プロ野球のサムライたち (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603879

作品紹介・あらすじ

星野仙一は、なぜ打倒巨人の鬼となったのか。江川卓の巨人入団をめぐる「空白の一日」騒動の陰でひっそりと入団した後の大打者は誰か。江夏豊をリリーフ投手として生まれ変わらせた野村克也の一言とは-。かつてスタジアムを興奮させた、技術も一流なら個性も一流の「サムライ」たちのプレーを、豊富なデータをもとに描き出す。ドラフトから新人時代にかけての、知られざるエピソードも満載。

感想・レビュー・書評

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  • スポーツ物を読むことが多いですが、一流選手=出来る職業人として捉えるとビジネス書?と思ってます。
    この本は癖のある一流選手を個々にアマ時代とプロ入り後を比較しながら書いてあります。スポーツ物としては、出てくる人は清原以外、引退した人ばかりで現在、監督とかコーチが多いので世代的には僕以上50歳くらいまでしか面白くないでしょう。

  • <目次>
    第1章  さまよえるサムライ
    第2章  パ・リーグに咲いた月見草
    第3章  黄金時代を築いた獅子の誇り
    第4章  しなやかな革命家

    <内容>
    プロ野球の主流ではない「サムライ」たちを監督経験者を中心に描いた作品。著者はプロ野球分析で有名な人。データをしっかりと駆使しながら各サムライの生きた時代をきちんと描いている。安心して読めた。

  • 天邪鬼・落合博満、燃える男・星野仙一、孤独・江夏豊、悪太郎・堀内恒夫、草魂・鈴木啓示、昭和の明治男・村田兆治、韋駄天・福本豊、捩れた月見草・野村克也、史上最高のサードベースコーチャー伊原春樹、内角攻めの東尾修らの個性的な面々。著者が私と同年生まれだけに私自身の記憶と全く重なるサムライたちの伝説を復習するかのように興味深く読みました。彼らの異端児であった凄さを語る場合にやはりどうしても記録しての数字が出てきます。6チームづつ2リーグの大前提があって初めて継続性に意味が出てくるその数字に今年の混乱があった今となっては?を感じます。そして山下大輔、梨田昌孝、若松勉も書いていますが、彼らが果たしてサムライと言えるのか?かなり著者の個性により選んだ顔ぶれという気がします。私としてはパ・リーグに咲いた月見草たちを詳しく書いてくれていることは喜びではありました。

  • 『落合博満』の項目で、
    「落合の一つ一つの行動・言動は一見社会からかけ離れた行動に見えるが、よく見てみると、実はそれらは社会とは本来こうあるべきなのではないかという問いかけではないだろうか」という筆者の考えを、初めてこの本を読んだ8年前は理解できなかったけど、今となれば理解できる気がする。

  • 往年の野球選手の話がメイン。
    面白いけど、あくまで野球ファンによる野球語りという感じ。

  • (新書 - 2004/6/22)

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著者プロフィール

小関 順二(こせき・じゅんじ)
スポーツライター。1952年神奈川県生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。2000年より年度版として刊行している『プロ野球 問題だらけの12球団』シリーズのほか、『プロ野球 問題だらけの選手選び─あの有名選手の入団前・入団後』『甲子園怪物列伝』『「野球」の誕生 球場・球跡でたどる日本野球の歴史』(いずれも草思社)など著書多数。CSテレビ局スカイ・A sports+が中継するドラフト会議の解説を1999~2021年まで務めている(22年は入院で参加できず)。同会議の中継は20年度の衛星放送協会オリジナル番組アワード「番組部門中継」の最優秀賞を受賞。15年4~7月に、旧新橋停車場 鉄道歴史展示室で行われ好評を博した「野球と鉄道」展の監修を務める。

「2023年 『2023年版 プロ野球 問題だらけの12球団』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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