作品紹介・あらすじ
冷戦終結と国際テロの続発で安全保障の環境が激変。米軍の世界的再編と革命的な技術進歩の中で、在日米軍と日本の防衛はどう変わるのか。日米協議の経緯も交え、米軍の全貌を描く。
感想・レビュー・書評
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2006年刊。著者は拓殖大学海外事情研究所所長(元野田内閣防衛大臣)。外交・自衛に関して日米関係や安保条約の重要性は理解できるが、米国国益が日本国益と完全に一致している等、本書は誤解を与えかねない箇所がある。海兵隊沖縄駐留など、米国国益からの帰結は判らないわけではないが、日本の国益と一致するとまでは言い切れず、仮にそうだとしても、もう少し丁寧な叙述が必要のはず。ただ、米軍再編に関する本書の説明は丁寧で、米国の政策意図・将来像は判りやすい。もっとも、本書の中・朝の分析は、2013年の段階では?がつくかも。
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著者プロフィール
防衛大学校卒業後、防衛省を経て1979年外務省入省。在米日本国大使館一等書記官、情報調査局安全保障政策室長など安全保障の実務を担当。初代防衛大臣補佐官、第11代防衛大臣(民間人初)、防衛大臣政策参与を歴任。2000年より拓殖大学に所属し、同大学の総長を経て、現在は同大学顧問・同大学名誉教授。主な編著書に『新たなミサイル軍拡競争と日本の安全』(編著、並木書房、2020年)、『次期戦闘機開発をいかに成功させるか』(編著、並木書房、2021年)、『台湾有事のシナリオ』(編著、ミネルヴァ書房、2021年)など
「2022年 『ウクライナ戦争と激変する国際秩序』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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