人生後半戦のポートフォリオ 「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)
- 文藝春秋 (2004年1月20日発売)
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感想 : 31件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784166603602
みんなの感想まとめ
人生における「時間」の重要性について深く考察した本であり、読者は自分の時間をどのように使うべきかを見つめ直すきっかけを得られます。仕事に忙殺されることなく、自分の時間を大切にし、戦略的にキャリアを築く...
感想・レビュー・書評
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若いときは時間は無限にあるものだと信じていましたが、人生の後半を過ぎたあたりから、カネやモノよりも時間の大切さを漠然と感じていました。
この本は、時間の大切さを、具体的な計算方法を示すことで、自分自身の時間を定量的に把握するツールを示してくれています。時間の大切さを認識している人にとっては画期的な本です。
カネやモノを多く持ちすぎていても、忙しければ(時間資産が足りなければ)、人生を楽しむことができません。当然、ある程度のカネは必要なので、この本で書かれていることを参考(金額を時間という共通単位にする:p50)にして、時間・カネ・モノをバランスよく持てるようになりたいです。また、整理法のアドバイスとして”自分で持たずに他人にもってもらう”というのは、良い指摘でした。
以下はためになったポイントです。
・ライフスタイルをすぐに変えることはできなくても、異なったパラダイムから人生を眺めたら、全く別の風景が見えてくる(p9)
・私たちは知らず知らずのうちに、カネ・モノ・時間の3つのうちのどれかを選びながら、毎日を生きている(p10)
・自分で納得できる人生を送っている人たちに共通しているのは、時間という貴重な資産を自分の望んだとおりにつかっていることである(p13)
・自分自身の時給を求めるには、年収を2000で割る、例えば年収1200万円ならば、時給6000円である(p20)
・主婦一人当たりの労働評価額は、161万円(年間)である(経済企画庁)とすると、時給は805円となる、15分余分にかけて安い店に行く価値は390円のメリットがある場合である(p23)
・時給で、モノとカネの金額を割ることで、共通の単位とする、年収を、1)金融商品購入額、2)モノの購入額、3)サービスの購入額、に分ける(p31)
・自由な時間1時間と交換する金額は、主体的な価値(自分価値)である、この金額と時給(市場価値)の差額が小さいほど、時間資産に余裕があることになる(p66)
・家計は儲けることを目指しているのではないので、家計のバランスシートには、元手である資本がない代わりに、正味資産(資産マイナス負債)がある(p75)
・正味資産とは、あなたがこれから先に、働かなくても良い時間の長さを示す、負債は、働いて負債を返さなければならない時間の長さを示す(p83)
・資産を持つ目的として、機能動機(使う)、貯蓄動機、利益動機(将来の値上がり期待)、デモンストレーション動機(世間体)、リスク回避動機、がある(85)
・純自分時間の1時間当たりのコストは、1年間に純自分時間のために使った金額を、それにかけた時間で割れば算出可能である(p96)
・好きなことをやるのにカネのかからない人ほど、時間単位で測った正味資産が相対的に大きくなって豊かになるので、質素が豊かになるという逆転現象が生じる(p99)
・自分自身がもつ無形資産の例として、健康な体(設備)、資格能力(ソフトウェア)、人脈(営業権)、信頼度(ブランド)、旅行の記憶・思い出・家族の絆、がある(p103)
・自分時間という投資によって蓄積された無形資産は、使えば使うほど着実に価値が上がる安定・信頼のできる資産である(p105)
・キャッシュフローが厳しくなるピークは、子供たちが高校・大学卒業をするまでの10年間(綱渡りの10年間)である(p115)
・老後に備えるべき資金は、大まかに考えると、2000~3000万円である(p117)
・計画を立てることで、そのとおりに行かなかった場合の原因(計画が無理、ハプニング発生、失敗の原因)がわかる、これが重要である(p138)
・究極の整理法は、資料・書籍を持たないこと、どうすればそれにアクセスできるかの情報源を知っておく(p159)
・「もう」と感じたときは、生き生きとしていて自分時間の中にある、「まだ」と感じたときは、時間の質は低下している。(p201)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時間+カネ+モノ=100% というのがこの本の主張の根幹をなすコンセプトで、これらはトレード・オフの関係にあるという。ディメンジョンの違うものをどうやって足すんだというヤボなことを言うつもりはなく、言いたいことは十分わかります。自分の時給から時間をお金に換算していろいろと説明しているのですが、私にはどうしてもその考えは素直には受け入れられなくて、計算上はそうかもしれないけれども、でも・・・・という感じです。変に数字で理論付けされるより、素直に自分の時間を大切にする生き方をそのまま主張してくれる方が受け入れられる気がします。
とあまり肯定的なことは書けませんでしたが、これは私の受け止め方の問題であって、本の良し悪しではありません。自分の時間を大切にするというのは当然私もまったく同感で、仕事しか興味が無いような人を見ているとかわいそうにさえなってきますし、ブランド品を買い漁るような人は軽蔑さえしてしまいます。 -
一番勉強になっていますでに実践しているのは、「仕事に忙殺されずに自分時間をたくさん持つ」「ビジネスパーソンは自分の時給を換算して出すべし」ということ。
働きすぎたり無駄な残業等をしないためにも、余暇を充実させて戦略的に今後の自分のキャリアを創っていくためにも、とても有意義な本だった。
平成16年(2004年)に出版された本だが、この頃から在宅勤務や裁量労働制についても触れられており、現代の「静かな退職」にもつながるような内容を盛り込んでいて、筆者の先見の明を感じる。
毎年自分の年収から、自分の時給は簡単に出せるので読んだ人はやってみてほしい。働くことへの意識が結構変わると思う。 -
モノ・金・自由時間のポートフォリオで人生を考えよう
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うーん、お年寄りにありがちな独りよがり感が感じられ、あっという間に挫折。バカの壁に似た印象。
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38018
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「モノはもういらない、カネより時間が欲しい、あるいはこの辺でライフスタイルを見直してみようとお考えの人へ、(中略)目からウロコの水先案内書」
カネよりモノより時間、納得できる人生の秘訣は時間を自分の望んだ通りに使うこと、という本。
そのための5つの戦略として、
(A)モノはできるだけ持たない。機会費用を発生させているデッドスペースはないか。資料は自分で持たず、誰に言えば入手できるかを把握しておけばいい。相対的貧困感に囚われない。モノにおいては質素でも時間において豊かな人生を目指したい。
(B)「ながら」のススメ。肉体の健康のために必要な時間や他人時間の中で、同時に2つ以上のことをする。浴室にメモ用紙を置く。通勤電車で読書。
(C)自分時間のコストを減らす。場所と時期のオフピーク。
(D)他人時間を減らす。通勤時間の短縮。時間ドロボウと付き合わない。
(E)他人時間の中に自分時間を作る。勤務時間の中にやり甲斐のある時間を作る。勤務時間のうち6割が面白いと感じられたら上等。仕事を面白く感じるには、1.将来への投資と考える、2.職場の人間関係が悪いなら人間関係構築能力を鍛えていると考える。 -
評者を含め、人生後半に入ってしまったものにとっては「時間貧乏」ということが実感できない部分がある。人生後半になったころには著者も書いているように「仕事の中に喜びがある」状態になっているべきなのだろう。そして仕事をやめたあとでもその「喜び」部分を、独学で追求していけば、さらに晩年に向けて万全(あ、あと健康ですね)。
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【低時給】
わたしも人生後半戦に突入しましたが。。。
自分の時間給を計算したら、そこそこあるのでは??
と思ったらサラリーマンでは少ない方でした(笑)
時給で考えると日本人、特にサラリーマンの管理職はかなり低時給になってしまうと思います。
しかし、この低時給が日本の競争力をささえているのかもしれませんが・・・
悲しいですね。
定時退社日などは会社を出たあと、もう一つイベントを設けることができるので、結構充実した日になります。
毎日、定時で退社すれば、仕事ばかりするのではなく、仕事以外も充実した日々を送れるように感じます。
やはり、作業(仕事)なんかは機械に任せて、人はいろいろなことに思いをはせるべきです。 -
要するに、自分の時間を大事にしたいなら、家を買わず、子供を持たず、共働きで死なない程度に程々に稼ぐ。で、図書館で本を読んで、その辺を散歩して楽しむのが一番資本効率が高いという事らしい。普段それなりに意識してやっている事が理論化されていた。
価値観は人それぞれなので、地位や名誉や権力が大事な人もいれば、カネやモノが大事な人もいれば、家族や友人が大事な人もいるだろうけど、すべては時間という資本の投下による結果でしかない。で、いかにして有形・無形の資産を築くか。それで人生が決まる。そして、最後は死ぬ。
時間は資産ではあるかもしれないが、蓄えがきかないので、毎秒投下される資本でもある。その事を意識する必要がある。 -
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自給を使って時間をポートフォリオに組み込む
あとは自分時間軸h -
「時間というものは誰でも持っている平等な財産である」という忘れがちだが、非常に大事な考え方を教えてくれる一冊。
年収から自分の時給を計算する方法には、はっとさせられた。なにかしら金銭と時間を引き換えることになる事柄に対して、これまでフィーリングで損得を計算していたのだが、自分の時給を知ると定量計算できるようになる訳だ。
さらに、単に年収だけでなく、1日にどれだけ、自分のために使い、自分が満足できる「自分時間」を得られているのかを知ることが重要という考え方にも深く頷けた。
これからのライフスタイルの中で、いかにカネと時間のバランスを取っていくかが重要であるかを再認識させられた。 -
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福本伸行『カイジ』に出てくる利根川の発言にも同じような考えがあったので、本書の指摘に別段驚いたということはありませんでした。
利根川の発言は、記憶が定かではありませんが「金を得るために命(=時間)を削っている」という内容だったと思います。それを初めて読んだときは、これからの人生をどう使っていくのか随分考えさせられました。
本書では、「自分時間」という無形資産を増やすためにどうすれば良いのかが書かれてあり、時間の管理を行うのに参考になりました。 -
時間はあなたの無形財産
初読(2011.10.10)
再読(2020.11.15)
カネ、モノ、時間の三角関係。自分の時間は殆どないが稼いだカネで高価なモノを買う人。モノを買わずにひたすらカネを貯める人。一方、カネやモノはあまり持たないが自分の時間をたっぷり持ち楽しく過ごす人。自分はどのタイプか?自分の好きなように過ごせる時間を持つことが人生最大の目的では?自分の自由時間にカネを投下した結果は無形資産となる。例えば、資格、能力、健康な体、交友範囲、信頼度、旅行の記憶、家族の絆。無形資産の大きな人が本当に豊かな人。人生計画を立てる。自分は時間と時間の中に何をしたかで発見できる。 -
人生の価値を時間やお金で分析する。
これからの生活設計を考える場合に、どうやってバランスをとるかというケーススタディがこの中にある。 -
時間を肉体必要時間、他人時間、自分時間に分け、自分時間を最大にすることが価値であるとする考え方を展開。
金や物を時間に換算するという、言わば逆転の発想は興味深かった。
・純自分時間の蓄積である無形資産が大きい人こそが本当に豊かな人であり、人生の成功者。
・自分時間の中で何をしようとしているかを考えると、自分がどのような人間かが浮き彫りになる。
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