- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166604326
作品紹介・あらすじ
CDが売れなくなったといわれて久しいが、いまも若者は最新のヒット曲を携帯電話の着メロにし、ライブを行えばスタジアムを満員にするアーティストも多い。なぜJポップは、これほどまでに日本人の心をとらえてやまないのか-Jポップを代表する八組のアーティストをとりあげ、その人気のありかたや歌詞に通底する文化的原型を、心理学、民俗学、神話学などの手法で分析、彼らに魅せられてしまう日本人の集合的無意識をも明らかにする画期的評論。
感想・レビュー・書評
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日本の歌はなぜ海外では売れないのか?
その理由がわかりました。何気なく聴いていた歌詞にも日本特有の背景があることがわかり、興味深く読めました。
個人的に、ブルーハーツは、パンク(と思っていた)なのに、なぜ、こんなに幅広く支持され、曲が歌われているのだろう・・と思っていたが、この本で納得した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本のタイトルを見て、「音楽の話かな?」と思って手に取ってみたが、実際はJポップを通して日本人の内的世界を語る、という内容だった。
この本は8章からなり、8つのアーティストそれぞれが異なるテーマで語られている。そのテーマというのも、心理学や民俗学、神話学からなるものである。
正直Jポップというよりも、日本人の心象風景の方が中心に書かれていると思う。
そして普通の人なら考え付かないであろう作者の独特で面白い考え方にも触れることが出来る。音楽が好きな人でも十分に楽しめると思う。実際にこの本を読んでみて、ああ、確かにそうかもしれないな、と日本人特有の考え方を再認識したりした。
ちょっとそう考えるのは無理があるな、という所もあったりもしたが…笑
作者が書いている事が絶対に正しいという訳では無いが、こういう考え方もあるんだな、と一人の日本人の意見として読んでみると面白いと思う。
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「Jポップとは何か」について、8組のアーティストを取り上げて、著者の視点から主に作詞と現象面から分析した一冊。
音楽論ではなく文化論なので、音楽性の話は期待できない。
ただし、Jポップに対する新たな価値観の定義付にはなったかと。 -
2011.4.26
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桑田、松任谷、GLAYなどのアーティストを、日本人の感性を引き合いにして論評したもの。なぜこうしたアーティストが人気を博するのか、ユニークな論ながらも、大いに共感。
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8組のアーティスト(桑田佳祐、松任谷由実、GLAY、ザ・ブルーハーツ、草野マサムネ、浜崎あゆみ、椎名林檎、B’z)を社会学的視点から分析した本。
その試みは非常に面白いものであり、また元新聞記者の著者が書いただけあって援用する資料の範囲がとても幅広く、本人のでき得る限りの知識を総動員させているような意気込みが伝わってきた。
インタビューも取り入れてみたりと、「どういう評論が好ましいか」について様々な手法をこらして取り組んだ努力の跡も見られる。
しかしあくまで社会学的視点での評論のため、音楽を愛する人に好んで読まれる本かと言われればそうでもないと思うし、またそういう視点は本来とは異なる分野のものであるため、言ってしまえば本流から外れている感は否めない。
かなりの知識レベルを兼ね備えたアマチュアによる、かなり高いレベルでの評論と言った感じがする。
この分野における評論がもっと盛んになっていけばそう感じることもないと思うんだけどね。
でも読んでて面白かったです、僕はこういうの好きだから。
(2006年10月19日) -
章によってまちまち。好みの問題かしら。
松任谷由実、甲本ヒロト、浜崎あゆみ、椎名林檎の章は気に入った。
最終的にどの議論も宗教学的解釈に収束していってる印象。 -
£3
J-popを代表する8組のアーティストを取り上げ、その人気のあり方や歌詞に通底する文化的原型を心理学、民俗学などの手法で分析する論書。日本人の集合的無意識など興味深い。
アーティスト:桑田佳祐、松任谷由実、GLAY、ブルーハーツ、草野マサムネ、浜崎あゆみ、椎名林檎、B'z
状態は良好。書き込みもありません。