中華料理四千年 (文春新書 396)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603961

作品紹介・あらすじ

大勢で食べるときの中華料理の注文の仕方をご存じだろうか。四川は辛い料理だけど、北京と広東の違いは何?北京ダックは皮だけ食べるって本当?日本人に身近でありながら意外に知らない中華料理の真髄を、トンポーロウ生みの親の詩人、蘇東坡やライチーを愛した楊貴妃、満漢全席を楽しんだ西太后といった人物のエピソードをまじえつつ紹介する。人とともに進化する料理の歴史を知ることは、中華四千年の歴史・文化の"隠し味"を味わうことなのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 2018/01/19 18:42:48

  • 新書文庫

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  • あまり中国の「ダイナミズム」を感じることができなかった。

  • 新書、軽い内容、おまけに一度は既読なのであっさり読めたが、改めてメモに残しておく点をいくつか。
    ・蘇東玻は北宋の旧法派で、新法派が勢いがあった頃に湖北省の黄州へ流刑となり、この時代に「紅焼肉」を作る。神宗が崩御し哲宗が立つと旧法派が優勢となるが、そんな中でも政争のあおりで杭州に左遷され、そこで「東玻肉」完成。また新法派が優勢となると海南島へ流され、最終的に両派の和解が進み都に帰る途中、江蘇省で息を引き取る。
    ・曹雪芹が生まれ育ったのは祖父が揚州に築いた大豪邸。清朝初~中期当時の揚州は塩の取引地として栄え、庭園が発達。
    ・粥の添え物は、広東語で「油炸塊」、北京語で「油条」というアレ。北京では粥と一緒にそのまま頬張り、広東式は小さくして粥に入れる。また広東粥独特の添え物が刺身。熱々の粥に入れてかき混ぜ、半生の状態で醤油につけて食べる。
    ・北京ダックは、日本人は皮だけ、中国人は皮も肉も食べる。

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著者プロフィール

1950年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。同大講師、中国広東省国立中山大学講師を経て執筆活動に入る。現在、慶應義塾大学訪問教授。『柴玲の見た夢』(講談社)、『新華僑 老華僑』(共著、文春新書)、『中国共産党を作った13人』(新潮新書)、『日中百年の群像 革命いまだ成らず』(上下巻、新潮社)、『帝都東京を中国革命で歩く』(白水社)他。

「2017年 『近代中国への旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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