鎮魂 吉田満とその時代 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2005年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784166604364

みんなの感想まとめ

戦争とその影響を深く掘り下げた作品であり、主人公の生涯を通じて、戦後の日本社会における葛藤や信仰の重要性が描かれています。戦艦大和の生き残りとして、著者は戦後の日銀での生活を送りながら、祖国への思いと...

感想・レビュー・書評

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  • 『戦艦大和ノ最期』の著者は戦後と日銀にいかに対峙したか
    古今未曾有のレクイエムを書いた海軍少尉は中央銀行の有能な行員として戦後を過ごす一方、敬虔な信仰と真摯な思索に日々を送った

  • [ 内容 ]
    学徒出身の海軍少尉吉田満を乗せた「大和」が沈んだのは昭和20年4月7日午後二時二十三分であった。
    奇跡的に生還した吉田は日本銀行のエリート行員として日本経済の中枢で戦後を送る。
    しかし、高度成長を謳歌し、そのなかで浮かれるには、彼はあまりに真摯に過ぎた。
    山野に散り、深海に沈んだ多くの若者たちが死の前に遺した願いと誠実に向かい合ったひとりの男の見事な人生が、ここにある。

    [ 目次 ]
    吉田満の問いつづけたもの
    震災以後
    府立四中の漢文教育
    東京高校時代
    束の間の青春
    光栄と汚辱
    書簡のなかの自画像
    帝国海軍の最期
    戦艦大和の特攻出撃
    日本銀行という世界
    大和神社紀行

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 戦艦大和の生き残りで戦後『戦艦大和ノ最後』を著した吉田満の生涯を書いたもの。大和が沈むまではよく調べて書いていると思うが、戦後吉田が日銀に勤めながらなにを考えたかが十分描けていない。序章を後半もっとふくらませるべきだった。著者が「祖国のために死ぬという人類普遍の美徳」というのもヒロイズムに陥る危険性がある。戦争は大和や神風のような華々しい死だけではない。日露戦争以来、指導部の無策のために、餓死や病死者をどれほど生んだかをもっと描くべきだろう。

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著者プロフィール

●粕谷一希(かすや・かずき)1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業。1955年、中央公論社に入社、1967年より『中央公論』編集長を務める。1978年、中央公論社退社。1986年、東京都文化振興会発行の季刊誌『東京人』創刊とともに、編集長に就任。他に『外交フォーラム』創刊など。1987年、都市出版(株)設立、代表取締役社長となる。現在、評論家。著書に『河合栄治郎――闘う自由主義者とその系譜』(日本経済新聞社出版局)、『二十歳にして心朽ちたり――遠藤麟一朗と「世代」の人々』『面白きこともなき世を面白く――高杉晋作遊記』(以上、新潮社)、『鎮魂 吉田満とその時代』(文春新書)、『編集とは何か』(共著)『反時代的思索者――唐木順三とその周辺』『戦後思潮――知識人たちの肖像』『内藤湖南への旅』『〈座談〉書物への愛』『歴史をどう見るか』『生きる言葉――名編集者の書棚から』(以上、藤原書店)、『作家が死ぬと時代が変わる』(日本経済新聞社)、『中央公論社と私』(文藝春秋)など。

「2014年 『忘れえぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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