「冬ソナ」にハマった私たち: 純愛、涙、マスコミ…そして韓国 (文春新書 482)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166604821

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    ヨン様なのか…純愛なのか…?
    約1300人のファンの声を集めた分析から、「冬のソナタ」を通して癒された、日本の中高年女性たちの胸のうちとその日常が明かされる。

    [ 目次 ]
    第1章 ドラマ「冬のソナタ」(「冬ソナ」ブーム;「冬のソナタ」というものがたり ほか)
    第2章 「冬ソナ」ファンってどんな人?(冬ソナ視聴者のプロフィール;「冬ソナ」ファンたちの近景;「冬ソナ」ファンたちの遠景;まとめ―近景と遠景のギャップ)
    第3章 なぜ「冬ソナ」が好きですか?(好きになるのに理由なんて…;癒しと感激;ヨン様と純潔教育;モダン・コリア/ノスタルジック・コリア;「見たいものがない!」―日本のマスメディアに対する不信と不満)
    第4章 「冬ソナ」パワーは日本を変えたか?(「冬のソナタ」のインパクト;すれちがいの韓国と日本;日本でのすれちがい)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ヨン様フィーバーを、おばさん達の異常な行動と一蹴するなかれ!冬ソナから日韓関係が、そして日本の現在の構造が見てとれる!
    この行動に関心を持ち、見過ごされてきた今の日本を見よ!

  • 「冬ソナ」にはまった日本の中高年女性は「オバファン」などとののしられ、マスコミからたたかれているが、彼女たちがなぜ「冬ソナ」やぺ・ヨンジュンにうはまったのか。それは彼女たちのロマン、恋心と言った女性性を「良妻賢母」の美名のもとで葬り去ろうとした日本の社会や男たちに対する反抗であったのだ。逆にいえば、日本の男たちもそういう心のときめきを失ってセックスの対象としての女だけを追っているのである。冬ソナにはまった女性達の声を通して、日韓の新しい関係をもさぐった本。

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著者プロフィール

東京大学大学院情報学環教授、東京大学理事・副学長(国際・ダイバーシティ担当)。ロイター通信社、東京大学社会情報研究所助手、ドイツ、バンベルク大学客員研究員を経て、現職。専門はジャーナリズム、マスメディア研究。2016〜2017年ノースウェスタン大学、ロンドン大学、ベルリン自由大学客員研究員。著書に『メディア不信』(岩波新書)、『〈オンナ・コドモ〉のジャーナリズム』(岩波書店)、『テレビ報道職のワーク・ライフ・アンバランス』『テレビ番組制作会社のリアリティ』(ともに大月書店・共編著)、訳書にドミニク・カルドン『インターネット・デモクラシー』(共訳、トランスビュー)などがある。

「2023年 『いいね! ボタンを押す前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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