- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166604654
作品紹介・あらすじ
日本武尊から三島由紀夫まで文人や武将、思想家、軍人、志士、特攻隊員など、様々な日本人が後世に遺した入魂の言葉から、二千年に及ぶこの国の精神史を描破する渾身の労作。
感想・レビュー・書評
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日本武尊から三島由紀夫まで、さまざまな日本人が後世に残した遺訓、特に沙門道元の記述が参考になりました。
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力作であります。
こんな新書なのにといいたいくらい、手を抜かずに書いています。
長い日本の歴史の中から、日本人の精神性に影響を与えたであろう遺訓(遺言じゃない)をまとめてみようという発想そのものがスゴイ。
専門家とはいえ、ピックアップするためにもう一度読み返したことでしょう。
5年もかかったというのですから。
やはり学者はエライものです。
そうなんです、学者という人種は偉いのです。
日本人の精神文化を研究したって、ぼくらの生活には直接的には役に立たない。
正直なところ、原文を読んでも1/3も読解できない。
同じ日本人が書いたのに読めない。
さらに悪いことに、著者が解説する文章も難しくて理解できない。
古い文体を使って書くから余計分からない。
教養の無さを痛感させられる。
分からん奴は分からんでもいいと言われている様で癪だ。
日本人の精神を形成する根幹を研究するって大事だ。
誰かがやらなければいけない研究だ。
それだけ価値がある研究だけど、誰でもやりたいと思うものでもないし、誰もが出来るものではない。
目立たないけれど、誰かが一生をかけて研究し、成果を残す必要がある。
学者って、ホントーに偉いものなのです。 -
うーん。重い。
五年かかって書き上げた労作であるというのも頷けます。ページ数にしてみたら、たいした枚数ではない。しかしそこに詰め込まれた内容の重さは……ズシンときます。
題名の通り、あらゆる日本人(たいていが皆が知っている有名人です)の死に際の言葉です。死ぬ直前の言葉とは、やはり重いですね…その人の人生が凝縮している。
どの人の言葉も重くて、今の私では受け止めきれないものも多くありました。また年をとったら、ぜひ読みたい。その頃は、きっと違う思いを受け取るに違いない。
あらゆる年代で読み返すといい本だと思います。何度読んでも褪せることは無い。