天晴れ!筑紫哲也NEWS23 文春新書 (494) (文春新書 494)
- 文藝春秋 (2006年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166604944
作品紹介・あらすじ
完膚なきまでに笑おう!自称「日本で最も信頼のおける国際派ジャーナリスト」による、あっぱれな「反日」報道を。
感想・レビュー・書評
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あんな気持ちの悪い番組をよく本が書けるほど熱心に見られたものだ。
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[ 内容 ]
完膚なきまでに笑おう!
自称「日本で最も信頼のおける国際派ジャーナリスト」による、あっぱれな「反日」報道を。
[ 目次 ]
筑紫哲也と共に生きて
自分に甘く、他人に厳しく
「プロ市民」発見の特殊技能
人質家族、ご利用中
NEWS23に「拉致」はない!
肩入れ先はいまだに北朝鮮
どこまで日本国民をバカにすれば気が済むの?
将軍様の国は「普通の国」
犯罪者はいつも日本人?
中国様のためならば
「ブーイング」とくれば「重慶爆撃」
「きっかけ」はNEWS23
日米宇宙開発の危機?
すばらしき「被害者探索能力」
世論調査のつまみ食い
「スルー」で世界は思いのまま
ダン・ラザーよりもご立派な
「報道のTBS」にもかかわらず
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
なかなか面白い。私がこれを読んだのはもうしばらく前になる。その時はまだご本人もご存命中で,病気はだいぶん進行していたのかメインキャスタの座は降板していたようだが,時折まだNEWS23に出ておられていたと記憶している。
著者はネットなどの世界で活躍している異色の方で(といっても,最近はそう珍しくもなくなってきたが。),辛辣で嫌味な毒のある口調がなかなかに面白い。しかしまぁ,個人批判ともいえるこのような本が良く出せましたねぇ。
面白いのは,この本が徹底的に彼の偏向振りや暴走ぶりをあげつらっていながら,実は不思議とかのテレビ番組を「もう二度と見るもんか」というのではなく,「是非自分でも直接目で見て確認してみたい」と思わせる不思議なムードがあることだ。そういう意味で,テレビ番組の視聴率向上に向けた宣伝にはなっているのではないだろうか。
彼は最後までまじめにその道化役を演じきって亡くなった。(尤も本人は道化役ではなく,真剣だったと思うのだが)
彼はその誠実そうで実直そうな人柄で,信頼を得,信望を集めたキャスタであった。しかし彼は姑息なやり方や狡猾なやり方で,いくつものミスリードを演出していく。
彼はこの本を読んだだろうか。読んで晩年の彼は何を思っただろう。自分の努力が理解され報われなかったことを嘆いたか?はたまた自分の信じてやってきたことに一抹の迷いを投じたか?死んだからこそしがらみや建前でなく言える本当の気持ちというものを聞いてみたい。
「真実を客観的に報道する」・・・言うのは簡単だが実際には難しい。「難しい」というか恐らく「ありえない理想論」に違いない。「真ん中」を提供することができないのだあれば,「左ばかりではなく右も出せ」という要求は省みられるべきだと思う。
彼は,「見解が違う」では済まされないような,作為的なごまかしや屁理屈のような言い訳もたくさんしてきた。それらも正義のための方便であったと考えていたのか?今となっては確かめようもない。
しかし,今も多くの市民活動や文化人が同じように非核や社会主義を信じた彼の後を追って活動を続けている。
「批判することが健全な精神だ」と信じ続けた単純な戦士が一人,戦場で死んだ。おかげで今の日本人は自分達で選んだという意識もなく,ただただ自分達の政府を批判し嫌うだけのおかしな国民に成長した。戦後マスコミが作り上げた一つのモンスターである。
著者の批判は,彼の異形の遺業に対する辛辣なレクイエムであり墓標である。 -
読むのが遅かったです。
こんなに面白い番組があったなんて… -
NEWS23が好きな人に読ませてみたい。怒るだろうけど。
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すんごくおもしろかった!!
ただまくし立てるだけの筑紫哲也批判じゃなくて、ちゃんと他の対象と比較検討してるし、かなり深く、詳細に研究してあった。感服デス。
筑紫さんって、結構方々から批判のある人だよな。エセジャーナリスト!!とか言われちゃってるしね(;´д` )
この本読むまでは、NEWS23をなんとなく左っぽいな〜と思いながらも漫然と見てたけど、これを読んじゃった後では、ある意味、超能動的に見ちゃうよね〜23を(笑)
確かに、他のニュース番組とは取り上げる事件が全然違ったり。異常なくらいに韓・朝・中を擁護&日本を全面的批判。
中国で反日デモが起これば、「日本がもっと中国がなぜこのような行動に出たか考えねばなりません」だもんね。呆れるのを通り越して失笑もんだよ(笑)
中国の内政干渉には触れもせず、ひたすら日本批判。彼らがデモ中に破壊したもんを、修理すらしない。しかも、中国政府がそれを当然とばかりに言ってるのに、なんでそのことを批判しないんだ?筑紫さん(笑)
最近は、日本政府でもハト派がハバきかせて、世論もそれに同調する方へ傾きかけて、石原信太郎さんや桜井よしこさんのようなばり×2のタカ派がおされ気味じゃねーの!?と思ってたとこにこういう本読んで、あぁまだちゃんとこういう人もいるんだと安心しました(笑)
まったく余談だけど、これまたタカ派の安部さんには、ぜひ次期総理としてがんばっていただきたく思います\(^▽^@)ノ -
6/12読了