本ではあるが、結論部などはだめ連の後継者かもしれないだめライフ愛好会がにわかに流行り、弱者男性論が流行る2020年代においてもそれなりにクリティカルな内容となっている。
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/0000229600
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当たり前だけど男が男に奪われる童貞も童貞って昔は言ってたのか・・・
志賀直哉・・・
これがほんとのセカンド童貞ってか・・・(最低)(すみません) -
「童貞」をめぐる言説の変遷をたどることで、男のセクシュアリティがどのようなしかたで囲い込まれてきたのかを明らかにしている本です。
戦前には、童貞を美徳とし、「新妻に童貞を奉げる」という言説が存在しており、「貞操の男女平等」という考え方が根づいていたことに著者は注目しています。ところが1970年代に入ると、童貞は「カッコ悪い」という言説が登場し、さらに80年代には「シロウト童貞」を蔑視する言説や、童貞の年齢に規範を設ける言説、童貞と身心の病理を結びつける言説、女性は童貞が「見て分かる」という言説などの類型が現われるようになります。これに対して90年代以降、こうした童貞蔑視に疑義を提出する言説が見られるようになると著者は論じています。
「童貞」を問題視する社会は、恋愛とセックスが強固に結びついており、「正しい童貞喪失」の基準から外れた者は「病人」としてあつかわれることになります。そこに、男性が女性によって値踏みされるようになった現状が反映されていることが論じられています。 -
童貞についてめちゃくちゃ真面目に論を展開した本。
すごく面白かった。
童貞に対する世間の考え方の変遷が事細かに書かれている。帰着点はおおー、そこに帰ってきたかー!という感じもしつつ結局そこかーとも思いつつ。
社会学の本のなかではかなりユーモラスで読みやすい。 -
現代の男性の貞操観念がいかにして養われたかを、丹念に分析した一冊。
当然、著者の視点が入るので、これが100%正しいかはわからないけれど、戦前から追っているので非常に勉強になった。 -
ブックオフ100円コーナーでの衝動買い。
書名の通り、”日本の童貞”について書かれた新書です。
より正確には、”日本国内における童貞についての言説100年史研究報告”となるでしょう。
軽い書名に反して、ガチガチの研究論文なのです。
それも東大で博士号取得した際の博士研究が元ネタということなので、新書とはいえかなりの読み応えかつ重みでした。
本書は、明治から現代までの雑誌記事を中心に資料として、”童貞がどのようにみなされてきたか”を追うものです。
基本的に時系列に進み、時代によっては180度違う童貞の位置付けにはクスリとすることうけあいです。
各章のタイトルを並べると、なかなか刺激的。笑
第1章 「新妻にささげる贈り物」としての童貞―一九二〇年代の学生たち
第2章 童貞のススメ―男の性の問題化と医療化
第3章 貞操の男女平等の暗面―「花柳病男子拒婚同盟」への反応
第4章 女の童貞、男の童貞―「童貞」という言葉の変遷
第5章 「恥ずかしいもの」としての童貞―戦後の雑誌言説
第6章 シロウト童貞というカテゴリー―「恋愛の自由市場」の一側面
第7章 「やらはた」の誕生―童貞喪失年齢の規範化
第8章 マザコン・包茎・インポ―童貞の病理化
第9章 「童貞は見てわかる」―童貞の可視化
第10章 童貞の復権?
記述のされ方は、基本的にはアカデミックなテクスト分析に準拠したもので、休み休み読まないと疲労するおそれもあります。笑
本書p.220からの振り返りにて、本書の大意がおおまかな流れで理解できるので、そちらを先にあたってから、興味があるところだけ章の内容にじっくりあたる、という読み方くらいがちょうどよいかもしれません。
研究報告として素晴らしいもので、間違いなくこの分野の知見として飛び抜けているのでしょうが、唯一不安なのは”この本を誰に薦めればいいのか見当がつかない”こと。笑
巻末の”道程差別を生き延びるには”という項に、著者の主張のエキスが凝縮されていると考えると、そのあたりの層が著者にとって新書化する際のターゲットなのかな、と思います。 -
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時代毎に変遷していく男性の性観念を、童貞という語を中心に通時的に追ったもの。本書は、セクシュアリティ研究において、女性の性ばかりが対象とされ、男性の性はほとんど対象化されてこなかったことを打破することを目指している。その上で、童貞が問題化される社会とはどのような社会かを描いている。
社会において問題化される、とは「境界」の発生であり、その「境界」がどのように構築されているかという点を見ていくのは面白い。その点からも、本書は資料的な偏りがあるものの、多くの論文や雑誌記事を用いて、非常に分かりやすく、その構造を明らかにしていると思った。 -
明治から現代に至る時間の中で、いかに「童貞」と呼ばれる男性のステイタスが変容してきたか。文明開化期を経て、かっこいい存在となった童貞が、戦後にはかっこ悪い、そしてキモい存在へ。そしてふたたびかっこよくなったのか? その変化を促したのは、メディアの言説であったわけで、安田徳太郎や山本宣治の再評価、さらに花柳病拒婚同盟を巡る平塚らいてうと与謝野晶子の対立はまた面白からずや。
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か
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日本の童貞を巡る言説の変遷を辿った作品。
大正ロマンに会わせてか、童貞=純潔が尊ばれた時代もあったが、その後は童貞=恥という文化ができあがった。
言説の語り手が教育者→ジャーナリスト→商業誌へと移っていく中で筆者はその差別観に惑わされないように訴えている。
童貞=恥という女性からの価値観は、男性が女性を選り好む時の価値観と大して変わらないという一説がおもしろい。 -
「童貞」の位置づけが時代によって様々に変化していく姿を紹介したもの。
時代、それも100年と経たない中で、扱いの様々な変化と共に、自分が持つ価値観について再考させられる話だった。 -
78ページまで読んだ
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H15年に購入した本である。一度読む気を逃すと、積ん読になってしまう本書は童貞をキーワードに日本社会の性観念の変化を読みとった論文である。価値観の変遷は面白いものがあるし、雑誌を主としたマスコミ論としても読める。小子高齢化の一因も伺えそうである。
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[ 内容 ]
女性からは「オタクっぽい」「不潔」と蔑まれ、医学者からは「包茎だから」「パーソナリティが未発達」と病人扱い。
初体験を済ませたら一刻も早く忘れ去りたい、そして未経験なら隠していたい―だが、そんな「童貞」も一九二〇年代にはカッコいいと思われていた。
戦前から戦後にかけての童貞にまつわるイメージの変遷のなかに、恋愛とセックスが強固に結びつき、男が女によって値踏みされるようになった日本社会の、性観念の変化を読みとる。
[ 目次 ]
第1章 「新妻にささげる贈り物」としての童貞―一九二〇年代の学生たち
第2章 童貞のススメ―男の性の問題化と医療化
第3章 貞操の男女平等の暗面―「花柳病男子拒婚同盟」への反応
第4章 女の童貞、男の童貞―「童貞」という言葉の変遷
第5章 「恥ずかしいもの」としての童貞―戦後の雑誌言説
第6章 シロウト童貞というカテゴリー―「恋愛の自由市場」の一側面
第7章 「やらはた」の誕生―童貞喪失年齢の規範化
第8章 マザコン・包茎・インポ―童貞の病理化
第9章 「童貞は見てわかる」―童貞の可視化
第10章 童貞の復権?
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
ト、2011.01.15
センター試験の初日。
澁谷知美の東大大学院の修士論文をベースにした物。
リファレンスデータ満載の作品。あっぱれ。
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