お坊さんだって悩んでる (文春新書)

  • 文藝春秋 (2006年7月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784166605187

みんなの感想まとめ

現代の悩みを抱える僧侶たちの心の内を描いた一冊で、著者はお坊さんとしての視点から、さまざまな悩みに対するユーモアを交えた回答を提供します。お葬式やお墓の意味、現代社会におけるお布施の疑問、さらには生と...

感想・レビュー・書評

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  • 応えにくい質問が多い。
    苦心と言うかのらりくらりと言うか
    仏教の範疇(しかも中国経由)で答えるのは
    至難の業だろうなあ。

    仏教なんかやめちゃえ、寺なんか潰せ
    って言えば済むのに、と思う私は無信心者。

    臨済宗の道場は旧陸軍のモデルになった?130p
    125 そのうち近くに天災がありますよ。
    2004~06、寺門興隆に連載
    尼崎のJR脱線事故の頃
    ちなみに筆者の寺は福島。
    震災の時はどうしたんだろう?

  • お寺がお寺として機能しなくなっている現在、僧籍の者はすべきことをせよとのメッセージ。僧侶の悩みを相談という形で著者が日頃考えていることを述べた本。

  • 養老孟司共著『脳と魂』の話中、著者が雑誌で「そもさん 玄侑和尚の説教部屋」というコーナーをやっていたと知り、「坊さんが坊さんに説教するんだwww」と興味が湧き、この本も手に取りました。

    あぁ、すごい丁寧に答えてるなぁ、とひたすら感心するばかりです。坊さんの鑑ですね。草生やしてごめんなさい。草取りに掃除も確かに修行ですね。精進しないと。

    古くからある問題だけでなく、現代には現代なりの坊さんというか、日本仏教が抱える悩みというものの一旦に触れることができた気がします。問を読みながら、私も坊さんの立場なら悩むと思いました。素朴な問に見えて出口が無い問もあり、人の悩みを癒やすよりも自分が悩み続けることのほうが坊さんの仕事にすら思えてきます。
    ただ、坊さんの悩みは、やはり、他の坊さんも悩んでいることなんですね。相談主とは宗派はひょっとしたら違えども、玄侑さんも同じ僧侶。受け手として、共にその悩みを分かち合い、共に悩んで苦しむ、「共感共苦」の姿勢を一貫して貫いているな、というのは非常に読んでいて感じました。

  • 自分自身を律することができる
    お坊さんもいろいろ悩んでるんだな〜

  • とあるお坊さんが色々なお坊さんの悩みに答える、坊主お手紙相談室と言った内容。

    主に世俗との間に悩むお坊さんからの悩みに、仏教ではこう考える、と答えつつも押し付けず、納得させるような文体で書かれている。

    それでいて譲らないところは譲らず、こうやって人を説くのかと感心した。

    こうやって色々な出来事に解釈を与えるという点で宗教には明確に利点があると思った。

  • 坊さんが、坊さんに対して悩みごとを相談した事をまとめた本。坊さんだって悩みは多いのだ。お坊さん相手だけあって内容は高度。たいていは、常識の範囲で、理想というかこうあるべきだという思想で書かれてある。
    「お寺に定休日があってもよいのか?」という質問に「いいのでしょうかと訊かれれば、そりゃマズイと思います。すでにそれはお寺ではない」と回答する。玄侑師の考えは僧侶が尊敬されるのは、私的な都合を捨てているからだというのだ。つまり、僧侶のモデルがお地蔵さんだという。少し厳しい回答だが、相手が坊さんだかららろう。
    仏教が形骸化しているというが、この様なお坊さんが多くなれば、宗教の力も強くなるだろうと感じた。

  • お寺さんの業界誌に連載された問答集を新書にまとめたもの。業界誌なので質問者もだいたいが和尚さんだか、この世界でもFAQになり得る事柄は、俗世とあまり変わらない。しかし、その解答には新鮮味を覚える。現代社会の複雑な悩み事に対し、あえて合理性や論理性を無視して鷹揚に受け容れる釈迦の思想は素敵でもある。

  • [ 内容 ]
    お葬式、お墓、ペットの埋葬問題から、死刑やボランティアへの考え方まで、お寺に持ち込まれる様々な悩みに玄侑和尚が答えます。
    ややこしい現代を生き抜くための道標となる人生問答集。

    [ 目次 ]
    第1章 お葬式とお墓-お寺はお葬式を出すところ。お墓のあるところ。でも現代人にとって、お葬式やお墓はどんな意味があるの?自由な形式に変えるのは悪いこと?
    第2章 お布施の値段-「お寺に納めるお金は法外に高い」「意味も解らずに、高いお布施をとられている」など、お金について言いにくい疑問と誤解を、はっきりさせたいのですが…。
    第3章 現代社会の生と死-死刑について、自衛隊について、大震災や大事故についてなど、現代の問題をどうとらえたらよいか迷ったとき、仏教ではどのように説いてくれるの?
    第4章 お寺の本当の役割-お葬式とお墓のほかに、お寺は何をしてくれるの?
    第5章 伝統と習慣を見直す-お寺や僧侶が継承している文化や伝統には、どのような意味があるの?現代でもそれを守ることは必要なの?
    第6章 お寺の後継者と檀家-一般家庭でもお寺でも、長男が家を継ぐのが当たり前ではなくなったご時勢。娘の跡継ぎ、後継者の育成など、変化をどのように受け容れたらいい?

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • このお坊さんって大らかなんだなぁと思わせつつ、結構シビアなことも言うなァ

  • 図書館でなんとなく借りる。檀家との付き合い方、ペットを人のお墓にあわせて納骨するか?年々派手になる葬儀屋の飾りをどう考えるか?宗教家として死刑や自衛隊の派遣をどう考えるかなどについて著者が切れ味するどく切れ込む。
    冒頭の「なぜお葬式をするのですか??しないと地獄に落ちるのですか?」という小学生の問いに対する答えは、「こんにちはバージニア」で有名な、新聞記者の名回答を彷彿とさせて素晴らしいと思った。
    和尚さんはもっと社会に関わっていくべきという姿勢が一貫していて気持ちいい。

  • 僧侶という立場で、社会的な問題にもふみこんで解答してくれるというのが
    ありがたい作品。

  • お坊さんから寄せられた悩みに著者がこたえています。やり取りの中からお寺業界の事情が見えて面白い。そしてトンデモ質問へのお返事がとっても勉強になった。まさに説法だ。

  • エッセイというかお坊さん(まれに檀家の人)からの悩みに答える人生相談。結構宗久さん何と言ったらいいのか…生意気?挑戦的?です。相談者を必ずしも慰めてるわけでもないです。これがお坊さんの雑誌に掲載されてた、ってのもまたおもしろい。過激な問いかけをすることで言いたいことを明確にしているようだ。匿名だからこそ質問者も「お寺に定休日設けたいんですけど…」のような言いにくい質問もできるのでしょう。

    (ここからは本の感想じゃないけど)私は子供のとき檀家のお寺さんに話を聞きに言ったら「それって住職じゃないといけないんですか?」って言われて子供がナニ言ってんの、みたいに聞こえたのでそれからますます寺社なんてキライ。ありがたくもない行事にお金や時間を払わされてる気がしてる。ただ親はじめ先祖はお寺が運営する?墓に入るのだろうから最低限のことはしないとなと思ってる。

    →読み進めて行くと「電話もせずにいきなりたずねるのはおやめください」と書いてある。確かにそうです、無礼でしたね。でも向こうだって「住職じゃないといけないの?」と一言で追い返すってのはちょっと不親切なんじゃないでしょうか?そのツンケンした感じで私は次の言葉が告げなくなってしまったのだから。私だって今すぐに住職に会わせろ、なんて言うつもりはないのだから。やっぱり子供だと思ってなめられたんだ、と思ってしまうなぁ。まぁその程度の「聞きたい気持ち」だったんだ、とも言えるけど。どーでもいいことだけど何十年経っても未だに不愉快。


    ・檀家の目を気にしてボランティアに行くよりも、檀家の人たちが本当に望んでいることに集中しなさい

    ・死刑は国家意識と深い関係にあるので、国家としてのスタンスと仏教としてのそれ(あるいは個人のスタンス)と異なっていてもいいのではないか。国家にはプライドとか責任とか、見栄・みせしめの意味があるのだろうから

    ・イラクに派遣される自衛隊員に何と声をかけていいのか…この国には何人人が死んだら自衛隊の撤退(あるいは増員)をするのか、明確な基準を持っていないのだろう。国家のために死んでも「国家が」それを祀ることもしないのだろう、国家としての整合性がない話ですね(靖国神社問題)

    ・めでたい=愛でることをしたい(願望)。お正月=修正月(しゅしょうえ)本来の自分はすばらしく、1年の間でゆがんでしまった自分を元に戻す。生まれ直すためには大掃除など準備をしておかないとそれっぽい気分になれないね。だって実際は昨日とさほど変わりがないのだから。

    ・弱者への労わりを制度化すると労わる気持ちが萎えていく。弱者をダシにして商品を買わせる、卑怯なり。結局制度があるのだから労わる気持ちがなくても大丈夫、ということになる。健常者もどんどん身体が弱くなる。

  • 著者の玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんは、芥川賞作家であり、禅宗の現役のお坊さんでもあります。

    この本「お坊さんだって悩んでる」では、そのお坊さんである玄侑さんが、お坊さんの悩みに答えるという面白い試みの本になっています。

    この荒んだ世の中に、今、必要なのはお坊さんのような智慧を持った存在ではないでしょうか。

    但し、今のお坊さんにその智慧があればですけれども・・・。

    この本を読んでいると、ちょっと不安になったりもします(笑)。でも、お坊さんも人間だってことだなぁ〜と、ちょっと安心をもらったりもします(笑)。そういうところで、お坊さんの効力がある本なのかもしれません。

  • 普段接することのないお坊さんの生活や悩みや...そんなことが垣間見える本

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著者プロフィール

一九五六年福島県生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。八三年、天龍寺専門道場入門。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。花園大学仏教学科および新潟薬科大学応用生命科学部客員教授。二〇〇一年「中陰の花」で芥川賞を、一四年「光の山」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に、『禅的生活』(ちくま新書)、『荘子と遊ぶ』(ちくま文庫)、『やがて死ぬけしき』(サンガ新書)、『竹林精舎』(朝日新聞出版)などがある。

「2020年 『なりゆきを生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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