大丈夫な日本 (文春新書)

  • 文藝春秋 (2006年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784166605002

みんなの感想まとめ

歴史と現代のつながりを探求する本作は、著者の独自の視点から日本の伝統と近代を再考させる内容です。近代の枠を超え、江戸時代を含む歴史的な文脈を丁寧に掘り下げることで、読者に新たな視点を提供しています。特...

感想・レビュー・書評

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  • 38826

  • 読んでおいて損はない

  • 十年前の本著者の近代を突き抜けるという果敢な思考は、ここに来て徐々に伝統的持続社会論へとシフトしつつある。あの、近代と凌ぎを削るスリリングな論調から一歩間を置き、思考はよりアクチャルな歴史に添った丁寧な文脈になった。これは昔からのファンには幾分物足りないだろうが、西洋近代の文脈、西洋的地政学、西洋的歴史観から思考は徐々に離れ、質実で、懐かしい歴史風土への愛惜からの論は、本著者の慎ましい努力と、おのづからなる成熟を示しているのではないか。

  • タイトルはともかく、好きな著者なんで。2006年初版だけど、それほど古さは感じない。
    江戸時代の先進性に一章割いてるけど、どうせならそのテーマだけで一冊まとめてほしい。いろんな時代の歴史エピソードがあちこち入りすぎてて、全体通して何が言いたいのかよく分からなかった。

  • 日本史と世界史、通常学校で習う場合は互いに独立したもの、相互に関連性がないものとして習うので、なかなか思い至らないのだが、この本では江戸時代の世界史的な位置づけといった意味合いのことをわかりやすく説明してくれる。Spaの対談でもそうだけでど、この方そういった方面にはとても造詣が深く、蘊蓄もたっぷりあって、面白いエピソードをいろいろまぶしてもくれるので読み物としても面白い。江戸時代的なものがはたしてこれからの方向性なのかどうかははわからないが。

  • 2006年9月 読了

    ホントにこれだけ大丈夫ならいいんだが。

  • <BODY >

    <P> 今のアメリカは19世紀末のイギリスににている<BR>
      世紀末のイギリス ものの貿易では赤字だが、金融、情報、海運をにぎっている<BR>
      19世紀半ば大英帝国ビクトリア女王の時代に、インド全土を直接統治し、最盛期を迎える。<BR>
      1884フランス2月革命前後から、イギリスの優位がゆらいできて、そのライバルとなったのがアメリカとドイツ<BR>
      アメリカのゴールドラッシュで金準備が増えると、イギリスポンドの優位性が危うくなる。そのころ南アフリカで金鉱が発見され、イギリスが兵員を送り込んでその金鉱を押さえようとした。<BR>
      ボーア戦争のときに、ちょうど義和団の乱1899が起きた。ボーア戦争中だったのでイギリスは清に兵をだせない。そこで日英同盟を結んだ1902<BR>
      第一次大戦は、東郷平八郎が「皇国の興廃この一戦にあり」といったものの、一般のひとはのんびり。第2次大戦は総力戦<BR>
    <BR>
     日本の伝統的な外交政策としては、中国大陸の強大な政権とはつねに一定の距離をとり続ける<BR>
      日本初の敗戦 白村江の戦い 日本、百済 vs 新羅、唐<BR>
      その後大化の改新 戦勝国である唐の政治制度や文化を全面的に受容した<BR>
    <BR>
     現在の経済成長は中国延命の鍵 現在の中国は明ににている<BR>
      今の中国は、朝鮮半島に重大事が起きれば、かなりの混乱を来す可能性がある。それが引き金となって、国内の矛盾、憤慨が一気に共産党政権に向けられる構図 <BR>
      中国をマネージメントすることは可能かを考えるより、私は中国とあまり関わらない方が良いと考えています。<BR>
    <BR>
     大丈夫な日本とは、持続可能な日本、大量生産、大量消費、大量移動に特徴づけられる近代の終焉を、越えていくことのできる日本。<BR>
    <BR>
     日本人には、新しい文明をつくる力がある。<BR>
    過去において、一度近代を終わらせた経験をもつ日本人は、今一度、近代を越える文明を作り出すことができるでしょう。<BR>
     そのためには、過去を振り返りつつ、その叡智を学ぶこと、歴史を振り返りながら、現在の課題を議論することが、必要なのです。<BR>
     過去に対する広い知識と深い理解が、未来への勇気を産むのです。</P>
    </BODY>

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著者プロフィール

1960年、東京都生まれ。批評家。慶應義塾大学名誉教授。『日本の家郷』で三島賞、『甘美な人生』で平林たい子賞、『地ひらく――石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞、『悪女の美食術』で講談社エッセイ賞を受賞。

「2023年 『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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