日本文明77の鍵 (文春新書 435)

制作 : 梅棹 忠夫 
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166604357

作品紹介・あらすじ

豊かな自然、茶の湯や歌舞伎といった文化的伝統、近代の軍国主義、戦後の経済発展-この一見ばらばらな日本文明の要素を、外国人に理解してもらうにはどうすればいいか。そのような発想から、環境、ことば、芸術、メディア、科学技術など日本史学の枠を超えた視点から77のキーワードを選び、現代日本文明のさまざまな面を歴史的パースペクティブのなかでとらえた本書は、日本人自身が見落としてきた、日本文明のすがたを明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • この本は、外国人に日本を紹介しようと英文で書かれたものを、後日、日本語版として編集されたものです。古代から現代にわたる日本の77のキーワード:四季、仮名、教育、家族などから、あなたの身の回りを見つめてみては、いかがでしょうか。

  • サラッとつかむにはちょうどよいのではないでしょうか。

  • タイトル通り77個のキーワードを挙げて、それぞれ専門の学者さんが日本文明的観点から解説している本。
    もともと英語版で執筆・出版されたものが、あらためて日本語版として加筆訂正され出版されたもの。(「まえがき」より)

    各キーワードは古代石器時代~中世~江戸~近現代と時系列に並べられており、全体を通して読みやすい。
    時代が下るにつれて、Good Pointだけでなく、矛盾や課題も指摘されており、(プロパガンダ的な目的じゃないと信じるなら)未来に向けてやるべきことが見えてくるのではないかと思う。

    こういう本に小学校高学年~中学校頃に出会っていたら、もっと社会科系の学科も好きになっていたにちがいない。

    「日本人にとって憲法とはタテマエである」
    外国人向けに書かれた本でこう言い切ってしまう部分などは梅棹節的痛快さを感じて思わずにやけてしまう。(いや、国民としてはまじめに考えないといけない)

  • "日本を語るキーワードを77に絞り込み、1983年の秋に「Seventy-seven keys to the civilization of Japan」出版されたものの和訳?したもの。著者は彼の梅棹忠夫さん。梅棹さんとの出会いは「知的生産の技術」。2010年に残念ながらお亡くなりになった。書店では、梅棹さんの特集コーナーを設けていたりする。そのコーナーで出会ったのが本書。
    この77のキーワード、どれから読んでもよい。この本を起点にして、自らの好奇心を広げていきたくなる。"

  • 日本文化の紹介。元が外国人向けであったが、国内向けに加筆。77のテーマにし、2ページちょっとにまとめている。話の小ネタも満載。

  • jpn 日本

  • 帯文:”豊かな自然、茶の湯や歌舞伎といった文化的伝統、近代の軍国主義、戦後の経済発展――この一見ばらばらな日本文明の要素を、外国人に理解してもらうにはどうすればいいか。そのような発想から、環境、ことば、芸術、メディア、科学技術など日本史学の枠を超えた視点から77のキーワードを選び……

    目次:改訂版へのまえがき、まえがき、1群島、2森林、3四季、4世界最古の土器、5貝塚、6航海と交易、7神殿都市、8米の経済、9日本人はどこからきたか、10征服王朝、11金属器、12寺院、13律令、14奈良、15京都 …他

  • 外国人への説明

  • 外国人向けに英語で書かれたものを日本語に直したものです。外国人に日本を紹介するために書かれているのです、日本人にとっては常識といえるような内容もときにはあるのですが、とくに私のような歴史オンチの人間には、新しい発見が多々ありました。漢字と仮名のこと、神話について、ヨーロッパと日本の城の違い、昔の交通の便、江戸時代の教育についてなどなど。そして、近年の話題として交番やニュータウンのことなども書かれていますが、なるほど、そうだったのかと思える話題がたくさんありました。明治に入って交番というモノが作られたそうですが、交番が地域を見張っていてくれるから、日本の犯罪発生率は低いのだそうです。交番に行っても誰もいないことが多いのですが、それは地域パトロールに出てくれているということなのですね。この本が最初に刊行されてからすでに20年以上たちますから、世の中の様子は一変しています。それでも、もちろん、日本という国がどういう歴史を歩んできたかは変わりませんから、十分に読み応えのある本と思います。

  • 外国人向けに書かれた本の邦訳。京都、藩などオーソドックスなキーワードから札幌、性、カメラなどの歴史教科書であまりでてこないキーワードまでを解説。外国人向けに書かれていて客観的に日本文明を記述している。

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