面接力 (文春新書 414)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166604142

作品紹介・あらすじ

なぜあなたの面接はうまくいかないのか。それは小手先のテクニックにとらわれ、面接で本当に必要な力を身につけていないからだ-のべ数千人に及ぶスタッフの採用・退職・解雇面接に立ち会ってきた著者が、「自分のホンネを明確にした上で、相手のホンネを分析し、それに沿った『自分』をつくり説得する」という、真の「面接力」養成の方法を語る。就職活動だけでなく、転職、突然のリストラ、日ごろの商談など対話が必要なすべての局面に役立つ一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 面接を受ける場合も、行う場合も、ちゃんとした方法論がある

    ■自分軸をもつ、とにかくめだつ、みせかけでも勝ち組としてふるまう
    ■面接は対話力が要、とにかく合格をめざす
    ■一見優しげな面接官が要注意、うっかり本音を語ってはだめ
    ■自己PRは、目立って劣った文書でなければ最低限それでよい
    ■面接というのは落とすため、いい人を何人も採るわけではない
    ■ダメなエントリーシート
    ①学びました君 真実味のない表現の繰り返し
    ②マイナス君 結果としてマイナスしか残らない
    ③ハテナ君 およそ答えになっていなことが書いてある
    ④お調子君 気合いはいいが根拠がない、一貫性がない
    ■読んだら会いたいと思わせるシートを用意してほしい
    ■ダメダメ:小さすぎる字、修正液の多用、くどい、社名間違い
    ■スタンドプレーは嫌われる、チームプレー重視
    ■外資の構造化インタビュー
    ①オープニング 基本情報をできるだけあつめノートへ
    ②事実の発掘 集めた基本情報を繰り返しチェック
    ③アドバイス 業務内容の説明、理解度のチェック
    ■本当に集めたい情報は、①コンピテンシー、②モチベーション、③対人能力
    ■コンピテンシーとは過去採用者の傾向要因をリスト化したもの
    ①ネガティブ(不適格)、②スレッシュホールド(合格レベル)、③アウトスタンディング(傑出)
    ■①ネガティブ 近視眼的、物事を俯瞰できない、固定観念、カンだより、仮定の思考だけにたよる
    ■②スレッシュホールド 長期的な見方、一見無関係なものから傾向を抽出、複雑な関係からパターンを見出す、順序だてて分析、現状を正確に把握して、必要な行動を理解する
    ■③アウトスタンディング 頭にいつも方法論がある、物事に固執せずベストを追求、仮定を組み立てられる、カンに分析を裏付けられる
    ■いやな質問に対応する、たとえば、具体的な失敗例を
    ・候補者に答えを用意させる、考える時間を与えない
    ・自分に不利な事例を進んで答えてはいけない
    ・ダメージの少ない事柄
    ・フォローアップできました
    ■やってはいけないこと:面接をしきる、まとめる
    ■やらねばならないこと:誤解があれば終了までにうまく正す
    ■ネガティブフィードバック
    ①細部にこだわりすぎる、②過度に静か、③間髪いれず対応 ④話をする必要があるのに話さない、⑤他人の要求を過度に飲む ⑥本来もっとリスクをとらなければならないのに避けている
    ■間と沈黙をうまく使う
    ■ノンバーバルコミュニケーションを磨く
    ①気分ののり、②アイコンタクト、③イントネーション

    目次は以下

    はじめに ー面接・小論文に必要な力とは
    第1章 コミュニケーションとは何か
    第2章 対話力をどう生かすか
    第3章 知っておきたい面接のテクニック
    第4章 転職・リストラを乗り切る法

  • 面接について、採用側からの視点で書いた一冊。

    実際の面接の事例が豊富で、とても勉強になった。

  • 面接力という題名から面接する側の視点から書かれているのか?と思ったが、受ける側の視点からの記述も混在していて、どちらかに定まっていると読みやすかったかもしれない。なんとなく読み終えても何も残らなかった感があり、しかも途中から、筆者が挙げている書籍からの引用かと思わせる部分もあって、あまり読みごたえがなかった。

  • 相手は何を求めているかをすばやく察知して、求める答えを出す。とにかくこちらとしては、内定を取ることが第一目的である。
    書いてあることをすべてできるなら、どこでも内定を取れそう。

  • それなりに内容は詰まっているけれど、まあここに書かれているようなテクニックを全部使おうとするとスーパーマンじゃない限り破綻するよなあ。

  • こういう類の本にしては、
    読みやすいと思う。

    「語学はこれから頑張ります」
    的な発言が意味ないってこととか、
    知れてよかった。

    結局何をすればいいのかが、
    はっきり示されてないのが残念。

  • 初読時は、初めて採用担当となった時期。それから約4年後、本の整理をしていたら見つけて再読。

    そうそうと思わず頷いてしまう企業の採用事情がちらほら。本書がとりあげるのは対話力。少し考えればわかる当たり前なことばかりだが、いざ現場に立ち会うと出来ない対話。面接に限らずビジネスのあらゆる場面で必要なスキルがゆえ、普段から深く適切なコミュニケーションを心がけることがスキルアップへの近道だろう。

    対話力でなく面接力というタイトルにしているのが興味深い。

  • 面接力とは、対話力。
    相手が一番喜ぶモノは何か?を考え、自分という商品を使ってプロデュース
    する。
    自分の価値観や優先順位を明確にしておけば、面接で言うべき事言わなくても良い事を判断できる。
    営業もプレゼンも人が関わる事は相手と自分をどう繋げるかだと感じた。

  • S366.29-ブン-414 000341057

  • 面接する側からの意見が書いてある。なぜ面接をするのか、面接では何を問われるのかなど、聞きたいことが満載!

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著者プロフィール

1958年生まれ。青山学院大学経営学部卒業。現役の人事マネジャーとして多くの大手外資系企業、コンサルティング会社にて人事のマネジメントに携わる。主な著書に『「クビ!」論。』『面接力』など多数。

「2023年 『「絶対」価値観。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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