- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166603961
作品紹介・あらすじ
大勢で食べるときの中華料理の注文の仕方をご存じだろうか。四川は辛い料理だけど、北京と広東の違いは何?北京ダックは皮だけ食べるって本当?日本人に身近でありながら意外に知らない中華料理の真髄を、トンポーロウ生みの親の詩人、蘇東坡やライチーを愛した楊貴妃、満漢全席を楽しんだ西太后といった人物のエピソードをまじえつつ紹介する。人とともに進化する料理の歴史を知ることは、中華四千年の歴史・文化の"隠し味"を味わうことなのだ。
感想・レビュー・書評
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2018/01/19 18:42:48
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新書文庫
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あまり中国の「ダイナミズム」を感じることができなかった。
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新書、軽い内容、おまけに一度は既読なのであっさり読めたが、改めてメモに残しておく点をいくつか。
・蘇東玻は北宋の旧法派で、新法派が勢いがあった頃に湖北省の黄州へ流刑となり、この時代に「紅焼肉」を作る。神宗が崩御し哲宗が立つと旧法派が優勢となるが、そんな中でも政争のあおりで杭州に左遷され、そこで「東玻肉」完成。また新法派が優勢となると海南島へ流され、最終的に両派の和解が進み都に帰る途中、江蘇省で息を引き取る。
・曹雪芹が生まれ育ったのは祖父が揚州に築いた大豪邸。清朝初~中期当時の揚州は塩の取引地として栄え、庭園が発達。
・粥の添え物は、広東語で「油炸塊」、北京語で「油条」というアレ。北京では粥と一緒にそのまま頬張り、広東式は小さくして粥に入れる。また広東粥独特の添え物が刺身。熱々の粥に入れてかき混ぜ、半生の状態で醤油につけて食べる。
・北京ダックは、日本人は皮だけ、中国人は皮も肉も食べる。