- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166605057
作品紹介・あらすじ
イモ、雑穀、獣肉…。さまざまな食物のなかで、どうしてコメだけが聖なる地位を獲得できたのか。コメの魔力と味覚の虜になった日本人の思考と心性のあり方をひもとく。
感想・レビュー・書評
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縄文から弥生にかけて、日本人が稲作に出くわす過程が最も興味深かった。さて、食の形態は変われど、やはりコンビニの王様はおにぎり。カリフォルニア米騒動も何だったのか、高くても日本のブランド米が人気。コメはこの先も日本と共にある(少しあやしい)
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日本人とお米の関係を、歴史的・文化的切り口で紹介している書籍。全体の流れが把握しやすくて、非常に面白く読むことが出来た。
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「コメ」を主軸にした、先史から現代までの日本の通史。食糧として見たコメの歴史も面白いが、日本史的な視点でみると、コメには別の意味合いが見てとれる。近世まで続いた、コメ本位制ともいえる経済活動の主役として機能してきたのは日本だけだろうし、近代以降、つい最近の自由化までは、国家管理下にある主食だったわけで、これもまた世界でも類を見ない例だ。つまり、コメはいつの世も日本の文化・経済・政治の一翼を担ってきたといえるのだ。純粋な通史というものは飽きてしまいそうだが、本書のように、特定のテーマから歴史をみるのも、変化があって面白い。
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7/22