随筆 本が崩れる (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
3.26
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本棚登録 : 211
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166604722

作品紹介・あらすじ

とつぜん、崩れる。地震で崩れる。何万冊もの蔵書が、凶器となって、ふりかかる。これは読書の快楽への罰なのか。崩れた瞬間からはじまる抱腹、超絶、悪夢の本との格闘技。

感想・レビュー・書評

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  • 題名に惹かれて読む。

    「本が崩れる話」がまさかこんな展開の話だったとは・・驚

    我が家も相当数書棚に入りきらない本が、床に平積みになっているが、当然ここまでの状態ではない。ただ自分の性格と嗜好からして、妻がいなければかなり似たような状態になっていると思う。

    「崩れる」話以上に激しく同感だと思ったのは「喫煙夜話」。今でこそ禁煙しているが、まだ20年前は草森さんと同じ愛煙家。もっともピースでなく、ショートホープ等だったが。

    当時は嫌煙家の横暴にかなり腹を立てたのを覚えている。今でも、嫌煙家の振る舞いは時に行き過ぎでないのかと思うこともある。タバコ飲みのマナーも悪い時はあるが、まぁあまりギスギスしたくないものだ。

  • 浴室のドア近くの本の山が崩れ、風呂場に閉じこめられたという話から始まるエッセイ。
    日頃増え続ける本と格闘している身としては、著者の本を処分しない姿勢に感服せざるを得ない。
    実際本の山の写真が何枚か載っているが、山という表現が生ぬるいと感じる程の迫力。とにかくすごい。
    机から移動するのも大変なようで、「まず片足を手前のはじっこにのせて固定し、残りの足も…」などと読んでいるとすごいを通り越して妙におかしい。
    私が悩まされている本の数なんてまだまだ問題ないななんて気になってくる。いいんだか悪いんだか分からないが心強い。

    他に野球少年時代の話やタバコの話等も書かれていてそのどれもが面白い。
    著者にどんどん興味が出てくる。
    他の本も読んでみたい。

    • 円軌道の外さん

      こんばんは!

      お気に入りポチありがとうございました(^O^)


      あはは(笑)
      てか、心強いって書いてるところで
      笑って...

      こんばんは!

      お気に入りポチありがとうございました(^O^)


      あはは(笑)
      てか、心強いって書いてるところで
      笑ってしまいました(^_^)

      自分んちも
      足の踏み場がないくらい
      本やCDや楽器が常に散乱しているので
      こういう本を読むと
      同士を見つけたような気分で
      なんかワクワクします(笑)

      紙の匂いや質感が好きな自分は
      本に囲まれてるだけで落ち着くし、
      逆に本がない部屋では
      禁断症状が出ちゃうので(笑)
      1日も生きてられへんのとちゃうかなぁ〜(^_^;)


      これ、本屋でチェックしてみますね♪


      2012/05/25
    • takanatsuさん
      こんばんは
      コメントありがとうございます!

      ワクワクですか(笑)
      見習いたいです。

      ちょっとでも手が空くと本を触っているので...
      こんばんは
      コメントありがとうございます!

      ワクワクですか(笑)
      見習いたいです。

      ちょっとでも手が空くと本を触っているので、私も本のない環境では生きていけない気がします。
      新しい本も欲しいし、今ある本も手放したくない。
      でも本棚には収まっていてほしい‥!と、日々葛藤しています。わがままなのでしょうか?

      とにかくこの方のお部屋はすごいです。是非読んでみてください!
      2012/05/25
  • 著者近影、マジで書庫で発見された仙人て感じだ…

  • 岡崎武志さんの何らかの本で取り上げられていた一代蔵書家のエッセイ集。
    タイトル並びにその状況の紹介が魅力的だったから読み始めたのだけれど、3編ある中の最初の1編、「本が崩れる」のみ読了。ユーモアと句点のタイミングが合わないので断念しました…。

  •  たぶん寄せ集めのエッセイなのだろうが、独特の文体が最初とっつきにくいのだけれど、慣れてくると面白くなってきた。新書なのにタイトルに「随筆」と入れているのは、本の整理法みたいなハウツー本と間違われると困るからじゃないか。そういうことは一切書いてないので注意。

  •  
    ── 草森 紳一《随筆 本が崩れる 20051020 文春新書 201811‥ 中公文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4166604724
     
     草森 紳一 評論 19380223 帯広 東京 20080320 70 /
    /長男の渡部 幻は映画批評家で編集者。長女の東海 笑子は翻訳家。
     
    …… 月に少なくとも百五十冊は買うから一年で二千冊、この部屋に越
    して二十年経つのでたぶん四万冊は下らないというのが草森の計算(実
    際は約三万二千冊)。(Wikipedia)
     
    …… 「崩れた本の山の中から」というタイトルのこのブログが、
    円満字 二郎さんの発案でスタートしたのは20081211。
     目録の入力を進めながら、円満字さんとLIVING YELLOWさんがふと手
    にとった一冊一冊の本の魅力を語り、草森蔵書の存在とその多様さを
    発信する――それが、このブログのコンセプトでした。
     写真入りで紹介された本たちは、今、一生懸命に数えてみたら117冊。
    20090426 に全3万1618冊の目録入力が終了して蔵書紹介も終わり、ま
    もなく本たちは北海道へ旅立つわけです。(20110325)
    http://d.hatena.ne.jp/kusamori_lib/
     崩れた本の山の中から 草森蔵書(31618冊)整理プロジェクト
     
    (20181121)
     

  • 【ノート】
    ・散らかってる部屋での移動の苦労は感情移入できたが、自分のはペットボトルとマンガだったので随分とレベルが違う。

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  • 2005年10月20日、初、並、帯無2015年5月2日、新潟寺尾前通BF

  • 床から天井まで、うず高く積み上げられた本の山。
    ふとした拍子に崩落し、洗面所から出られなくなるエピソードから始まる。
    旅行、野球、愛してやまないタバコ‥。色んな話が出てくる。どれもが飄々としてて面白い。
    にしても、旅行に行く時まで、リュックに漢籍を6冊いれて行くのは凄まじい。
    枯れてしまっているのかと思わせておいて、その実じつにアクティブなじいちゃんのエッセイ。

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著者プロフィール

一九三八年北海道生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。七三年『江戸のデザイン』で毎日出版文化賞受賞。二〇〇八年三月、大量の蔵書を遺し逝去。著書に『ナンセンスの練習』、『円の冒険』『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ(全四巻)』『荷風の永代橋』『「明日の王」詩と評論』(共著)など多数。

「2018年 『本が崩れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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